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都市崩壊編
地竜の核の位置
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『オオオオッ……』
「……なんだ?急に大人しくなりやがったな……」
「ここまで痛めつけられたのならば当然だろう」
四肢を失った地竜は先ほどまでの勢いを完全に失い、本物の亀のように動作が鈍くなる。これまでの戦闘で地竜も負傷しており、身体全身を覆う外殻も亀裂が存在しない箇所は無い程に損傷を受けていた。
「それで?実際に誰がこいつに止めを刺すんだ?そもそもこいつの中にある核とかいう奴を破壊しない限りは止めを刺した事にはならないんだろう?」
「その通りよ。このまま放置すればゴーレムやガーゴイルのように再生するでしょうね。そうなる前に止めを刺さないと……」
「リンダさんの発徑で内部の中の核を破壊出来ないんですか?」
「流石にここまで巨体の相手だと……」
内部に衝撃を放つ発徑の戦技ならば地竜の核を直接攻撃を加える事も可能だと思われたが、リンダの力量では地竜の肉体全体に発徑の衝撃を与える事は出来ず、核の居場所を特定しない限りは破壊は難しい。そのため、どうにか核を探し出す必要があるのだが、ゴウライが地竜の背中の甲羅を指差す。
『ふむ、恐らくだが核が存在するのはあの甲羅の奥だろう』
「え?本当ですか?」
「分かるのかゴウライ?」
『ふははははっ!!お前等も気配感知の能力を使えるだろう?背中から強い反応が感じ取れるぞ!!』
ゴウライの言葉に全員が甲羅に視線を向け、すぐにレナは「魔力感知」と「気配感知」の能力を発動させる。先ほどまでの戦闘中は気付かなかったが、確かにゴウライの言葉通りに地竜の背中から強力な反応が感じ取られ、更にレナは「心眼」の能力を発動させる。
(これは……地竜の核?)
瞼を閉じた視界は一瞬だけ暗闇に包まれるが、心眼の効果で生物の気配を感じ取り、暗黒空間の中に地竜の虚像が浮き上がる。ゴウライの言葉通り、地竜の背中の甲羅の中心部から生命力が溢れており、恐らくは地竜の核と思われる存在をレナも感じ取った。
「本当だ……確かに背中の中に何かある」
「そうなのか?ではそれを破壊すれば……」
「でも、随分と奥の方に眠っているわね。こいつの外殻を掘り尽くしながら取り出す方法しかなさそうだわ」
「ミナも呼んできて螺旋槍で削り取って貰おうかな」
「それは流石に難しいと思いますが……」
地竜の核の位置は判明したが、小山程の大きさは存在する土竜の甲羅の中心部まで岩石の外殻を掘り進めなければならず、試しにレナは土塊の魔法で岩石を操作する事は出来ないのか試すが、やはり土砂の類と比べて岩石を操る事はレナには不可能だった。
「おいおい、皆で仲良くこいつの背中に登ってスコップを片手に地道に掘り進めるしかねえのかよ?冗談じゃねえぞおい!!」
『がはははっ!!吾輩はそれでも構わんぞ?中々に楽しそうではないか!!』
「そういう訳には……街中ではまだ敵が残っているかも知れませんし、あまり時間を掛け過ぎると地竜が再生を果たして復活してしまいます」
「私の発徑でもこれ程の巨体だと威力が拡散して弱まってしまう可能性があります」
「参ったわね……水を浴びせれば外殻が脆くなるでしょうけど、ここまで大量の水を運び込む方法も考えないといけないわね」
「……おい、ちょっといいか?」
全員が地竜の甲羅を破壊して内部の核を取り出す方法を考えていると、傷だらけのアカイが地面に座りながら地竜の開けた大穴に視線を向ける。彼の言葉に全員が振り返ると、アカイは周囲の状況を調べさせていた風の精霊を呼び寄せる。
「……俺の精霊によると、あの大穴の方に地下の通路が存在する。恐らくこの街の下水道だろうが、そこに人間が居るそうだ」
「それはハンゾウの事だろう。俺の妹弟子だ、まだ地竜に対抗するために腐敗石を探していたのか?」
アカイの言葉にカゲマルは先に下水道に移動して地竜の嗅覚を封じるために腐敗石の回収に向かったハンゾウの事を告げる。しかし、アカイは険しい表情を浮かべてカゲマルの言葉を否定するように首を振った。
「精霊によれば人数は一人ではない……二人だ。片方がそのハンゾウという者だとすると、もう一人は一体誰だ?」
「何……?」
「二人?」
下水道に2人の人間の存在を風の精霊が感じ取り、ハンゾウ以外にもう一人の人物が下水道に存在するという話を聞いてレナは魔力感知の能力を発動させる。戦闘職ではないレナの気配感知の能力では感じ取れる範囲は限られているが、魔術師の魔力感知のスキルならば感知の範囲は広い。
(……確かに魔力を感じる。でも、何だこの感覚?)
