610 / 2,083
外伝 ~ヨツバ王国編~
旧都
しおりを挟む
「東聖将を務めるギンタロウさんは実はあたしの叔父さんなんです。昔から色々と面倒を見てくれる優しい人っす!!」
「叔父と言う事はエリナは東聖将の姪だったの!?あれ、でもそれならなんでティナもおじさんと呼んでるんだ?」
「えっとね、エリナちゃんが私の護衛になった頃からギンタロウおじさんの所へ遊びに行く事が多くなったんだよ。だから私もおじさんとは仲良しなの~」
「ならば、そのギンタロウという人物は王女の味方をしてくれるのか?」
「叔父さんなら絶対にティナ様の味方をしてくれると思いますよ?実の孫の様に可愛がってますし、国王様から信頼されている森人族ですから……」
「なら方針は決まったわね。まずはそのギンタロウという人に協力を求めましょう。その人が東聖将という事はヨツバ王国の東側を統治しているのね?」
「ええ、まあ……でも、叔父さんに会いに行くには北聖将のハシラさんが守護している領地を抜けないといけませんけど……この地図を見て下さい」
バルトロス王国の南側にヨツバ王国が拠点とするアトラス大森林が存在するため、必然的に王都や東聖将の領地に侵入するためには最初に北聖将が統治している領地を抜けなければならない。恐らくはヨツバ王国側もバルトロス王国の先制攻撃を警戒して防備を固めていると考えられるため、東聖将の領地にまで忍び込むのも苦労するだろう。
エリナは収納石のブレスレットから地図を取り出し、アトラス大森林内に存在するヨツバ王国の領地が記された地図を地面に敷く。王都を中心に東西南北に領地が分割され、その内の一つである北聖将の領地をエリナは指し示す。
「まず、私達はこの北聖将のハシラさんが収めている領地を抜ける必要があります。大きく迂回すればハシラさんの領地に入らずに叔父さんの守護する領地に移動する事も出来ますけど、それだと時間が掛かり過ぎます」
「こうしてみると本当に樹海の中に国が存在するのね……この王都に世界樹が存在するの?」
「はい。世界最大の規模を誇る神樹が生えています。最も今の世界樹は今から数百年前に伝説の救世主と呼ばれた「ルノ」という異世界人が再生させた二代目の世界樹なんですけど……」
「ん?ルノ……?」
レナはルノという言葉に不思議に思い、自分の従弟と同じ名前である事を知るが、単なる偶然かと思ってあまり気にせずに侵入経路を話し合う。
「ギンタロウ叔父さんに協力を求めるとしたらどうしてもハシラさんの守護する領地を抜けないといけません。それに樹海の中を移動する場合、森人族なら木々を飛びぬけて普通の馬よりも移動する事が出来ますけど、兄貴たちの場合は……」
「忍を舐めるな。我等とて普段から樹木の上を飛び回る事は慣れている」
「訓練で山中に何日も過ごす事もあったので問題ないでござる」
「俺もウルもずっと森の中で暮らしていたから平気だと思うけど……」
「いや、本当に何なんだよお前等……どんな人生歩んでるんだよ」
樹海を移動する点において一番気掛かりなのは森の中を移動し続ける事であり、障害物が平地よりも圧倒的に多い樹海を移動する行為は必然的に体力の消耗が激しいはずだが、エリナやティナのような森人族は産まれた時から樹海の中で育ち、暗殺者であると同時に特殊な訓練を受けた忍者のカゲマルとハンゾウも森の中で過ごす訓練を受けており、レナも深淵の森で長年の間暮らしていたので樹海を抜ける事に関しては問題はないと思われた。
問題なのは北聖将の領地に突入すれば見張りの森人族や関所が存在するという点であり、森の中には人間よりも感覚に優れ、特殊な訓練を受けてきた森人族の兵士が各所に配置されているはずだった。彼等の目を盗んでレナ達が東聖将の領地まで抜け出す事は非常に難しく、エリナは難しい表情を浮かべる。
