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エルフ王国
空間魔法の特徴 〈毒耐性・聴覚強化〉
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「よし、これにしよう」
ナオはSPを消費して覚えたのは「毒耐性」という毒に対する耐性を身に着ける。理由としては今後の食事に毒を盛られる可能性を考慮し、毒に対する耐性を身に着けたのだ。考えすぎかもしれないが用心に越したことはなく、覚えておいても損はないスキルを選んだ結果である。
「これでまたSPがなくなったな。だけど、また何かを倒せばきっとレベルが上がるはず」
最初に倒した鼠がどの程度の経験値を所有していたのかは分からないが、異能の「貧弱」の唯一の利点は「レベル制限」が存在しない事であり、躊躇することなく手に入れたSPを消費する方が良い。また鼠が現れる場合も考え、新しい攻撃方法を身に着けるか悩んだが、指弾の使い方も十分に試せたので毒に対する対策を先に得る。
「それにしても今のレベルで倒せる鼠を倒したぐらいでレベルアップするなんてな……まあ、空間魔法の攻撃が予想外に上手く行った事も関係しているかもしれないけど」
どうやら空間魔法の「反動」を利用した攻撃法に関してはナオの攻撃力の能力値は関係ないらしく、鼠を倒す事に成功した。思っていた以上に空間魔法は利便性が高く、工夫を加えれば普通の戦闘でも利用できるのではないかとナオは考える。
「例えば肘の部分に黒渦を発生させて、打ち込む時に反動を利用すれば……」
ナオは試しに自分の右腕を引き、肘に黒渦を誕生させ、肘の先を飲み込ませた状態で解除させる。次の瞬間、肘が強力なバネに弾かれたように跳ね返り、拳を勢いよく突き出す。
「うわあっ!?」
想像以上の勢いにナオの身体が前のめりに倒れこみ、身体を強かに床に衝突させてしまう。身体の痛みに耐えながらナオは腕を抑え、危うく骨が折れる所だった。
「いてて……肉体に直接使うとかなり不味いな。そういえば訓練の時も同じ失敗をしてたんだっけ」
リンを押し倒した時の事を思い出し、ビンタを受けた時に記憶が軽く飛んでいたので忘れていたが、訓練の最中も空間魔法の反動を利用して身体が勢いよく吹き飛んだことを思い出す。結局、現状のステータスでは空間魔法を肉体に直接使用するのは危険だと判明し、考え方を変える。
「鼠の時の様に何かを使って飛ばす方が良いかな。それなら身体に負担もないし、狙撃のスキルも使えるみたいだし……」
ナオはボールペンのように細長い棒状の道具を探し、部屋の中の物を探す。だが、役立ちそうな物は見当たらず、結局は使用人に壁から抜いてもらったボールペンしか存在しなかった。
「これしかないか……壁を傷つけるなと怒られたから、今度は気を付けないとな」
壁に突き刺した時に使用人にめちゃくちゃ怒られたことを思い出し、ナオは今度は間違っても部屋の中を傷つけないように気を付ける。
「そうだ。反対側に黒渦を作り出しておけばいいか」
狙う箇所に黒渦を作り出し、一定の距離を開いてナオはボールペンを構える。狙撃のスキルを発動させて彼はもう一つの黒渦を作り出してボールペンを半ば飲み込ませようとすると、離れた位置に発生させた黒渦から何かが飛び出してきた事に気付く。
「あれ?これって……?」
唐突に黒渦から出現した物体に彼は驚くが、観察眼のスキルを発動させて調べると自分が新しく発生させた黒渦に飲み込ませたボールペンのだと気づき、どうやら2つの黒渦を発生させると「入口」と「出口」の役割のようになって異空間に物体を収納するのではなく、二つの出入口が繋がる事が判明した。
「へえ、面白いなこれ……3つ以上の場合だとどうなるんだろう?」
試しにボールペンを引き抜いて新しいの黒渦を発生させた場合、ナオがどの黒渦にボールペンを差し込んでも他の黒渦に変化はなく、あくまでも黒渦同士の空間が繋がるのは「2つ」だけ発生させた場合のみらしい
「しょうがない、面倒だけど3つ目の黒渦は邪魔にならない場所に置いておくか……あそこでいいかな」
ナオは適当に部屋の出入口の扉に黒渦を作り出し、唐突に誰かが入ってきたら驚かれるかもしれないが、基本的にナオの許可がない場合は無断で入られる事はない。次にベッドが存在する壁際に黒渦を発生させ、反対側の壁まで下がるとボールペンを取り出し、手元に小規模の黒渦を作り出す。後は狙撃の技能スキルを発動させて壁際の黒渦に向けて撃ち込む。
