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序章 狩人の孫
第31話 上位種の脅威
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「おらぁっ!!」
「グギィッ――!?」
ホブゴブリンに目掛けて放たれた槍は凄まじい速度で顔面へ向かい、並のゴブリンならば回避も防御も間に合わなかっただろう。だが、ホブゴブリンは顔を反らして回避した。
(避けた!?この距離で!?)
投擲の技術を磨いてきたレノは獲物に避けられたのは数年ぶりであり、槍投げ自体は初めてだったがホブゴブリンが回避行動を移らなければ確実に当たっていた。ホブゴブリンは並外れた動体視力で槍の軌道を見抜き、最小限の動作で避けた。
しかし、傍から見ればホブゴブリンは簡単に槍を避けた様に見えるが、実際は少しでも反応が遅れていれば確実に槍に頭を貫かれて死んでいた。ホブゴブリンは自分に攻撃を仕掛けた人間の少年を脅威だと判断し、配下のゴブリンに命令を下す。
「グギィイイッ!!」
「「「ギィイイイッ!!」」」
号令のようにホブゴブリンが鳴き声を上げると、兵士から奪った武器と防具を装着し直したゴブリンの群れが迫る。数は20匹近くは存在し、一斉に迫りくるゴブリンの群れの姿にレノは慌てて下がる。
「ちょ、たんまっ!?せめて一匹ずつ来てくれない!?」
「「「ギィイイイッ!!」」」
レノの言葉が通じるはずもなく、ゴブリン達は北門に押し寄せて我先にと村の中に入り込もうとした。レノは村の中に退散するしかなく、遂にゴブリンの侵入を許してしまう。
――ギィイイイッ!!
村の中になだれ込んだゴブリンは真っ先に北門の傍にある大量の芝を乗せた荷車に近付く。荷車を乗り越えて村の中に散らばろうとしていることに気付いたレノは、事前の打ち合わせ通りに建物の屋根に控えている村人に合図を送る。
「今だ!!」
「皆の者、投げろ!!」
「こ、このぉっ!!」
「「「ギィアッ!?」」」
建物の屋根の上には松明を手にした村人達が待機しており、荷車を乗り越えようとしてくるゴブリン達に目掛けて松明を投げ飛ばす。この際にレノは強化術を発動して全力で駆け出し、急いで荷車から離れようとした。
大量の藁を敷き詰めた荷車に松明が降り注いだ瞬間、藁が急速に燃え広がって荷車を乗り越えようとしたゴブリン達に炎が襲う。いくら兵士から奪った兜や鎧を身に着けていようと炎は防げず、村の中に悲鳴が広がった。
――ギャアアアアアッ!?
北門を挟み込むように並べた荷車には事前に燃えやすい藁にアルコール度数の高い酒を染み込ませていた。そのお陰で炎は急速に燃え広がり、荷車を乗り越えようとしたゴブリン達を次々と燃やす。
藁に染み込んだ酒はレノが倉庫から取り出した樽に入っていた代物であり、実はアルが生前に保管していた特別製の酒だった。元々はレノが大人になった時に一緒に飲むつもりで大切に保管していたのだが、魔物を罠に嵌めるために利用する。
(ごめんね爺ちゃん、でもお陰で助かったよ)
村に入り込んだゴブリンの殆どは火達磨と化し、必死に炎から逃れようとゴブリンは炎が燃え移った装備を外す。
「ギギィッ!?」
「ギィアッ!?」
「今だ、奴等が無防備になったぞ!!」
「石を投げろ!!」
ゴブリンが装備を外した隙を逃さずに村人達は屋根の上から次々と用意していた石を投げ込む。兵士から奪った鎧や兜を失ったゴブリン達は石を防ぐ手段はなく、折角火達磨から逃れても今度は村人の投げる石が当たって悲鳴をあげる。
「ギャウッ!?」
「ギギィッ!?」
「よし、今だ!!一気に攻めろ!!」
「うおおおっ!!」
「調査隊の仇だ!!」
地上で待機していた兵士達も一斉に動き出し、混乱したゴブリン達に攻め込む。村に入り込んでから十数秒の間にゴブリンの群れは全滅の危機に陥った。
「ギィイイッ!?」
「いかん、一匹外に逃げたぞ!?」
「そんなの放っておけ!!今は他のを始末しろ!!」
