583 / 2,083
最終章 王国編
国王の葬式、そして王位継承者は……
しおりを挟む
――城内の騒乱から数日の時が経過し、王城の前には数多くの人々が集まっていた。彼等の中には民衆だけではなく、各国の重鎮も存在し、獣人国と巨人国の王の姿もあった。彼等がここに集まったのは急逝したバルトロス13世の葬式の出席のために訪れ、王国の伝統に従って葬儀は城内に存在する庭園にて行われた。
庭園には無数の花束に包まれた国王の遺体が横たわり、その様子をレナ、ナオ、アイラ、そしてシオンとリアナも並んで涙を流しながら花に囲まれた状態の国王の姿を見届ける。死体はこれから火葬され、残された灰は城内に存在する王族の墓地にて埋葬されるだろう。
「父上……」
「こんなの、嘘だよ……」
「ううっ……どうしてこんな事に」
三人の義理の娘はゆっくりと燃えていく国王の姿に涙を流し、彼女達は実の父親ではなくとも本当の父の様に国王の事を慕っていた。ナオも弟のレアが産まれてからは複雑な関係になっていたが、それでも国王の事を父親として愛していた。その様子をアイラと共にレナは複雑そうな表情を浮かべ、燃えていく父親の姿を見て思い悩む。
「レナ……良く見ておきなさい。貴方のお父さんのためにこれだけの人が集まったのよ。立派な父親とは言えなかったけど、それでも決してあの人は悪人ではなかったわ……く、ううっ……」
「母上……」
「ごめんなさい……もっと早く、貴方をお父さんと合わせる事が出来れば……」
アイラにとっては今でも愛する夫である事に変わりはなく、耐え切れずに両手で顔を覆い込み、涙を流す。そんな彼女を見てレナは黙って他の人間の様子を伺う。この場には先の騒乱に参加した人間も多数存在し、レナの仲間達の姿もあった。
「バルトロス王よ……お主は道を間違えた。だが、それほど嫌いではなかったぞ」
「今は安らかに眠れ……」
巨人国の王であるリキオウと獣人国の王であるビストもバルトロス国王の死を弔い、他にも大勢の将軍や兵士も涙を流す。その光景を見たレナは自分の父親がここまで他の人間に慕われている事を初めて知り、よくよく考えれば自分が父親の事を何も知らない事を思い出す。
これまでに父親に対してレナは興味を抱いた事はなく、ナオの件がなければそもそも王国と関わろうともしなかったかもしれない。だが、こうして大勢の人間に死を悲しまれる父親の姿を見てレナはこんな事ならばもっと早く父親の事を調べておけば良かったと考えてしまう。
(父上……貴方は俺を捨てた。だけど、もう恨んでないよ……)
幼少の頃に自分と母親を捨てた父親に対してレナは色々と思う所はあった。それでも今は父親に対しての恨みはなく、全身に火が燃え移った父親の死を見て出来ればもっと早くに会って話をしてみたかったとさえ思った――
――葬式を終えるとすぐに玉座の間にナオは移動し、二人の妹と共に玉座の前に立つ。その光景を他の人間は緊張した面持ちで見つめ、次にこの玉座に座った人間が新しい国王である事が決まるため、全員が勝たず飲んで見守る。それに対してシオンとリアナの両名は不安そうな表情を浮かべながらナオに振り返り、やがて二人はナオに座るように促す。
「お姉様……」
「……どうぞ、お座りになって下さい」
「…………」
二人が玉座から離れると他の人間達は声を上げ、やはり第一王女であるナオが王位を継承するのかと考える。だが、二人に差しだされた玉座に対してナオは思い詰めた表情を浮かべ、玉座の前に立つと、誰かを探すように左右に首を振った。
(やはり、来ないか……全く、私に遠慮したのか、それとも面倒事を押し付けたのか……両方か?)
