【完結まで残り1話】桜の記憶 幼馴染は俺の事が好きらしい。…2番目に。

あさひてまり

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解決編

66.(※死に関する表現あり)

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こちらは
もう一つのプロローグ『二度と咲かない桜』
を読み返していただいてからがおススメです。


●●●

(side 萱島晴人)


ーー懐かしい夢を見た気がする。

覚醒した意識の中でまず思ったのはそれだった。

懐かしくて、幸せな甘い記憶。

余韻に浸りたくて目を閉じたままにするけど、だんだんと頭の中がハッキリしてくる。

諦めた視界に入って来たのは、見慣れた切藤家のリビングだった。

どうやらソファに座って寝てたらしい。

「えっと…何で切藤家にいるんだっけ?」

あぁ、そっか…今日はお祭りの日だ。

だから蓮の部屋で…花火を見るんだっけ。

だけど、頭の片隅で記憶の断片がチカッと光る。

『縁日はやるけど、花火はもうやらないんだって。この辺りも随分若い人が減ったからね。』

そう言ってたのは、父さんだっけ?

あれ?じゃあどうして俺はここにいるんだろう。

シンと静まり返った広いリビングに、エアコンの小さな音だけが響く。

ポツンと1人、世界に取り残されたような不安感に立ち上がった。

リビングを出て、蓮の部屋へ続く螺旋階段を登る。

すると、2階に着いた途端声が聞こえて来た。

それは蓮の部屋と反対方向の、温室がある辺り。

切藤家には大小様々な部屋があるけど、その中でも小さめの部屋の前で足を止める。

少しだけ開いたドアの中から聞こえるのは、2人の男性の声だった。

「今年も来てくれてありがとう、黒崎くん。」

発されたのは、聞き慣れた翔君の声。

「来年も来ます。今日は啓太君は来れなかったんですけど、別日に改めてって言ってました。」

そう答えたのも、聞き慣れたサッキーのもの。

「お嫁さん、ツワリ酷いんだってね。仕方ないよ。」

「そうみたいですね。」

俺にとって慣れ親しんだ2人がしてる会話なのに、その内容がどうにもおかしい。

まるで、啓太が結婚して奥さんがいるみたいな。

「あの…晴人君は?」

首を捻ってると、突然自分の名前が出て焦る。

「下で寝てるよ。晴も忙しいみたいだから…。」

その時、タイミングが悪い事に俺のポケットが振動した。

慌ててドアから少し離れるけど、2人がこっちに来る気配はない。

盗み聞きを咎められないかヒヤヒヤしたけど、どうやら俺には気付いてないらしい。

ホッと息を吐きながらスマホを確認すると、犯人は姫だった。

いつものアイコンと違うから、変更したのかもしれない。

トーク画面には『今日はそっち泊まって来ても大丈夫だからね。』のメッセージと、『無理しないで』のスタンプ。

姫と遊ぶ約束かなにかしてたっけ?

そう思ってスマホをスクロールすると、毎日のようにLAINを送りあった履歴がある。

確かに仲はいいけど…ここまで頻繁に連絡はしないのに。

何か緊急の連絡でもあったのかと良く読むと、1日あたりのトーク量は少ない。

『帰るよ』『おけ』とか『卵買ってきてほしい』『りょ』とかそんな感じ。

…待って、何この会話。

まるで俺と姫が一緒に住んでるみたいな…

そこで、身体に電流みたいなものが走った。

そうだ!何で忘れてるんだよ!

寝惚けるにしても姫の事を忘れるなんて有り得ないだろ!