「あ、しまった!!」
だが、ここでナオはミスを犯してしまい、手元の黒渦を消失させれば必然的に部屋の中に存在する黒渦の数は「2つになってしまい、当然だが壁際の黒渦に吸い込まれたボールペンは扉側に発生させた黒渦に射出されてしまう。そして扉の方で金属音が鳴り響き、恐らくはドアノブの方にボールペンが突き刺さってしまったのだろう。
「あ~……やっぱり繋がってるだ。失敗したな……ん?」
ドアノブにボールペンが衝突した瞬間、扉の外側が一瞬だけ騒がしく感じたが、不思議に思ったナオは耳元を済ませると部屋の外側で慌てて誰かが走り去るような音が聞こえた。
「何だったんだろう?まあ、別にいいか……」
あまり気にしない事に決め、ナオは扉の下に落ちているボールペンを拾い上げて実験を続けようとした時、外側から怒声が聞こえる事に気付く。
『離せ!!あの男、よくも俺を驚かせたなっ!!』
『お、落ち着いてください王子様!?』
『一体どうされたというのです!?』
『うるさい!!邪魔をするならお前たちも切るぞ!?』
『静まれ!!一体何の騒ぎじゃ!?』
『ち、父上……!?』
聞き耳を立てると部屋の外にいるのは王子と国王らしく、どうやら暴れている王子を兵士が引き留めているところを国王が発見したようだ。
『イヤン!!何故このような場所で剣を抜いておる!!一体何を仕出かすつもりだった!!』
『お、お待ちください父上!!私はあの勇者に……』
『またその話か!!貴様、何度この父の命令を逆らえば気が済む!!ほら、こっちにこい!!』
『お、お許しください父上……!!』
「うわぁっ……」
何が起きているのかは分からないが、会話を聞いているだけで彼等の行動が手に取るようにわかり、イヤンが何か問題を起こそうとした所を国王に発見されたらしい。イヤンの行動が自分も関わっている事を知らずにナオは扉から離れると、視界に画面が表示された。
『技能スキル「聴覚強化」を習得しました』
「あれ、なんか新しいスキルを覚えた」
予想外にも新しいスキルを習得したナオは驚きの声を上げ、しかも中々に便利そうなスキルであり、偶然とはいえイヤンが騒ぎを起こしたお陰で覚えられたと行っても過言ではない。ナオは心の中でイヤンに感謝しながら、今度からは空間魔法の実験を行う時は最新の注意を払う事にした。
ナオはSPを消費して覚えたのは「毒耐性」という毒に対する耐性を身に着ける。理由としては今後の食事に毒を盛られる可能性を考慮し、毒に対する耐性を身に着けたのだ。考えすぎかもしれないが用心に越したことはなく、覚えておいても損はないスキルを選んだ結果である。
「これでまたSPがなくなったな。だけど、また何かを倒せばきっとレベルが上がるはず」
最初に倒した鼠がどの程度の経験値を所有していたのかは分からないが、異能の「貧弱」の唯一の利点は「レベル制限」が存在しない事であり、躊躇することなく手に入れたSPを消費する方が良い。また鼠が現れる場合も考え、新しい攻撃方法を身に着けるか悩んだが、指弾の使い方も十分に試せたので毒に対する対策を先に得る。
「それにしても今のレベルで倒せる鼠を倒したぐらいでレベルアップするなんてな……まあ、空間魔法の攻撃が予想外に上手く行った事も関係しているかもしれないけど」
どうやら空間魔法の「反動」を利用した攻撃法に関してはナオの攻撃力の能力値は関係ないらしく、鼠を倒す事に成功した。思っていた以上に空間魔法は利便性が高く、工夫を加えれば普通の戦闘でも利用できるのではないかとナオは考える。
「例えば肘の部分に黒渦を発生させて、打ち込む時に反動を利用すれば……」
ナオは試しに自分の右腕を引き、肘に黒渦を誕生させ、肘の先を飲み込ませた状態で解除させる。次の瞬間、肘が強力なバネに弾かれたように跳ね返り、拳を勢いよく突き出す。
「うわあっ!?」
想像以上の勢いにナオの身体が前のめりに倒れこみ、身体を強かに床に衝突させてしまう。身体の痛みに耐えながらナオは腕を抑え、危うく骨が折れる所だった。
「いてて……肉体に直接使うとかなり不味いな。そういえば訓練の時も同じ失敗をしてたんだっけ」
リンを押し倒した時の事を思い出し、ビンタを受けた時に記憶が軽く飛んでいたので忘れていたが、訓練の最中も空間魔法の反動を利用して身体が勢いよく吹き飛んだことを思い出す。結局、現状のステータスでは空間魔法を肉体に直接使用するのは危険だと判明し、考え方を変える。
