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蛇足編
砂漠都市の観光
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「砂漠都市に植えられている樹木は炎華と呼ばれています」
「炎華?何だか燃えそうな華だね」
「いえ、実際に燃えるわけではありません。ですがある時期にだけ真っ赤に燃えた炎のような花びらを咲かせる事から炎華と名付けられました」
「へえ~そうなんだ」
砂漠都市を取り囲む炎華は一年に一度だけ花を咲かせ、その花の色が炎のように真っ赤な事から炎華と呼ばれるようになったらしい。この炎華のお陰で砂漠都市は守られ、魔物の脅威はなくなった。
「それにしても暑いな……二人は平気?」
「え?レナたんは風の精霊さんに頼んで涼しくしてもらってないの?」
「私達は精霊の力で熱を遮断してましたが……」
「そんな事もできるの!?」
レナは知らぬ間にティナとリンダは風の精霊に頼んで自分達の身体に薄い風の膜を纏い、そのお陰で熱を遮断していた。道理で砂漠で二人とも涼し気な表情をしていた事を知り、レナは腹いせにティナの頬を引っ張る。
「人が暑さで苦しんでいる時に自分達だけ涼しくなって……許せない、ぷにぷにしてやる」
「い、いふゃいよ~」
「レナ様!!落ち着いて下さい!!罰なら私が浮けますから……」
「なら俺にもやり方を教えてよ」
「ウォンッ……(←恨めしそうに見る)」
リンダからレナはやり方を教わり、レナは風の精霊の力を借りて熱を遮断する。ウルだけは自力で熱に耐えなければならないの不機嫌そうな表情を浮かべた。
「ウォンウォンッ!!」
「わっ!?どうしたのウル君?いつもは背中に乗せてくれるのに……」
「暑いから嫌がってるのか……仕方ない、ウルのために涼しい場所に行こう」
「そう申されましても何処に行けば……」
「何だ?兄ちゃん達、涼しい所を探しているのか?」
会話の際中に小髭族の男性がレナ達に話しかけ、男性は都市の中心部に繋がる道を指差す。
「涼しい場所を探しているならオアシスに向かいな。あそこは金さえ持っているなら一般人も入れるから涼しむのには最適だぜ」
「え?オアシス?」
「なるほど……そこならウルも涼しめそうですね」
「じゃあ、ウル君のために行こうか~」
「クゥ~ンッ……」
暑がるウルのためにレナ達は砂漠都市の中心にあるオアシスへと向かい、涼しみに向かおうとした――
――砂漠都市の中心には巨大なオアシスが存在し、このオアシスのお陰で砂漠都市は水不足に悩まされる事はない。しかも普通のオアシスとは違い、この砂漠都市のオアシスには水属性の魔石が沈められていた。
「どうやら水属性の魔石をオアシスに入れる事で水の温度を下げているようですね」
「へえ、そんな事もできるのか……」
「こんなに暑いのに凄く冷たいよ~」
「ウォンッ♪」
オアシスには金を支払えば一般人も立ち寄る事が許可されており、レナ達以外にも大勢の人間の姿があった。まるでリゾート地のように数多くの人間が集まっており、砂漠で唯一涼しめる場所なので人気があった。
宿泊所も存在したのでレナ達は今晩はここで泊まる事を決め、ウルも冷たい水を浴びて満足した。ようやく身体を休める事ができてレナも満足する。
「ふうっ……色々とあって疲れたけど、やっとのんびりできそうだよ」
「レナたん、膝枕してあげるよ~」
「なら私は飲み物を買ってきますね」
レナのためにティナは膝枕すると、リンダは飲み物を買いに向かう。彼女が戻ってくるまでレナはティナの膝枕で身体を横にするが、ある事に気が付いた。
「気のせいかな、さっきより涼しくなったような……」
「あれ?そうだね……風の精霊さんが頑張ってるのかな?」
「ウォンッ……」
オアシスの周囲の温度がいきなり下がり始め、涼しいというよりは寒くなってきた。砂漠でまさか寒いと思う日が来るとは思わず、違和感を抱いたレナ達はオアシスの様子を伺う。
「あれは……舟か?」
「何をしているんだろう。あの人たち……」
「ウォンッ?」
オアシスを見ると何時の間にか小舟がいくつか浮かんでおり、漁でも行っているのか網を引いていた。少し気になったレナは遠視と観察眼の技能を発動させて様子を伺う。すると小舟に乗った男達が引き上げていたのは魚ではなく、大量の水属性の魔石だと判明する。
どうやら湖に沈んだ水属性の魔石を引き上げているらしく、男達は新しい水属性の魔石を投げ込む。定期的にオアシスに沈めた魔石を入れ替えているという話を聞くが、水属性の魔石を引き上げる際は想像以上の冷気を発してオアシスの周囲は真冬のように寒くなるらしい。
「さ、寒いよ~レナたん、温めて~」
「ちょ、くっつくなよ……俺よりもウルに温めてもらいなよ」
「クゥ~ンッ(←レナに寄りそう)」
「って、お前も寒いのかい!!その毛皮は飾りか!?」
ティナとウルは寒がってレナに密着し、そんな二人をレナは仕方なく抱き寄せる。この時にレナはティナの胸を押し付けられ、直に感じてみて前よりも大きくなっている気がした。