だって、俺達はなんだから。






霊泉家のゴタゴタが落ち着いて意識が戻った蓮が退院した後、俺と蓮は話をして。

和解してまた付き合いだした時は幸せだったけど、徐々にまたすれ違うようになった。

俺は、蓮がまた何かの理由で出て行くんじゃないかって不安が常にあって。

蓮が後遺症の影響で、当初の希望だった心臓外科じゃなく内科医を選択した事をずっと申し訳なく思ってた。

だから蓮の意見は全部肯定して、顔色を覗うようになって。

俺からすると嫌われたく無い一心だったんだけど、蓮にはそう映らなかったみたいだ。

何でも肯定するのは、自分に対して負い目があるから。

一緒にいるのも、その罪悪感から。

そう考えるようになった蓮は、俺を酷く束縛するようになった。

最初は大学のゼミの飲み会を禁止されるとか、蓮からの連絡にすぐ出るようにとかその程度。

だけど、4年で大学を卒業する俺が先に就職すると『その程度』とは言ってられなくなった。

職場の飲み会は強制の場合もあるのに、それすら参加させてもらえない。

勤務中に連絡が来ても返せない。

約束を破る度に酷く蓮を怒らせて、詰られるようになって。

ーー今にして思えば、蓮も不安だったんだと思う。

だからきっと、俺がどこまで自分の言う事を聞くかで愛情を確かめようとしてた。

だけど自分の事に手一杯だった俺は気付けなくて。

慣れない仕事の緊張と、家に帰っても安らげないストレスから倒れた。

幸い1日の入院で退院できたけど、帰った家で待ってた蓮にされたのは別れ話。

俺は泣いて嫌がったけど、蓮の決意は固かった。

『俺達は一緒にいるとお互いを苦しめるだけだ』

そう言われて、違うって言えなくて。

同棲を解消すると、蓮は大学を辞めて海外へ行った。

俺は暫く抜け殻だったけど、哀しみは徐々に日常生活に紛れていって。

別れて数年経った頃、蓮が映画に出演する事を蓮母経由で父さんから聞いた。

アメリカで役者になったらしい蓮から一度も連絡はなかったけど、俺はどうしても蓮の姿が見たくて。

1人で観に行った、中華時代を舞台にしたハリウッド映画。

蓮はなんと、3番手くらいの扱いだった。

その映画の中の蓮は、手柄を立てた事で身分違いの想い人と結ばれる。

綺麗な女優さんとキスする蓮を見て、涙が流れた。

蓮が本当に遠くに行ってしまった事を感じて。

二度と俺の元へは戻らないと、思い知って。

上演後、映画館の椅子から動けずにいる俺を迎えに来てくれたのが姫だった。

映画に行くって連絡したから、心配して来てくれたらしい。

色々あったせいか、俺が気を使わずに蓮の事を話せるのは彼女だけになってた。


それから暫くして、蓮の交際報道があった。

相手は蓮のキスシーンのお相手である韓国の女優さんで、映画の評判もあって世間は祝福ムードで。

だけど俺は、少しもそんな気持ちになれなかった。

蓮はもう幸せなんだから、諦めなくちゃって言い聞かせてもまだ好きで。

そんな時、姫に言われたんだ。

『ねぇ、晴ちゃん。私と結婚しない?』って。

驚いたのは、姫が俺を恋愛的に好きなんて有り得ないって分かってたから。

よくよく話を聞くとそれは正解で、契約結婚の誘いだった。

『私ね、誰かを恋愛的な意味で好きになれないの。だから結婚なんて絶対しないつもりだったんだけど…ママを安心させたいのよね。』

親を安心させたい気持ちは良く分かる。

蓮との関係に薄々気付いてた父さんは、今でも俺の事を相当心配してるから。

『子供は持てないけど…晴ちゃんにとっては虫除けにもなるし悪くない話でしょ?』

その頃職場の女性からアタックされてた俺にとってもいい話だった。

何より、姫は俺が蓮を好きでいても許してくれる。

そんな理由でした結婚だけど、俺達の相性は良かった。

夫婦じゃなくて親友だけど、程よい距離感でのルームシェア。

流行りの漫画とかだとここから恋愛に発展したりするけど、俺達は本当に友情のままで。

ただ困ったのは、俺の母さんと姫のママさんに結婚式をして欲しいって懇願された事。

男の俺としては断固拒否しても良かったんだけど…姫のママの気持ちを思うとそうもいかない。

娘のウエディングドレスって、きっと見たい筈。

それで、極小規模で式を挙げる事になった。

友達には、招待状を渡す為に会った時に初めて明かして、めちゃめちゃビックリされたけど。

だけど、啓太もサッキーもピィちゃんも凄く祝福してくれて。

蓮と別れた時に随分心配をかけたから、皆んな安心したんだと思う。

遥は仕事でアフリカにいるからどうしても来れないって連絡が来た。