ナオは姿を現さぬレナに対してため息を吐き出し、本来ならばこの玉座に相応しいのは自分ではなく、本当の第一王子であるレナが座るべきだと彼女は考えていた。だから事前にレナを呼び出し、彼に王位を引き継ぐように説得したのだが、あろうことかレナはナオに対して王位をつぐ事を断固として拒否した。
『え、やだよ?王様なんて面倒そうだから絶対になりたくない。そもそも王家を追放されている俺に王位継承権なんてないじゃん。王族に未練があるわけでもないし、それに王様になったら自由がなくなりそうだから俺はこのままでいいよ。時々、顔を見せに来るからナオが王様になればいいよ』
一国の王になれるというのにあっさりとレナは王位に就く事を断り、そのまま仲間達と共に姿を消してしまう。色々と考えた末に彼に王位を譲ろうと真面目に考えていたナオだったが、まさか本人に断られるとは思わずに頭を悩める。
(全く、しょうがない義弟だ……せめて嘘でも私に気を遣って王位を譲ると言ってくれればいいのに……)
面倒だからという理由で王位を押し付けられたナオは苦笑し、そんな彼女の態度に双子は不思議そうな表情を浮かべるが、意を決した表情を浮かべたナオは玉座に座ると、堂々と宣言を行う。
「私……ナオ・バルトロスは本日を以てバルトロス王国の初代「女王」の座に就く!!よって私はバルトロスの王名を受け継ぐ!!今後、私の事はバルトロス女王と呼べ!!」
『うおおおおおっ!!』
歴史上初のバルトロス王国の「女王」の誕生に玉座の間に存在した人間達は歓喜が上がり、リキオウとビストも拍手を行う。ナオは玉座から立ち上がると腰のカトラスを抜いて誇らしげに天井に構えた――
――同時刻、先日の城内の騒乱に関わっていた人間達が捕らわれている地下牢でも異変が起きていた。地下牢を見張っていた兵士達は惨殺され、檻の中で鎖に繋がれているイレアビトの前に緑色の刃の刀を握り締めたハヤテが立っていた。自分を見下ろすハヤテに対し、イレアビトは微笑む。
「……なるほど、そういう事だったのね。まさか貴女がカレハの送り込んだ刺客だったとは気付かなかったわ……てっきり、マリアの差し金だと思っていたわ」
「…………」
「そういえば数日前に城下町で殺人事件が起きたようだけど、それも貴女の仕業なのかしら?」
刀を構えたハヤテに対してイレアビトは顔色も変えずに見上げ、生前のミドルから報告を受けた城下町の通り魔の話を思い出すが、イレアビトの言葉に対してハヤテは頷く。この王都に潜入する際、彼女は王都で暮らす元傭兵を何人か殺害していた。
ハヤテは自分の刀に手を伸ばすと、地震の掌が傷つく事も恐れずに刃に付着していた緑色の染色塗料を剥ぎ落し、やがて刀身が赤色に染まる。それを確認したイレアビトは彼女が手にしている刀の正体を見抜く。
「……魔剣「月光」ね。切り捨てた人間の生命力を奪い、所有者の力へと変える妖刀……目にしたのは初めてだわ」
刃に付着したハヤテの血液が刀に吸い込まれるように消え去り、ハヤテの掌の切り傷が時間を巻き戻したように消失した。雪月花や紅蓮と同じく「七大魔剣」に数えられる妖刀を手にしたハヤテはイレアビトと向き直り、刀身を彼女の首筋に構える。そんな彼女にイレアビトは眉一つ動かさずに見つめ、溜息を吐き出す。
「これが私の人生の終わりなんてね……もしもやり直せる機会があったら、今度はもう少し人に優しく生きてみようかしら」
「…………」
あまりにもイレアビトらしからぬ発言にハヤテは眉をしかめるが、彼女がイレアビトの首筋に触れた刃を引き抜いた瞬間、牢獄内に血飛沫が舞う――
