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真・闘技祭 本選編
準決勝第一試合 《レナVSハルナ》
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『お待たせしました!!それでは準決勝第一試合を始めます!!』
『うおおおおっ!!』
試合場にホネミンの言葉が響き渡ると、遂に準決勝が行われる事に観客は興奮を抑えきれず、その一方で緊張感を抱く。この試合に勝利した人間が決勝戦へと勝ち残り、優勝の一歩手前まで近づく。最初の試合は誰が出てくるのかと期待される中、城門が開け開かれる。
『青龍の方角!!バルトロス王国代表、レナ選手の入場です!!』
「レナ!!頑張れぇっ!!」
「負けるんじゃないよ!!」
「頑張れレナたんっ!!応援してるからね~!!」
レナが入り込むと即座に仲間達が声援を送り、試合場に退魔刀と鏡刀を既に手にした状態のレナが現れる。観衆はレナの気迫に飲まれ、義姉であるナオもここまで来た以上はレナを信じる事しか出来なかった。
(勝て、レナ!!お前は誰にも負けない!!)
ナオの心の声が届いたかのようにレナは特等席の方角へと振り返り、右腕を翳す。その姿がまるで自分が勝利する事を宣言する姿に見えた観衆は声援を送る中、遂に対戦相手の城門が開け開かれる。
『白虎の方角!!一般参加でありながここまで勝ち抜いた猛者、ハルナ選手の入場です!!』
「おっしゃあっ!!」
レナとは反対側の城門が開かれ、既に全身に電流を迸らせながらハルナが姿を現す。彼女がここまで勝ち残るなど誰も予想できず、今大会のダークフォースと言えるハルナはレナと向かい合うと、獰猛な笑みを浮かべた。
予選の際は互いに決着を付ける前に他の者に邪魔されてしまったが、今回は邪魔者は存在せずに思う存分に戦える事にハルナは嬉しく思う。一方でレナの方もハルナが相手となると手加減は出来ず、最初から本気で挑む事を決めた。二人は試合が開始される前に近付き、顔を近づけると同時に言葉を告げる。
「「俺が勝つ」」
試合前から火花を散らせ、レナとハルナは互いを牽制しあう。その雰囲気に観衆は圧倒され、まるで二頭の猛獣同士が向かい合っている様子だった。大型の竜種が向かい合ったかのような緊迫した雰囲気の中、ホネミンの実況の声が響く。
『それでは両選手、試合を開始します!!この試合では場外負けも反則負けもありません!!相手を戦闘不能に追い込むか、どちらかの選手が降参を宣言するまで試合は続行します!!試合中は試合場の周囲には結界を展開するので思う存分に戦ってください!!』
『それでは……試合を開始します!!』
ラビットは試合開始の合図を知らせる鐘を鳴らそうとした瞬間、ハルナは全身に紫色の電流を迸らせ、拳を身構える。その姿を見たレナは目を見開き、咄嗟に退魔刀に身を隠す。
『試合開始ぃっ!!』
「紫電……一閃!!」
「ぐぅっ!?」
試合が始まった途端にハルナの姿が消え去り、まるで瞬間移動の如く彼女はレナの目前に迫ると拳を振り抜く。紫色の電流を迸らせたハルナの拳が退魔刀に接触した瞬間、強烈な衝撃波と電流がレナの身体へと襲い掛かり、後方へと吹き飛ばす。
今までに竜種や巨人族などとも戦った事があるレナだが、これまでで一番といっても過言ではない程の衝撃に襲われたレナは試合場の端まで吹き飛ばされると、結界が発動して身体が吹き飛ばされる。地面に倒れ込んだ際に退魔刀と鏡刀を手放し、身体から煙を上げながら動かなくなった。その様子を見ていた者達は唖然とした表情を浮かべ、一方でハルナは額に汗をにじませながらも呟く。
「手応え、ありだ……!!」
『こ、これは……まさか、もう終わってしまったのでしょうか!?』
『レナ選手、生きてますか!?』
倒れたまま動かなくなったレナを見て誰もが彼が敗れたのかと思った。先ほどまで応援していた者達も黙り込み、仲間達でさえもレナが一撃で倒されたという事実が信じられない。
「う、嘘だ……こんなの嘘だ!!おい、レナ!!起きろよ、何してんだよ!?お前……こんな、こんな所で終わる奴じゃないだろ!?」
「……ダイン、落ち着いて」
「レナ……!!」
ダインは特等席から試合場に乗り込みかねない程の勢いで怒鳴りつけ、自分の知る中でも誰よりも強いと信じていた人間が一撃で敗れたなど信じなかった。そんな彼をコトミンが肩を掴んで抑えると、ゴンゾウも冷や汗を流しながらもレナの姿を見下ろす。
『えっと……こ、この場合はレナ選手の戦闘不能という事でいいんでしょうか?』
『……そうですね、レナ選手。聞こえてますか?まだ戦えますか?』
実況席のラビットは戸惑い、ホネミンが意識が残っているのかを確かめるが返事はなく、身体から煙を放ちながら動かないレナを見て彼女達は判断を降そうとした。
『……レナ選手の戦闘不能とみなし、この試合の勝者は――』
「うわぁっ!?」
試合終了の言葉が告げられようとした瞬間、唐突にハルナは悲鳴が上がり、何事かと観衆は視線を向けると、ハルナの足元に異変が発生していた。
『うおおおおっ!!』
試合場にホネミンの言葉が響き渡ると、遂に準決勝が行われる事に観客は興奮を抑えきれず、その一方で緊張感を抱く。この試合に勝利した人間が決勝戦へと勝ち残り、優勝の一歩手前まで近づく。最初の試合は誰が出てくるのかと期待される中、城門が開け開かれる。
『青龍の方角!!バルトロス王国代表、レナ選手の入場です!!』
「レナ!!頑張れぇっ!!」
「負けるんじゃないよ!!」
「頑張れレナたんっ!!応援してるからね~!!」
レナが入り込むと即座に仲間達が声援を送り、試合場に退魔刀と鏡刀を既に手にした状態のレナが現れる。観衆はレナの気迫に飲まれ、義姉であるナオもここまで来た以上はレナを信じる事しか出来なかった。
(勝て、レナ!!お前は誰にも負けない!!)