※多分、ティナが作中で一番大きいです。
「炎華?何だか燃えそうな華だね」
「いえ、実際に燃えるわけではありません。ですがある時期にだけ真っ赤に燃えた炎のような花びらを咲かせる事から炎華と名付けられました」
「へえ~そうなんだ」
砂漠都市を取り囲む炎華は一年に一度だけ花を咲かせ、その花の色が炎のように真っ赤な事から炎華と呼ばれるようになったらしい。この炎華のお陰で砂漠都市は守られ、魔物の脅威はなくなった。
「それにしても暑いな……二人は平気?」
「え?レナたんは風の精霊さんに頼んで涼しくしてもらってないの?」
「私達は精霊の力で熱を遮断してましたが……」
「そんな事もできるの!?」
レナは知らぬ間にティナとリンダは風の精霊に頼んで自分達の身体に薄い風の膜を纏い、そのお陰で熱を遮断していた。道理で砂漠で二人とも涼し気な表情をしていた事を知り、レナは腹いせにティナの頬を引っ張る。
「人が暑さで苦しんでいる時に自分達だけ涼しくなって……許せない、ぷにぷにしてやる」
「い、いふゃいよ~」
「レナ様!!落ち着いて下さい!!罰なら私が浮けますから……」
「なら俺にもやり方を教えてよ」
「ウォンッ……(←恨めしそうに見る)」
リンダからレナはやり方を教わり、レナは風の精霊の力を借りて熱を遮断する。ウルだけは自力で熱に耐えなければならないの不機嫌そうな表情を浮かべた。
「ウォンウォンッ!!」
「わっ!?どうしたのウル君?いつもは背中に乗せてくれるのに……」
「暑いから嫌がってるのか……仕方ない、ウルのために涼しい場所に行こう」
「そう申されましても何処に行けば……」
「何だ?兄ちゃん達、涼しい所を探しているのか?」
会話の際中に小髭族の男性がレナ達に話しかけ、男性は都市の中心部に繋がる道を指差す。
「涼しい場所を探しているならオアシスに向かいな。あそこは金さえ持っているなら一般人も入れるから涼しむのには最適だぜ」
「え?オアシス?」
「なるほど……そこならウルも涼しめそうですね」
「じゃあ、ウル君のために行こうか~」
「クゥ~ンッ……」
暑がるウルのためにレナ達は砂漠都市の中心にあるオアシスへと向かい、涼しみに向かおうとした――
――砂漠都市の中心には巨大なオアシスが存在し、このオアシスのお陰で砂漠都市は水不足に悩まされる事はない。しかも普通のオアシスとは違い、この砂漠都市のオアシスには水属性の魔石が沈められていた。
「どうやら水属性の魔石をオアシスに入れる事で水の温度を下げているようですね」
「へえ、そんな事もできるのか……」
「こんなに暑いのに凄く冷たいよ~」
「ウォンッ♪」
オアシスには金を支払えば一般人も立ち寄る事が許可されており、レナ達以外にも大勢の人間の姿があった。まるでリゾート地のように数多くの人間が集まっており、砂漠で唯一涼しめる場所なので人気があった。
宿泊所も存在したのでレナ達は今晩はここで泊まる事を決め、ウルも冷たい水を浴びて満足した。ようやく身体を休める事ができてレナも満足する。
「ふうっ……色々とあって疲れたけど、やっとのんびりできそうだよ」
「レナたん、膝枕してあげるよ~」
「なら私は飲み物を買ってきますね」
レナのためにティナは膝枕すると、リンダは飲み物を買いに向かう。彼女が戻ってくるまでレナはティナの膝枕で身体を横にするが、ある事に気が付いた。
「気のせいかな、さっきより涼しくなったような……」
「あれ?そうだね……風の精霊さんが頑張ってるのかな?」
「ウォンッ……」
オアシスの周囲の温度がいきなり下がり始め、涼しいというよりは寒くなってきた。砂漠でまさか寒いと思う日が来るとは思わず、違和感を抱いたレナ達はオアシスの様子を伺う。
「あれは……舟か?」
「何をしているんだろう。あの人たち……」
「ウォンッ?」
オアシスを見ると何時の間にか小舟がいくつか浮かんでおり、漁でも行っているのか網を引いていた。少し気になったレナは遠視と観察眼の技能を発動させて様子を伺う。すると小舟に乗った男達が引き上げていたのは魚ではなく、大量の水属性の魔石だと判明する。
どうやら湖に沈んだ水属性の魔石を引き上げているらしく、男達は新しい水属性の魔石を投げ込む。定期的にオアシスに沈めた魔石を入れ替えているという話を聞くが、水属性の魔石を引き上げる際は想像以上の冷気を発してオアシスの周囲は真冬のように寒くなるらしい。
「さ、寒いよ~レナたん、温めて~」
「ちょ、くっつくなよ……俺よりもウルに温めてもらいなよ」
「クゥ~ンッ(←レナに寄りそう)」
「って、お前も寒いのかい!!その毛皮は飾りか!?」
ティナとウルは寒がってレナに密着し、そんな二人をレナは仕方なく抱き寄せる。この時にレナはティナの胸を押し付けられ、直に感じてみて前よりも大きくなっている気がした。
※多分、ティナが作中で一番大きいです。
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