――その一方、王都の外部には大勢の兵士達が集まり、目の前の状況に困惑していた。彼等の視界には王都を取り囲む草原に並んだ無数の魔物の「石像」が存在し、一体これらをどのように処理すればいいのか兵士達は思い悩む。
「おい、ここで一体何が起きたんだ……?」
「知るかよ……とにかく、これを全部運び出すぞ」
「信じられねえ……これ、本当に生きているのか?どう見ても石像にしか見えないのに……」
石化された状態の魔物を兵士達は運び出し、とりあえずは邪魔にならないように地面に埋める準備を行う。万が一にも石像から復活した魔物が暴れ出さないように地中深く埋めるため、彼等はまずは馬車に石像を運び込む準備を行う。
「ここで何が起きたんだろうな……」
「さあな……ただ、防壁を生き残った兵士の話によるとなんでも薄気味悪い女が現れて魔物どもを全て石像に変えたそうだぞ」
「まさか、地下に封印されているとかいうメドゥーサが現れたのか!?あの話、本当だったのかよ」
「いや、話を聞く限りではそいつはメドゥーサじゃねえ……森人族の女のように見えたらしい」
防壁を守護していた兵士の報告によれば王都に攻め入ろうとしていた魔物の群れは突如として現れた森人族の女性に石化されたらしく、その後に女性は姿を消したという。その女性が何を思って防壁に攻め入ろうとした魔物の群れを石化したのかは不明だが、少なくともそのお陰で王都へ魔物が攻め入ることはなく、無事に兵士達も生き延びれた。
結局、彼女の正体は何だったのかは判明しなかったが、一つだけ言える事はイレアビトが捕まっても王国の問題は解決しておらず、新しい国王が決まったにも関わらずに王国は複数の危機に晒されている事だけがはっきりとしていた――
※これで一応は本編は完結です。ここから先の物語は外伝として投稿します!!(書籍版はここまでで終了になると思いますので外伝はWEB版だけの話になるかもしれません!!)
庭園には無数の花束に包まれた国王の遺体が横たわり、その様子をレナ、ナオ、アイラ、そしてシオンとリアナも並んで涙を流しながら花に囲まれた状態の国王の姿を見届ける。死体はこれから火葬され、残された灰は城内に存在する王族の墓地にて埋葬されるだろう。
「父上……」
「こんなの、嘘だよ……」
「ううっ……どうしてこんな事に」
三人の義理の娘はゆっくりと燃えていく国王の姿に涙を流し、彼女達は実の父親ではなくとも本当の父の様に国王の事を慕っていた。ナオも弟のレアが産まれてからは複雑な関係になっていたが、それでも国王の事を父親として愛していた。その様子をアイラと共にレナは複雑そうな表情を浮かべ、燃えていく父親の姿を見て思い悩む。
「レナ……良く見ておきなさい。貴方のお父さんのためにこれだけの人が集まったのよ。立派な父親とは言えなかったけど、それでも決してあの人は悪人ではなかったわ……く、ううっ……」
「母上……」
「ごめんなさい……もっと早く、貴方をお父さんと合わせる事が出来れば……」
アイラにとっては今でも愛する夫である事に変わりはなく、耐え切れずに両手で顔を覆い込み、涙を流す。そんな彼女を見てレナは黙って他の人間の様子を伺う。この場には先の騒乱に参加した人間も多数存在し、レナの仲間達の姿もあった。
「バルトロス王よ……お主は道を間違えた。だが、それほど嫌いではなかったぞ」
「今は安らかに眠れ……」
巨人国の王であるリキオウと獣人国の王であるビストもバルトロス国王の死を弔い、他にも大勢の将軍や兵士も涙を流す。その光景を見たレナは自分の父親がここまで他の人間に慕われている事を初めて知り、よくよく考えれば自分が父親の事を何も知らない事を思い出す。