ナオの心の声が届いたかのようにレナは特等席の方角へと振り返り、右腕を翳す。その姿がまるで自分が勝利する事を宣言する姿に見えた観衆は声援を送る中、遂に対戦相手の城門が開け開かれる。
『白虎の方角!!一般参加でありながここまで勝ち抜いた猛者、ハルナ選手の入場です!!』
「おっしゃあっ!!」
レナとは反対側の城門が開かれ、既に全身に電流を迸らせながらハルナが姿を現す。彼女がここまで勝ち残るなど誰も予想できず、今大会のダークフォースと言えるハルナはレナと向かい合うと、獰猛な笑みを浮かべた。
予選の際は互いに決着を付ける前に他の者に邪魔されてしまったが、今回は邪魔者は存在せずに思う存分に戦える事にハルナは嬉しく思う。一方でレナの方もハルナが相手となると手加減は出来ず、最初から本気で挑む事を決めた。二人は試合が開始される前に近付き、顔を近づけると同時に言葉を告げる。
「「俺が勝つ」」
試合前から火花を散らせ、レナとハルナは互いを牽制しあう。その雰囲気に観衆は圧倒され、まるで二頭の猛獣同士が向かい合っている様子だった。大型の竜種が向かい合ったかのような緊迫した雰囲気の中、ホネミンの実況の声が響く。
『それでは両選手、試合を開始します!!この試合では場外負けも反則負けもありません!!相手を戦闘不能に追い込むか、どちらかの選手が降参を宣言するまで試合は続行します!!試合中は試合場の周囲には結界を展開するので思う存分に戦ってください!!』
『それでは……試合を開始します!!』
ラビットは試合開始の合図を知らせる鐘を鳴らそうとした瞬間、ハルナは全身に紫色の電流を迸らせ、拳を身構える。その姿を見たレナは目を見開き、咄嗟に退魔刀に身を隠す。
『試合開始ぃっ!!』
「紫電……一閃!!」
「ぐぅっ!?」
試合が始まった途端にハルナの姿が消え去り、まるで瞬間移動の如く彼女はレナの目前に迫ると拳を振り抜く。紫色の電流を迸らせたハルナの拳が退魔刀に接触した瞬間、強烈な衝撃波と電流がレナの身体へと襲い掛かり、後方へと吹き飛ばす。
今までに竜種や巨人族などとも戦った事があるレナだが、これまでで一番といっても過言ではない程の衝撃に襲われたレナは試合場の端まで吹き飛ばされると、結界が発動して身体が吹き飛ばされる。地面に倒れ込んだ際に退魔刀と鏡刀を手放し、身体から煙を上げながら動かなくなった。その様子を見ていた者達は唖然とした表情を浮かべ、一方でハルナは額に汗をにじませながらも呟く。
「手応え、ありだ……!!」
『こ、これは……まさか、もう終わってしまったのでしょうか!?』
『レナ選手、生きてますか!?』
倒れたまま動かなくなったレナを見て誰もが彼が敗れたのかと思った。先ほどまで応援していた者達も黙り込み、仲間達でさえもレナが一撃で倒されたという事実が信じられない。
「う、嘘だ……こんなの嘘だ!!おい、レナ!!起きろよ、何してんだよ!?お前……こんな、こんな所で終わる奴じゃないだろ!?」
「……ダイン、落ち着いて」
「レナ……!!」
ダインは特等席から試合場に乗り込みかねない程の勢いで怒鳴りつけ、自分の知る中でも誰よりも強いと信じていた人間が一撃で敗れたなど信じなかった。そんな彼をコトミンが肩を掴んで抑えると、ゴンゾウも冷や汗を流しながらもレナの姿を見下ろす。
『えっと……こ、この場合はレナ選手の戦闘不能という事でいいんでしょうか?』
『……そうですね、レナ選手。聞こえてますか?まだ戦えますか?』
実況席のラビットは戸惑い、ホネミンが意識が残っているのかを確かめるが返事はなく、身体から煙を放ちながら動かないレナを見て彼女達は判断を降そうとした。
『……レナ選手の戦闘不能とみなし、この試合の勝者は――』
「うわぁっ!?」
試合終了の言葉が告げられようとした瞬間、唐突にハルナは悲鳴が上がり、何事かと観衆は視線を向けると、ハルナの足元に異変が発生していた。
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