村人の投げた石と兵士の攻撃から逃れたゴブリンの一匹が門に引き返して逃げようとした。だが、門を潜り抜けた瞬間にゴブリンは顔面を何者かに掴まれる。
「グギィッ!!」
「ギィアッ!?」
逃げ出そうとしたゴブリンを捕まえたのは群れの長であるホブゴブリンであり、本来ならば仲間であるはずのゴブリンの頭を力強く握りしめる。あまりの握力にゴブリンの頭蓋骨が軋む音が鳴り響き、頭を掴まれたゴブリンは悲鳴をあげた。
「ギィイイイッ……!?」
「グギィイッ!!」
「ぐあっ!?」
「うぎゃっ!?」
敵前逃亡しようとしたゴブリンに対してホブゴブリンは容赦せずに投げ飛ばし、兵士達の元へ叩きつける。ゴブリンが当たった兵士は他の者も巻き込んで倒れた。
既に村の中に入ったゴブリンは始末されたが、一番厄介な相手が遂に村の中に足を踏み入れる。他のゴブリンとは比べ物にならない存在感に村人も兵士も恐怖を抱く。
「な、何だこいつは……」
「やはり上位種なのか!?」
「ひ、怯むな!!一斉にかかれば勝ち目はある!!」
「ぼ、僕達も援護するぞ!!」
ホブゴブリンの迫力に圧倒されながらも兵士と村人は戦意を奮い立たせるが、そんな彼等に対してホブゴブリンは咆哮を放つ。
――グギィイイイッ!!
ホブゴブリンの鳴き声が村中に響き渡り、その声を耳にした兵士と村人達は耳を抑えた。まるで大型猛獣の鳴き声を想像させ、あまりの迫力に村人の中には腰を抜かす者まで現れた。
「ひ、ひいいっ!?」
「化物だ……やべえよ!!」
「こ、怖い……」
ゴーマンさえもボーガンを構えたまま震えることしかできず、矢を狙い撃てなかった。以前にオークや赤毛熊といった存在と対峙した時と同じように死の恐怖を感じてまともに動けない。それは他の村人も同じで兵士さえも足が震えてまともに動けなかった。
だが、全員がホブゴブリンの迫力に怯える中で一人だけ駆け抜ける人間が居た。それは魔物との戦闘に慣れているレノであり、両手に斧と鉈を持った状態で駆け抜ける。
「喰らえっ!!」
「グギィッ!?」
走りながら右手の斧を投げたレノに対してホブゴブリンは頭を下げて回避するが、その隙を逃さずにレノは左手で鉈を振り下ろす。アルの特訓で両利きとなったレノは左手でも巧みに自由に扱う。
「このぉっ!!」
「グギャアッ!?」
レノが振り下ろした鉈はホブゴブリンの頭部に叩き込まれ、兜越しとはいえ強い衝撃を受けたホブゴブリンは膝を崩す。それを見たレノは鉈を手放すと、強化術で最大まで身体能力を上昇させたうえで拳を振りかざす。
「おらぁあああっ!!」
「グギィイイイッ!?」
「や、やった!?」
「殴り飛ばした!?あのホブゴブリンを!?」
「すげぇっ!?」
見張り台を破壊した時は「砲丸投」の要領で殴りつけたのに対し、今回は下手投げの如く拳を下から上に振りかざして殴りつける。レノはアルから護身術程度の格闘技は教わったが、こちらの殴り方は投擲の練習をしている時に偶然編み出した戦法だった。
人間が繰り出したとは思えないほどの強烈な衝撃を受けたホブゴブリンは吹き飛び、地面に倒れたまま動かなくなった。それを見て兵士と村人は倒したのかと思ったが、レノ自身は違った。
(硬い……なんだ、こいつの身体!?)
レノが殴りつけたのはホブゴブリンの顎の部分で兜に守られていない箇所だった。だが、殴りつけたレノの拳が逆に痛めてしまい、右手が上手く動かせない。再生術で痛みを和らげようとする前にホブゴブリンが目を見開く。
「グギィッ……!!」
「くそっ、全然効いてないのか!?」
「そ、そんな……あんなに吹っ飛んだのに!?」
「怯むな!!相手は一匹だけだ!!皆でかかれば……なんだ!?」
兵士と村人は一緒に戦おうとしたが、村のあちこちからゴブリンの鳴き声が響き渡る。それを聞いてレノは空を見上げると既に日は沈んでいた。
「グギィッ――!?」
ホブゴブリンに目掛けて放たれた槍は凄まじい速度で顔面へ向かい、並のゴブリンならば回避も防御も間に合わなかっただろう。だが、ホブゴブリンは顔を反らして回避した。
(避けた!?この距離で!?)