これまでに父親に対してレナは興味を抱いた事はなく、ナオの件がなければそもそも王国と関わろうともしなかったかもしれない。だが、こうして大勢の人間に死を悲しまれる父親の姿を見てレナはこんな事ならばもっと早く父親の事を調べておけば良かったと考えてしまう。
(父上……貴方は俺を捨てた。だけど、もう恨んでないよ……)
幼少の頃に自分と母親を捨てた父親に対してレナは色々と思う所はあった。それでも今は父親に対しての恨みはなく、全身に火が燃え移った父親の死を見て出来ればもっと早くに会って話をしてみたかったとさえ思った――
――葬式を終えるとすぐに玉座の間にナオは移動し、二人の妹と共に玉座の前に立つ。その光景を他の人間は緊張した面持ちで見つめ、次にこの玉座に座った人間が新しい国王である事が決まるため、全員が勝たず飲んで見守る。それに対してシオンとリアナの両名は不安そうな表情を浮かべながらナオに振り返り、やがて二人はナオに座るように促す。
「お姉様……」
「……どうぞ、お座りになって下さい」
「…………」
二人が玉座から離れると他の人間達は声を上げ、やはり第一王女であるナオが王位を継承するのかと考える。だが、二人に差しだされた玉座に対してナオは思い詰めた表情を浮かべ、玉座の前に立つと、誰かを探すように左右に首を振った。
(やはり、来ないか……全く、私に遠慮したのか、それとも面倒事を押し付けたのか……両方か?)
ナオは姿を現さぬレナに対してため息を吐き出し、本来ならばこの玉座に相応しいのは自分ではなく、本当の第一王子であるレナが座るべきだと彼女は考えていた。だから事前にレナを呼び出し、彼に王位を引き継ぐように説得したのだが、あろうことかレナはナオに対して王位をつぐ事を断固として拒否した。
『え、やだよ?王様なんて面倒そうだから絶対になりたくない。そもそも王家を追放されている俺に王位継承権なんてないじゃん。王族に未練があるわけでもないし、それに王様になったら自由がなくなりそうだから俺はこのままでいいよ。時々、顔を見せに来るからナオが王様になればいいよ』
一国の王になれるというのにあっさりとレナは王位に就く事を断り、そのまま仲間達と共に姿を消してしまう。色々と考えた末に彼に王位を譲ろうと真面目に考えていたナオだったが、まさか本人に断られるとは思わずに頭を悩める。
(全く、しょうがない義弟だ……せめて嘘でも私に気を遣って王位を譲ると言ってくれればいいのに……)
面倒だからという理由で王位を押し付けられたナオは苦笑し、そんな彼女の態度に双子は不思議そうな表情を浮かべるが、意を決した表情を浮かべたナオは玉座に座ると、堂々と宣言を行う。
「私……ナオ・バルトロスは本日を以てバルトロス王国の初代「女王」の座に就く!!よって私はバルトロスの王名を受け継ぐ!!今後、私の事はバルトロス女王と呼べ!!」
『うおおおおおっ!!』
歴史上初のバルトロス王国の「女王」の誕生に玉座の間に存在した人間達は歓喜が上がり、リキオウとビストも拍手を行う。ナオは玉座から立ち上がると腰のカトラスを抜いて誇らしげに天井に構えた――
――同時刻、先日の城内の騒乱に関わっていた人間達が捕らわれている地下牢でも異変が起きていた。地下牢を見張っていた兵士達は惨殺され、檻の中で鎖に繋がれているイレアビトの前に緑色の刃の刀を握り締めたハヤテが立っていた。自分を見下ろすハヤテに対し、イレアビトは微笑む。
「……なるほど、そういう事だったのね。まさか貴女がカレハの送り込んだ刺客だったとは気付かなかったわ……てっきり、マリアの差し金だと思っていたわ」
「…………」
「そういえば数日前に城下町で殺人事件が起きたようだけど、それも貴女の仕業なのかしら?」
