589 / 2,083
外伝 〈ヒロインルート〉
ヒロインルート『コトミン』
しおりを挟む
――早朝、レナの朝は一緒に眠っているコトミン達と共に起きる。2人が枕代わりに利用しているスラミンとヒトミンが目を覚ますと、自分達を枕にする二人の頭を揺らす。
「「ぷるぷるぷるっ」」
「うわわっ……ああ、もう朝か。起きろコトミン」
「んっ……まだ眠い」
「たく、しょうがないな……」
レナは素直に起きるが朝に弱いコトミンは毛布にくるまって二度寝を行う。仕方がないのでレナはスライム達を抱きかかえると、まずは朝食の準備を行う。
「ウォンッ!!」
「おはようウル……今日はドックフードだぞ」
「ウォンッ♪」
まずは庭のウルに対してレナは山盛りのドックフードを与えた後、続いて今度は自分達の食事を作る。スラミンとヒトミンには井戸水と果実を混ぜ合わせた飲み水を皿に移して与えるだけでいいので手間はかからないが、人魚族であるコトミンには魚を用意する必要があった。
「よし、お前等。飯を食ったらうちの眠り姫のために魚を取ってくるぞ」
「ぷるるんっ」
「ぷるぷるっ」
「ガツガツッ……」
「聞いてないし……」
食事に夢中な3匹にレナは魚釣りを誘うが、3匹は夢中で自分の皿の餌を食べ終わるまで待つ――
――1時間後、やっとコトミンが目覚めると無事に魚を釣り終えたレナが朝食の準備を行い、今日は塩焼きを用意する。いい匂いに釣られたコトミンはベッドから起き上がると、後ろからレナに抱き着く。
「……おはようレナ」
「おはようさん眠り姫……昨日は俺より早く寝た癖にやっと起きたのか」
「んっ……だって昨日はいつよもりも激しかったから疲れた」
コトミンは若干頬を赤くして胸元を抑え、昨夜の出来事を思い出す。スライム達が散歩に戻ってくる前に部屋の中で二人になったレナはコトミンの身体を堪能し、特に胸を存分に愛されてしまう。その事に対してレナは昨日の余韻を思い出してしまい、コトミンを抱き寄せる。
「なら、今日の夜も可愛がってあげるよ……いいよね」
「あうっ……ご主人様には逆らえない」
「ご主人様じゃなくて主人ね」
レナに頭を撫でられたコトミンは嬉しそうに胸元に顔を埋め、そんな可愛い妻にレナは笑う。実は二人は少し前に結婚し、現在は新しい王都の新居で暮らしていた。この家はナオが気を使って用意してくれたものであり、今現在はレナとコトミンとペット達しか暮らしていない。
時々、仲間達が遊びに来ることもあるが基本的に一番多く尋ねるのはナオとヴァルキュリア騎士団である。無事に王位に就いたナオだが、想像以上の激務に耐えきれず時々この家に逃げてくる事がある。彼女を連れ戻すためにヴァルキュリア騎士団の隊員も頻繁に訪れ、そのせいで近所ではレナの正体がバレバレである。
王族の人間が暮しているという噂を聞きつけて大勢の人間が訪れようとするが、その度に白狼種であるウルが追い払う。そのせいでウルは番犬として飼っていると認識され、現在では滅多に人間は寄り付かない。
「王妃との闘いから2年か……コトミンも随分と大きくなったね」
「やぁんっ……んっ、レナが毎日揉んだり吸ったり挟んだりするからぁっ……」
「だって我慢できないもん。ほら、顔を向けて」
「んんっ……」
恋人ではなかった頃は肉体的接触を控えていたレナだが、晴れて結婚した事でコトミンの胸を毎日のように堪能する。軽く口づけすればコトミンも結局は許してしまい、彼女の身体を抱えてレナはソファに座る。
「レナ……本当に私と結婚して良かったの?他の皆と一緒に暮らしても良かったのに」
「ハーレムなんて疲れそうで嫌だよ。俺にはコトミンだけで十分だ」
「その割には私のルートが4番目なのが気になる」
「メタ発言は止めんか」
「アォンッ」
二人のいちゃつきぶりに窓の外から眺めていたウルは呆れた声を上げ、散歩の時間まで昼寝を堪能する事した。
※今回だけちょっとHな成分が多いですな……何故こうなった(; ゚Д゚)←白々しい
「「ぷるぷるぷるっ」」
「うわわっ……ああ、もう朝か。起きろコトミン」
「んっ……まだ眠い」