投擲の技術を磨いてきたレノは獲物に避けられたのは数年ぶりであり、槍投げ自体は初めてだったがホブゴブリンが回避行動を移らなければ確実に当たっていた。ホブゴブリンは並外れた動体視力で槍の軌道を見抜き、最小限の動作で避けた。
しかし、傍から見ればホブゴブリンは簡単に槍を避けた様に見えるが、実際は少しでも反応が遅れていれば確実に槍に頭を貫かれて死んでいた。ホブゴブリンは自分に攻撃を仕掛けた人間の少年を脅威だと判断し、配下のゴブリンに命令を下す。
「グギィイイッ!!」
「「「ギィイイイッ!!」」」
号令のようにホブゴブリンが鳴き声を上げると、兵士から奪った武器と防具を装着し直したゴブリンの群れが迫る。数は20匹近くは存在し、一斉に迫りくるゴブリンの群れの姿にレノは慌てて下がる。
「ちょ、たんまっ!?せめて一匹ずつ来てくれない!?」
「「「ギィイイイッ!!」」」
レノの言葉が通じるはずもなく、ゴブリン達は北門に押し寄せて我先にと村の中に入り込もうとした。レノは村の中に退散するしかなく、遂にゴブリンの侵入を許してしまう。
――ギィイイイッ!!
村の中になだれ込んだゴブリンは真っ先に北門の傍にある大量の芝を乗せた荷車に近付く。荷車を乗り越えて村の中に散らばろうとしていることに気付いたレノは、事前の打ち合わせ通りに建物の屋根に控えている村人に合図を送る。
「今だ!!」
「皆の者、投げろ!!」
「こ、このぉっ!!」
「「「ギィアッ!?」」」
建物の屋根の上には松明を手にした村人達が待機しており、荷車を乗り越えようとしてくるゴブリン達に目掛けて松明を投げ飛ばす。この際にレノは強化術を発動して全力で駆け出し、急いで荷車から離れようとした。
大量の藁を敷き詰めた荷車に松明が降り注いだ瞬間、藁が急速に燃え広がって荷車を乗り越えようとしたゴブリン達に炎が襲う。いくら兵士から奪った兜や鎧を身に着けていようと炎は防げず、村の中に悲鳴が広がった。
――ギャアアアアアッ!?
北門を挟み込むように並べた荷車には事前に燃えやすい藁にアルコール度数の高い酒を染み込ませていた。そのお陰で炎は急速に燃え広がり、荷車を乗り越えようとしたゴブリン達を次々と燃やす。
藁に染み込んだ酒はレノが倉庫から取り出した樽に入っていた代物であり、実はアルが生前に保管していた特別製の酒だった。元々はレノが大人になった時に一緒に飲むつもりで大切に保管していたのだが、魔物を罠に嵌めるために利用する。
(ごめんね爺ちゃん、でもお陰で助かったよ)
村に入り込んだゴブリンの殆どは火達磨と化し、必死に炎から逃れようとゴブリンは炎が燃え移った装備を外す。
「ギギィッ!?」
「ギィアッ!?」
「今だ、奴等が無防備になったぞ!!」
「石を投げろ!!」
ゴブリンが装備を外した隙を逃さずに村人達は屋根の上から次々と用意していた石を投げ込む。兵士から奪った鎧や兜を失ったゴブリン達は石を防ぐ手段はなく、折角火達磨から逃れても今度は村人の投げる石が当たって悲鳴をあげる。
「ギャウッ!?」
「ギギィッ!?」
「よし、今だ!!一気に攻めろ!!」
「うおおおっ!!」
「調査隊の仇だ!!」
地上で待機していた兵士達も一斉に動き出し、混乱したゴブリン達に攻め込む。村に入り込んでから十数秒の間にゴブリンの群れは全滅の危機に陥った。
「ギィイイッ!?」
「いかん、一匹外に逃げたぞ!?」
「そんなの放っておけ!!今は他のを始末しろ!!」
村人の投げた石と兵士の攻撃から逃れたゴブリンの一匹が門に引き返して逃げようとした。だが、門を潜り抜けた瞬間にゴブリンは顔面を何者かに掴まれる。
「グギィッ!!」
「ギィアッ!?」