蓮と別れてから遥とも連絡が途絶えがちになったのは悲しいけど、どうしても思い出しちゃうからこれで良かったのかもしれない。

切藤家の皆んなも祝福してくれて、蓮母は姫のドレスをデザインしてくれるって張り切って。

多分蓮と俺の関係に気付いてた蓮母は、ずっと俺の事を心配してたんだと思う。

問題は、蓮だった。

このメンバーを呼んで蓮を呼ばないなんて、母さんと、当然招待した南野家の父母は不審に思うだろう。

蓮は以前交際報道のあった女優さんとの密会が定期的にスクープされてるから、きっと上手くいってる。

それなら…俺が結婚するって知った方が安心するかもしれない。

もう吹っ切れたから大丈夫だよって意味でも。

それを姫に言うと『本当にいいのか』何度も確認された。

諦める事なんて一生できないって、パートナーである彼女だけは分かってくれてる。

そう思うと心強くて、俺は頷いた。

蓮の住所は分からなかったから蓮母経由で伝えてもらった。

忙しいし、もう俺に会いたくないかもしれないって思ったけど…返事はまさかの『出席』で。

そうなってくると会いたいような会いたく無いような複雑な気持ちだった。

それでも、準備の忙しさに忙殺されてるうちに本番を迎えて。

純白のドレスに身を包んだ姫は、本物のお姫様みたいだった。

『似合ってるじゃん!』

同時に言って、そのあまりにも友達同士な反応に笑って。

因みに誓いのキスはほっぺにする事になってる。

唇同士だと多分、吹き出しちゃうからって。

『晴、蓮君が来たみたいよ!』

呼びに入って来た母さんの言葉に、ハッと息を呑んだ。

『分かった、挨拶してくる。』

硬らないように表情筋を総動員して答えて。

『晴ちゃん、大丈夫よ!何なら拳の一発でも打ち込んできなさい!』

力強い姫の声に勇気を貰って外へ出る。

なんとなく、何処にいるかは検討がついた。

教会の敷地にある大きな桜の木に向かうと、思った通り蓮の姿があって。

スラリとした身体に纏うスーツが本当に良く似合う。

髪を少し伸ばして、前よりも大人っぽくて。

でも、俺の大好きな蓮だ。

一度深呼吸して、笑顔を作る。

『蓮!』

呼び掛けに振り向いてくれた事に心が震えた。

今にも泣き出してしまいそうで、何とか会話するけど長くは保ちそうにない。

蓮は全く気まずさも無い様子で、俺は蓮にとって幼馴染に戻ったんだなって痛感して。

もう無理かもって、気持ちが折れそうになった時。

『晴人くーん!!』

教会の2階から、頼もしいパートナーの声が聞こえた。

俺の家族が側にいる時限定の『晴人君』呼びに少しだけ笑いそうになる。

だから、笑顔で言えたんだ。

『蓮、楽しんで行ってね!』



そうやって式を終えると、蓮は直ぐにアメリカに戻って行った。

俺は仕事と家事に追われつつも、姫とは順調にルームシェアできてて。

そんな生活を1年と4ヶ月した時、知らせが入った。


それは今から3年前の、まさに今日。

地元で夏祭りが開かれるその日の事だったーー。




「俺、未だに信じられないんです。」

ハッと回想から現在に戻ると、サッキーと翔君の会話が続いてる。

「俺もだよ。…いや、黒崎君にだけは話しておきたい。」

そう前置きすると、翔君は言った。

「蓮の死因だけど…恐らく診断された病死ではないんだ。」

シイン…って、何…?

「マネージャーが発見した時部屋には蓮1人で、彼は蓮に持病があると思ってた。診断書もある。」

だけど、と翔君は続ける。

「アイツ、向こうで医師免許取って非常勤として病院に出入りしてたんだ。」

「それは、つまり…」

「そう、偽の診断書を作る事なんか簡単だ。その病気に処方される薬の副作用に、健康な人が服用すると心臓発作を起こす可能性がある。」

そうだ、3年前のあの日聞いたのは、蓮の訃報ーー。

「一応不審死の扱いでも、家族が司法解剖を望まない場合が多いんだ。息子の身体にメスを入れたくない、うちの母親みたいに。
…多分、蓮もそれを分かってたんだろう。」

「だけど…仕事も順調でプライベートも…恋人だっていたのにどうして…」

「例の女優さんと話ができたんだけど、あの報道は嘘らしい。彼女は女性を好きになる人で、本命の存在を隠す為に蓮と交際してるように見せかけた。
蓮の方も、色んな女性に言い寄られるのが煩わしかったらしくて…」

「じゃあ、ビジネス交際って事…?」

「多分ね…。蓮のマンションに行ったけど、誰かが出入りしてたような形跡は一切なかった。」

足がガクガク震える。

蓮が、あの人と付き合ってなかった…?