「北聖将のハシラさんは規律を重んじる性格の将軍なんです。だからもしもあたし達がティナ様を連れて戻ったとしても、きっと現在は王国を管理しているカレハ様に報告すると思います。いくらティナ様が王位継承者と言っても実質上は今の王国を支配しているのはカレハ様ですから」
「その人は味方に引き込めないの?」
「無理でしょうね……それにハシラさんは余所者を嫌います。ヨツバ王国には他種族の方も多いんですけど、外国から訪れた人達にはハシラさんはかなり警戒心を抱いています。実際に観光客がヨツバ王国を訪れる際にはハシラさんが直々に検査に赴き、怪しい点が一つでもあれば入国を拒否された事もあるっす」
「つまり、余所者嫌いの頑固おやじ……?」
「そういう認識で間違いないです。今のハシラさんはカレハ様に従う忠実な将軍でしょうね」
同じ王族とはいえ、ティナとカレハの現在の立ち位置は大きく異なり、ヨツバ王国を現在管理しているカレハに対してハシラは従うというのがエリナの見解だった。もしもデブリ国王が健在ならばともかく、ティナだけが戻ったところでハシラは彼女を保護するだろうが命令には従わないというのがエリナの予想だった。
「北聖将を味方にする事は難しいとなると、やっぱり監視の目を抜けて東聖将の所へ向かうしかないか……」
「だが、そんなに簡単に行くのか?そもそも北聖将の兵士はどの程度存在する?」
「位置的には最も外部からの侵入を受けやすい領地ですから兵士の数は多いですよ。1万人以上の兵士が滞在して各所に配備されてます」
「1万人か……対する俺達は4人、もしも戦闘に陥ったら逃げるしかないな」
東西南北の中で最も兵士を抱えているのは北聖将らしく、守備を任されている将軍のハシラも規律に厳しい男という事から説得も難しい。そうなるとレナ達は4人だけで北聖将の守護する領地を抜けなければならないが、現実的に考えてそんな事が可能なのか疑問である。
「他の手段で東聖将の領地まで移動する手段はないのかよ?一つぐらい抜け道があったりとか……」
「いや~……ないっすね。人魚族の侵入に備えて森中の川に関所を設けて兵士に見張らせるぐらいですから」
「人魚族は他の種族を襲ったりしない。私達は領地なんて必要ないし、綺麗な水辺にしか住まないのに?」
「それは分かってるんですけどね、ハシラさんは本当に慎重な性格の人なんでありとあらゆる外敵からの侵入対策を施しているんです。ここまでくると慎重というよりは心配性な性格なんじゃないかと思うぐらいですけど……」
「う~ん……そうなると俺がハングライダーで空から移動する手段も見つかりそうだな」
レナは地上が駄目ならば空の上から忍び込む事は出来ないのかと考えたが、エリナの話を聞く限りではそこまで外部からの侵入対策を施す男ならば地上だけではなく空中からの侵入も考えている可能性があり、そもそもハングライダーで移動している時点で目立ってしまう。
八方塞がりかと思われたが、地図を確認していたスラミンが何かに気付いたように反応を示し、自分を抱えていたコトミンから離れて地図上に降り立つとある部分を触手で示す。
「ぷるぷるっ?」
「どうしたスラミン……あれ、このマークはなに?」
「ああ……そこは旧都です。数百年前に昆虫種の大群によって滅ぼされたヨツバ王国が建国される前の時代の森人族の国の王都です。元々はここに一番最初の世界樹が存在したんですよ」
スラミンが示したのは北聖将の領地の手前に存在する大きな湖であり、その中心地には巨大な浮島が存在し、数百年前まではこの浮島の上に都が存在したという。魔物に滅ぼされる前は浮島の中心地に最初の世界樹が存在したらしく、現在は朽ち果てて折れたのか湖を両断するように巨大な樹木が未だに倒れているという。