逃げ出そうとしたゴブリンを捕まえたのは群れの長であるホブゴブリンであり、本来ならば仲間であるはずのゴブリンの頭を力強く握りしめる。あまりの握力にゴブリンの頭蓋骨が軋む音が鳴り響き、頭を掴まれたゴブリンは悲鳴をあげた。
「ギィイイイッ……!?」
「グギィイッ!!」
「ぐあっ!?」
「うぎゃっ!?」
敵前逃亡しようとしたゴブリンに対してホブゴブリンは容赦せずに投げ飛ばし、兵士達の元へ叩きつける。ゴブリンが当たった兵士は他の者も巻き込んで倒れた。
既に村の中に入ったゴブリンは始末されたが、一番厄介な相手が遂に村の中に足を踏み入れる。他のゴブリンとは比べ物にならない存在感に村人も兵士も恐怖を抱く。
「な、何だこいつは……」
「やはり上位種なのか!?」
「ひ、怯むな!!一斉にかかれば勝ち目はある!!」
「ぼ、僕達も援護するぞ!!」
ホブゴブリンの迫力に圧倒されながらも兵士と村人は戦意を奮い立たせるが、そんな彼等に対してホブゴブリンは咆哮を放つ。
――グギィイイイッ!!
ホブゴブリンの鳴き声が村中に響き渡り、その声を耳にした兵士と村人達は耳を抑えた。まるで大型猛獣の鳴き声を想像させ、あまりの迫力に村人の中には腰を抜かす者まで現れた。
「ひ、ひいいっ!?」
「化物だ……やべえよ!!」
「こ、怖い……」
ゴーマンさえもボーガンを構えたまま震えることしかできず、矢を狙い撃てなかった。以前にオークや赤毛熊といった存在と対峙した時と同じように死の恐怖を感じてまともに動けない。それは他の村人も同じで兵士さえも足が震えてまともに動けなかった。
だが、全員がホブゴブリンの迫力に怯える中で一人だけ駆け抜ける人間が居た。それは魔物との戦闘に慣れているレノであり、両手に斧と鉈を持った状態で駆け抜ける。
「喰らえっ!!」
「グギィッ!?」
走りながら右手の斧を投げたレノに対してホブゴブリンは頭を下げて回避するが、その隙を逃さずにレノは左手で鉈を振り下ろす。アルの特訓で両利きとなったレノは左手でも巧みに自由に扱う。
「このぉっ!!」
「グギャアッ!?」
レノが振り下ろした鉈はホブゴブリンの頭部に叩き込まれ、兜越しとはいえ強い衝撃を受けたホブゴブリンは膝を崩す。それを見たレノは鉈を手放すと、強化術で最大まで身体能力を上昇させたうえで拳を振りかざす。
「おらぁあああっ!!」
「グギィイイイッ!?」
「や、やった!?」
「殴り飛ばした!?あのホブゴブリンを!?」
「すげぇっ!?」
見張り台を破壊した時は「砲丸投」の要領で殴りつけたのに対し、今回は下手投げの如く拳を下から上に振りかざして殴りつける。レノはアルから護身術程度の格闘技は教わったが、こちらの殴り方は投擲の練習をしている時に偶然編み出した戦法だった。
人間が繰り出したとは思えないほどの強烈な衝撃を受けたホブゴブリンは吹き飛び、地面に倒れたまま動かなくなった。それを見て兵士と村人は倒したのかと思ったが、レノ自身は違った。
(硬い……なんだ、こいつの身体!?)
レノが殴りつけたのはホブゴブリンの顎の部分で兜に守られていない箇所だった。だが、殴りつけたレノの拳が逆に痛めてしまい、右手が上手く動かせない。再生術で痛みを和らげようとする前にホブゴブリンが目を見開く。
「グギィッ……!!」
「くそっ、全然効いてないのか!?」
「そ、そんな……あんなに吹っ飛んだのに!?」
「怯むな!!相手は一匹だけだ!!皆でかかれば……なんだ!?」
兵士と村人は一緒に戦おうとしたが、村のあちこちからゴブリンの鳴き声が響き渡る。それを聞いてレノは空を見上げると既に日は沈んでいた。
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