「鼠の時の様に何かを使って飛ばす方が良いかな。それなら身体に負担もないし、狙撃のスキルも使えるみたいだし……」
ナオはボールペンのように細長い棒状の道具を探し、部屋の中の物を探す。だが、役立ちそうな物は見当たらず、結局は使用人に壁から抜いてもらったボールペンしか存在しなかった。
「これしかないか……壁を傷つけるなと怒られたから、今度は気を付けないとな」
壁に突き刺した時に使用人にめちゃくちゃ怒られたことを思い出し、ナオは今度は間違っても部屋の中を傷つけないように気を付ける。
「そうだ。反対側に黒渦を作り出しておけばいいか」
狙う箇所に黒渦を作り出し、一定の距離を開いてナオはボールペンを構える。狙撃のスキルを発動させて彼はもう一つの黒渦を作り出してボールペンを半ば飲み込ませようとすると、離れた位置に発生させた黒渦から何かが飛び出してきた事に気付く。
「あれ?これって……?」
唐突に黒渦から出現した物体に彼は驚くが、観察眼のスキルを発動させて調べると自分が新しく発生させた黒渦に飲み込ませたボールペンのだと気づき、どうやら2つの黒渦を発生させると「入口」と「出口」の役割のようになって異空間に物体を収納するのではなく、二つの出入口が繋がる事が判明した。
「へえ、面白いなこれ……3つ以上の場合だとどうなるんだろう?」
試しにボールペンを引き抜いて新しいの黒渦を発生させた場合、ナオがどの黒渦にボールペンを差し込んでも他の黒渦に変化はなく、あくまでも黒渦同士の空間が繋がるのは「2つ」だけ発生させた場合のみらしい
「しょうがない、面倒だけど3つ目の黒渦は邪魔にならない場所に置いておくか……あそこでいいかな」
ナオは適当に部屋の出入口の扉に黒渦を作り出し、唐突に誰かが入ってきたら驚かれるかもしれないが、基本的にナオの許可がない場合は無断で入られる事はない。次にベッドが存在する壁際に黒渦を発生させ、反対側の壁まで下がるとボールペンを取り出し、手元に小規模の黒渦を作り出す。後は狙撃の技能スキルを発動させて壁際の黒渦に向けて撃ち込む。
「あ、しまった!!」
だが、ここでナオはミスを犯してしまい、手元の黒渦を消失させれば必然的に部屋の中に存在する黒渦の数は「2つになってしまい、当然だが壁際の黒渦に吸い込まれたボールペンは扉側に発生させた黒渦に射出されてしまう。そして扉の方で金属音が鳴り響き、恐らくはドアノブの方にボールペンが突き刺さってしまったのだろう。
「あ~……やっぱり繋がってるだ。失敗したな……ん?」
ドアノブにボールペンが衝突した瞬間、扉の外側が一瞬だけ騒がしく感じたが、不思議に思ったナオは耳元を済ませると部屋の外側で慌てて誰かが走り去るような音が聞こえた。
「何だったんだろう?まあ、別にいいか……」
あまり気にしない事に決め、ナオは扉の下に落ちているボールペンを拾い上げて実験を続けようとした時、外側から怒声が聞こえる事に気付く。
『離せ!!あの男、よくも俺を驚かせたなっ!!』
『お、落ち着いてください王子様!?』
『一体どうされたというのです!?』
『うるさい!!邪魔をするならお前たちも切るぞ!?』
『静まれ!!一体何の騒ぎじゃ!?』
『ち、父上……!?』
聞き耳を立てると部屋の外にいるのは王子と国王らしく、どうやら暴れている王子を兵士が引き留めているところを国王が発見したようだ。
『イヤン!!何故このような場所で剣を抜いておる!!一体何を仕出かすつもりだった!!』
『お、お待ちください父上!!私はあの勇者に……』
『またその話か!!貴様、何度この父の命令を逆らえば気が済む!!ほら、こっちにこい!!』
『お、お許しください父上……!!』
「うわぁっ……」
何が起きているのかは分からないが、会話を聞いているだけで彼等の行動が手に取るようにわかり、イヤンが何か問題を起こそうとした所を国王に発見されたらしい。イヤンの行動が自分も関わっている事を知らずにナオは扉から離れると、視界に画面が表示された。
『技能スキル「聴覚強化」を習得しました』
「あれ、なんか新しいスキルを覚えた」
予想外にも新しいスキルを習得したナオは驚きの声を上げ、しかも中々に便利そうなスキルであり、偶然とはいえイヤンが騒ぎを起こしたお陰で覚えられたと行っても過言ではない。ナオは心の中でイヤンに感謝しながら、今度からは空間魔法の実験を行う時は最新の注意を払う事にした。
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