「叔父と言う事はエリナは東聖将の姪だったの!?あれ、でもそれならなんでティナもおじさんと呼んでるんだ?」
「えっとね、エリナちゃんが私の護衛になった頃からギンタロウおじさんの所へ遊びに行く事が多くなったんだよ。だから私もおじさんとは仲良しなの~」
「ならば、そのギンタロウという人物は王女の味方をしてくれるのか?」
「叔父さんなら絶対にティナ様の味方をしてくれると思いますよ?実の孫の様に可愛がってますし、国王様から信頼されている森人族ですから……」
「なら方針は決まったわね。まずはそのギンタロウという人に協力を求めましょう。その人が東聖将という事はヨツバ王国の東側を統治しているのね?」
「ええ、まあ……でも、叔父さんに会いに行くには北聖将のハシラさんが守護している領地を抜けないといけませんけど……この地図を見て下さい」
バルトロス王国の南側にヨツバ王国が拠点とするアトラス大森林が存在するため、必然的に王都や東聖将の領地に侵入するためには最初に北聖将が統治している領地を抜けなければならない。恐らくはヨツバ王国側もバルトロス王国の先制攻撃を警戒して防備を固めていると考えられるため、東聖将の領地にまで忍び込むのも苦労するだろう。
エリナは収納石のブレスレットから地図を取り出し、アトラス大森林内に存在するヨツバ王国の領地が記された地図を地面に敷く。王都を中心に東西南北に領地が分割され、その内の一つである北聖将の領地をエリナは指し示す。
「まず、私達はこの北聖将のハシラさんが収めている領地を抜ける必要があります。大きく迂回すればハシラさんの領地に入らずに叔父さんの守護する領地に移動する事も出来ますけど、それだと時間が掛かり過ぎます」
「こうしてみると本当に樹海の中に国が存在するのね……この王都に世界樹が存在するの?」
「はい。世界最大の規模を誇る神樹が生えています。最も今の世界樹は今から数百年前に伝説の救世主と呼ばれた「ルノ」という異世界人が再生させた二代目の世界樹なんですけど……」
「ん?ルノ……?」
レナはルノという言葉に不思議に思い、自分の従弟と同じ名前である事を知るが、単なる偶然かと思ってあまり気にせずに侵入経路を話し合う。
「ギンタロウ叔父さんに協力を求めるとしたらどうしてもハシラさんの守護する領地を抜けないといけません。それに樹海の中を移動する場合、森人族なら木々を飛びぬけて普通の馬よりも移動する事が出来ますけど、兄貴たちの場合は……」
「忍を舐めるな。我等とて普段から樹木の上を飛び回る事は慣れている」
「訓練で山中に何日も過ごす事もあったので問題ないでござる」
「俺もウルもずっと森の中で暮らしていたから平気だと思うけど……」
「いや、本当に何なんだよお前等……どんな人生歩んでるんだよ」
樹海を移動する点において一番気掛かりなのは森の中を移動し続ける事であり、障害物が平地よりも圧倒的に多い樹海を移動する行為は必然的に体力の消耗が激しいはずだが、エリナやティナのような森人族は産まれた時から樹海の中で育ち、暗殺者であると同時に特殊な訓練を受けた忍者のカゲマルとハンゾウも森の中で過ごす訓練を受けており、レナも深淵の森で長年の間暮らしていたので樹海を抜ける事に関しては問題はないと思われた。
問題なのは北聖将の領地に突入すれば見張りの森人族や関所が存在するという点であり、森の中には人間よりも感覚に優れ、特殊な訓練を受けてきた森人族の兵士が各所に配置されているはずだった。彼等の目を盗んでレナ達が東聖将の領地まで抜け出す事は非常に難しく、エリナは難しい表情を浮かべる。