刀を構えたハヤテに対してイレアビトは顔色も変えずに見上げ、生前のミドルから報告を受けた城下町の通り魔の話を思い出すが、イレアビトの言葉に対してハヤテは頷く。この王都に潜入する際、彼女は王都で暮らす元傭兵を何人か殺害していた。
ハヤテは自分の刀に手を伸ばすと、地震の掌が傷つく事も恐れずに刃に付着していた緑色の染色塗料を剥ぎ落し、やがて刀身が赤色に染まる。それを確認したイレアビトは彼女が手にしている刀の正体を見抜く。
「……魔剣「月光」ね。切り捨てた人間の生命力を奪い、所有者の力へと変える妖刀……目にしたのは初めてだわ」
刃に付着したハヤテの血液が刀に吸い込まれるように消え去り、ハヤテの掌の切り傷が時間を巻き戻したように消失した。雪月花や紅蓮と同じく「七大魔剣」に数えられる妖刀を手にしたハヤテはイレアビトと向き直り、刀身を彼女の首筋に構える。そんな彼女にイレアビトは眉一つ動かさずに見つめ、溜息を吐き出す。
「これが私の人生の終わりなんてね……もしもやり直せる機会があったら、今度はもう少し人に優しく生きてみようかしら」
「…………」
あまりにもイレアビトらしからぬ発言にハヤテは眉をしかめるが、彼女がイレアビトの首筋に触れた刃を引き抜いた瞬間、牢獄内に血飛沫が舞う――
――その一方、王都の外部には大勢の兵士達が集まり、目の前の状況に困惑していた。彼等の視界には王都を取り囲む草原に並んだ無数の魔物の「石像」が存在し、一体これらをどのように処理すればいいのか兵士達は思い悩む。
「おい、ここで一体何が起きたんだ……?」
「知るかよ……とにかく、これを全部運び出すぞ」
「信じられねえ……これ、本当に生きているのか?どう見ても石像にしか見えないのに……」
石化された状態の魔物を兵士達は運び出し、とりあえずは邪魔にならないように地面に埋める準備を行う。万が一にも石像から復活した魔物が暴れ出さないように地中深く埋めるため、彼等はまずは馬車に石像を運び込む準備を行う。
「ここで何が起きたんだろうな……」
「さあな……ただ、防壁を生き残った兵士の話によるとなんでも薄気味悪い女が現れて魔物どもを全て石像に変えたそうだぞ」
「まさか、地下に封印されているとかいうメドゥーサが現れたのか!?あの話、本当だったのかよ」
「いや、話を聞く限りではそいつはメドゥーサじゃねえ……森人族の女のように見えたらしい」
防壁を守護していた兵士の報告によれば王都に攻め入ろうとしていた魔物の群れは突如として現れた森人族の女性に石化されたらしく、その後に女性は姿を消したという。その女性が何を思って防壁に攻め入ろうとした魔物の群れを石化したのかは不明だが、少なくともそのお陰で王都へ魔物が攻め入ることはなく、無事に兵士達も生き延びれた。
結局、彼女の正体は何だったのかは判明しなかったが、一つだけ言える事はイレアビトが捕まっても王国の問題は解決しておらず、新しい国王が決まったにも関わらずに王国は複数の危機に晒されている事だけがはっきりとしていた――
※これで一応は本編は完結です。ここから先の物語は外伝として投稿します!!(書籍版はここまでで終了になると思いますので外伝はWEB版だけの話になるかもしれません!!)
0
お気に入りに追加
16,545
あなたにおすすめの小説
“金しか生めない”錬金術師は果たして凄いのだろうか
まにぃ
ファンタジー
錬金術師の名家の生まれにして、最も成功したであろう人。
しかし、彼は”金以外は生み出せない”と言う特異性を持っていた。
〔成功者〕なのか、〔失敗者〕なのか。
その周りで起こる出来事が、彼を変えて行く。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。