地下の方からレナは二つの魔力を感じ取り、一つは慣れ親しみのある反応だが、もう一つの方は今までにレナが感じた事がない異様な圧力を発する魔力だった。どうしてハンゾウ以外に他の人間の反応が存在するのか疑問を抱くが、カゲマルがハンゾウの元へ向かう事を告げる。
「……なんだ?急に大人しくなりやがったな……」
「ここまで痛めつけられたのならば当然だろう」
四肢を失った地竜は先ほどまでの勢いを完全に失い、本物の亀のように動作が鈍くなる。これまでの戦闘で地竜も負傷しており、身体全身を覆う外殻も亀裂が存在しない箇所は無い程に損傷を受けていた。
「それで?実際に誰がこいつに止めを刺すんだ?そもそもこいつの中にある核とかいう奴を破壊しない限りは止めを刺した事にはならないんだろう?」
「その通りよ。このまま放置すればゴーレムやガーゴイルのように再生するでしょうね。そうなる前に止めを刺さないと……」
「リンダさんの発徑で内部の中の核を破壊出来ないんですか?」
「流石にここまで巨体の相手だと……」
内部に衝撃を放つ発徑の戦技ならば地竜の核を直接攻撃を加える事も可能だと思われたが、リンダの力量では地竜の肉体全体に発徑の衝撃を与える事は出来ず、核の居場所を特定しない限りは破壊は難しい。そのため、どうにか核を探し出す必要があるのだが、ゴウライが地竜の背中の甲羅を指差す。
『ふむ、恐らくだが核が存在するのはあの甲羅の奥だろう』
「え?本当ですか?」
「分かるのかゴウライ?」
『ふははははっ!!お前等も気配感知の能力を使えるだろう?背中から強い反応が感じ取れるぞ!!』
ゴウライの言葉に全員が甲羅に視線を向け、すぐにレナは「魔力感知」と「気配感知」の能力を発動させる。先ほどまでの戦闘中は気付かなかったが、確かにゴウライの言葉通りに地竜の背中から強力な反応が感じ取られ、更にレナは「心眼」の能力を発動させる。
(これは……地竜の核?)
瞼を閉じた視界は一瞬だけ暗闇に包まれるが、心眼の効果で生物の気配を感じ取り、暗黒空間の中に地竜の虚像が浮き上がる。ゴウライの言葉通り、地竜の背中の甲羅の中心部から生命力が溢れており、恐らくは地竜の核と思われる存在をレナも感じ取った。
「本当だ……確かに背中の中に何かある」
「そうなのか?ではそれを破壊すれば……」
「でも、随分と奥の方に眠っているわね。こいつの外殻を掘り尽くしながら取り出す方法しかなさそうだわ」
「ミナも呼んできて螺旋槍で削り取って貰おうかな」
「それは流石に難しいと思いますが……」
地竜の核の位置は判明したが、小山程の大きさは存在する土竜の甲羅の中心部まで岩石の外殻を掘り進めなければならず、試しにレナは土塊の魔法で岩石を操作する事は出来ないのか試すが、やはり土砂の類と比べて岩石を操る事はレナには不可能だった。
「おいおい、皆で仲良くこいつの背中に登ってスコップを片手に地道に掘り進めるしかねえのかよ?冗談じゃねえぞおい!!」
『がはははっ!!吾輩はそれでも構わんぞ?中々に楽しそうではないか!!』
「そういう訳には……街中ではまだ敵が残っているかも知れませんし、あまり時間を掛け過ぎると地竜が再生を果たして復活してしまいます」
「私の発徑でもこれ程の巨体だと威力が拡散して弱まってしまう可能性があります」
「参ったわね……水を浴びせれば外殻が脆くなるでしょうけど、ここまで大量の水を運び込む方法も考えないといけないわね」
「……おい、ちょっといいか?」
全員が地竜の甲羅を破壊して内部の核を取り出す方法を考えていると、傷だらけのアカイが地面に座りながら地竜の開けた大穴に視線を向ける。彼の言葉に全員が振り返ると、アカイは周囲の状況を調べさせていた風の精霊を呼び寄せる。
「……俺の精霊によると、あの大穴の方に地下の通路が存在する。恐らくこの街の下水道だろうが、そこに人間が居るそうだ」
「それはハンゾウの事だろう。俺の妹弟子だ、まだ地竜に対抗するために腐敗石を探していたのか?」
アカイの言葉にカゲマルは先に下水道に移動して地竜の嗅覚を封じるために腐敗石の回収に向かったハンゾウの事を告げる。しかし、アカイは険しい表情を浮かべてカゲマルの言葉を否定するように首を振った。
「精霊によれば人数は一人ではない……二人だ。片方がそのハンゾウという者だとすると、もう一人は一体誰だ?」
「何……?」
「二人?」
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(……確かに魔力を感じる。でも、何だこの感覚?)
地下の方からレナは二つの魔力を感じ取り、一つは慣れ親しみのある反応だが、もう一つの方は今までにレナが感じた事がない異様な圧力を発する魔力だった。どうしてハンゾウ以外に他の人間の反応が存在するのか疑問を抱くが、カゲマルがハンゾウの元へ向かう事を告げる。
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