「たく、しょうがないな……」
レナは素直に起きるが朝に弱いコトミンは毛布にくるまって二度寝を行う。仕方がないのでレナはスライム達を抱きかかえると、まずは朝食の準備を行う。
「ウォンッ!!」
「おはようウル……今日はドックフードだぞ」
「ウォンッ♪」
まずは庭のウルに対してレナは山盛りのドックフードを与えた後、続いて今度は自分達の食事を作る。スラミンとヒトミンには井戸水と果実を混ぜ合わせた飲み水を皿に移して与えるだけでいいので手間はかからないが、人魚族であるコトミンには魚を用意する必要があった。
「よし、お前等。飯を食ったらうちの眠り姫のために魚を取ってくるぞ」
「ぷるるんっ」
「ぷるぷるっ」
「ガツガツッ……」
「聞いてないし……」
食事に夢中な3匹にレナは魚釣りを誘うが、3匹は夢中で自分の皿の餌を食べ終わるまで待つ――
――1時間後、やっとコトミンが目覚めると無事に魚を釣り終えたレナが朝食の準備を行い、今日は塩焼きを用意する。いい匂いに釣られたコトミンはベッドから起き上がると、後ろからレナに抱き着く。
「……おはようレナ」
「おはようさん眠り姫……昨日は俺より早く寝た癖にやっと起きたのか」
「んっ……だって昨日はいつよもりも激しかったから疲れた」
コトミンは若干頬を赤くして胸元を抑え、昨夜の出来事を思い出す。スライム達が散歩に戻ってくる前に部屋の中で二人になったレナはコトミンの身体を堪能し、特に胸を存分に愛されてしまう。その事に対してレナは昨日の余韻を思い出してしまい、コトミンを抱き寄せる。
「なら、今日の夜も可愛がってあげるよ……いいよね」
「あうっ……ご主人様には逆らえない」
「ご主人様じゃなくて主人ね」
レナに頭を撫でられたコトミンは嬉しそうに胸元に顔を埋め、そんな可愛い妻にレナは笑う。実は二人は少し前に結婚し、現在は新しい王都の新居で暮らしていた。この家はナオが気を使って用意してくれたものであり、今現在はレナとコトミンとペット達しか暮らしていない。
時々、仲間達が遊びに来ることもあるが基本的に一番多く尋ねるのはナオとヴァルキュリア騎士団である。無事に王位に就いたナオだが、想像以上の激務に耐えきれず時々この家に逃げてくる事がある。彼女を連れ戻すためにヴァルキュリア騎士団の隊員も頻繁に訪れ、そのせいで近所ではレナの正体がバレバレである。
王族の人間が暮しているという噂を聞きつけて大勢の人間が訪れようとするが、その度に白狼種であるウルが追い払う。そのせいでウルは番犬として飼っていると認識され、現在では滅多に人間は寄り付かない。
「王妃との闘いから2年か……コトミンも随分と大きくなったね」
「やぁんっ……んっ、レナが毎日揉んだり吸ったり挟んだりするからぁっ……」
「だって我慢できないもん。ほら、顔を向けて」
「んんっ……」
恋人ではなかった頃は肉体的接触を控えていたレナだが、晴れて結婚した事でコトミンの胸を毎日のように堪能する。軽く口づけすればコトミンも結局は許してしまい、彼女の身体を抱えてレナはソファに座る。
「レナ……本当に私と結婚して良かったの?他の皆と一緒に暮らしても良かったのに」
「ハーレムなんて疲れそうで嫌だよ。俺にはコトミンだけで十分だ」
「その割には私のルートが4番目なのが気になる」
「メタ発言は止めんか」
「アォンッ」
二人のいちゃつきぶりに窓の外から眺めていたウルは呆れた声を上げ、散歩の時間まで昼寝を堪能する事した。
※今回だけちょっとHな成分が多いですな……何故こうなった(; ゚Д゚)←白々しい
0
お気に入りに追加
16,545
あなたにおすすめの小説
“金しか生めない”錬金術師は果たして凄いのだろうか
まにぃ
ファンタジー
錬金術師の名家の生まれにして、最も成功したであろう人。
しかし、彼は”金以外は生み出せない”と言う特異性を持っていた。
〔成功者〕なのか、〔失敗者〕なのか。
その周りで起こる出来事が、彼を変えて行く。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。