「北聖将のハシラさんは規律を重んじる性格の将軍なんです。だからもしもあたし達がティナ様を連れて戻ったとしても、きっと現在は王国を管理しているカレハ様に報告すると思います。いくらティナ様が王位継承者と言っても実質上は今の王国を支配しているのはカレハ様ですから」
「その人は味方に引き込めないの?」
「無理でしょうね……それにハシラさんは余所者を嫌います。ヨツバ王国には他種族の方も多いんですけど、外国から訪れた人達にはハシラさんはかなり警戒心を抱いています。実際に観光客がヨツバ王国を訪れる際にはハシラさんが直々に検査に赴き、怪しい点が一つでもあれば入国を拒否された事もあるっす」
「つまり、余所者嫌いの頑固おやじ……?」
「そういう認識で間違いないです。今のハシラさんはカレハ様に従う忠実な将軍でしょうね」
同じ王族とはいえ、ティナとカレハの現在の立ち位置は大きく異なり、ヨツバ王国を現在管理しているカレハに対してハシラは従うというのがエリナの見解だった。もしもデブリ国王が健在ならばともかく、ティナだけが戻ったところでハシラは彼女を保護するだろうが命令には従わないというのがエリナの予想だった。
「北聖将を味方にする事は難しいとなると、やっぱり監視の目を抜けて東聖将の所へ向かうしかないか……」
「だが、そんなに簡単に行くのか?そもそも北聖将の兵士はどの程度存在する?」
「位置的には最も外部からの侵入を受けやすい領地ですから兵士の数は多いですよ。1万人以上の兵士が滞在して各所に配備されてます」
「1万人か……対する俺達は4人、もしも戦闘に陥ったら逃げるしかないな」
東西南北の中で最も兵士を抱えているのは北聖将らしく、守備を任されている将軍のハシラも規律に厳しい男という事から説得も難しい。そうなるとレナ達は4人だけで北聖将の守護する領地を抜けなければならないが、現実的に考えてそんな事が可能なのか疑問である。
「他の手段で東聖将の領地まで移動する手段はないのかよ?一つぐらい抜け道があったりとか……」
「いや~……ないっすね。人魚族の侵入に備えて森中の川に関所を設けて兵士に見張らせるぐらいですから」
「人魚族は他の種族を襲ったりしない。私達は領地なんて必要ないし、綺麗な水辺にしか住まないのに?」
「それは分かってるんですけどね、ハシラさんは本当に慎重な性格の人なんでありとあらゆる外敵からの侵入対策を施しているんです。ここまでくると慎重というよりは心配性な性格なんじゃないかと思うぐらいですけど……」
「う~ん……そうなると俺がハングライダーで空から移動する手段も見つかりそうだな」
レナは地上が駄目ならば空の上から忍び込む事は出来ないのかと考えたが、エリナの話を聞く限りではそこまで外部からの侵入対策を施す男ならば地上だけではなく空中からの侵入も考えている可能性があり、そもそもハングライダーで移動している時点で目立ってしまう。
八方塞がりかと思われたが、地図を確認していたスラミンが何かに気付いたように反応を示し、自分を抱えていたコトミンから離れて地図上に降り立つとある部分を触手で示す。
「ぷるぷるっ?」
「どうしたスラミン……あれ、このマークはなに?」
「ああ……そこは旧都です。数百年前に昆虫種の大群によって滅ぼされたヨツバ王国が建国される前の時代の森人族の国の王都です。元々はここに一番最初の世界樹が存在したんですよ」
スラミンが示したのは北聖将の領地の手前に存在する大きな湖であり、その中心地には巨大な浮島が存在し、数百年前まではこの浮島の上に都が存在したという。魔物に滅ぼされる前は浮島の中心地に最初の世界樹が存在したらしく、現在は朽ち果てて折れたのか湖を両断するように巨大な樹木が未だに倒れているという。
0
お気に入りに追加
16,560
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。