「これは俺と親父しか知らない事だから、他言無用で頼むね。黒崎君に話したのは、君ならいつか真相に辿り着くんじゃないかと思ったからだよ。
仕事で度々アメリカに行ってるけど、その時に蓮の周辺の人物とコンタクトを取ってるよね?
蓮の元マネージャーが教えてくれたよ。」

「…すみません。どうしても、信じられなくて…」

「責めてる訳じゃない。だけど、どうかもうやめてほしいんだ。やっと落ち着いてきたうちの母親の為にも…それから…晴の為にも。」

俺の為…?

「蓮が晴と別れたのは、自分の存在から晴を解放したいからだった。負い目を感じてる晴が、自分の元から離れられなくて苦しんでるのを見たくないって。」

そんな…だって…蓮は…

「俺もそれを聞いたのは2人が別れて蓮がアメリカに行ってからだった。何度話をしても蓮の意思は変わらなくて…。それから暫くして交際報道が出た時には驚いたけど…晴も結婚するって言うし、2人が選んだ道ならと思って納得してたんだ…。」

翔君の声が掠れる。

「それから1年ちょっとで蓮が死んで…まさかと思った。蓮は何も証拠を残さなかったから推測だけど…でも…アイツは自分で命を断ったんだと思う。」

ハッと息を呑んだ音は、翔君の嗚咽に掻き消された。

「酷い弟だよな…医者である俺や親父にだけは、どうしても真相に気付かれるって分かってたんだ。それでも、俺達が晴の為に誰にも漏らさない事も確信してた…。」

「まさか…蓮の死の原因が、晴人君だから…?」

「…そうだと思う。きっとそうだ。アイツの…蓮の部屋に何があったと思う?…何も無かったんだ。もう何年も同じ場所で暮らしてるのに、部屋にはベッドとデスクが1つしかなくて…。」

翔君が震える指で何かを取り出した。

「デスクの中にあったのは、これだけ…。本当に馬鹿だよ、俺の弟は…!何でもっと…素直になれなかったんだ…!傍にいる方法を探さなかったんだ…!」

泣き崩れる翔君の手から、紙が舞う。

床に落ちたそれは、写真だった。

高校を卒業してすぐ、あの桜の前で撮った蓮と俺が笑う写真。

「蓮は…この頃が1番幸せだったんですね…」

涙に濡れたサッキーの声を最後に、俺の意識はプツリと途切れたーー。








次に目を覚ますと、切藤家のリビングだった。

一度目とは違ってソファに横たわって、上には薄いブランケットがかけられてる。

翔君かサッキーがかけてくれたのかもしれない。

きっと俺はーーあの衝撃的な真実で気を失ったんだろう。

蓮の死と、その原因。

蓮の思いと、俺の存在。

「蓮…」

フラフラと階段を登って、蓮の部屋の前で止まる。

何故かここに導かれたような気がして。

静かにドアを開けると、夕陽が部屋を照らしていた。

見慣れた広い部屋は、ガランとして。

ふとクローゼットがある窓辺に目を向けて、ハッと息を呑む。

そこに1人佇む、長身の誰か。

「蓮…?」

嘘だ、だって蓮は…。

高校の制服姿の蓮の表情は、逆光で見えない。

『蓮はこの頃が1番幸せだったんですね』

サッキーの声を思い出して、視界がぼやける。

だからその姿で、ここに戻って来たの…?


ふいに蓮が体を動かした。

何処かへ、行ってしまう。

俺を残して…。

「待って…!嫌だ、行かないで!!」

足に力が入らなくて座り込みながら、懸命に腕を伸ばす。

「俺も連れて行って…!蓮がいれば何もいらないから…!!」

涙でもう前は見えなくて、それでも泣き叫んだ。

「俺を1人にしないでッ…!蓮…!!」

















「晴!」

泣きすぎて酸素がいかない脳裏に、蓮の声が響く。

思いの外力強いそれは、どこか慌ててるみたいで。

幽霊でも慌てたりするんだなって、ボンヤリ考える。

「晴、大丈夫だから。」

抱き上げられる浮遊間と、膝に乗せられる感覚。

それから、大好きな匂い。

「…ッ…」「晴、俺はここにいる」

涙を拭う長い指と、優しい唇。

「お前を置いていったりしない。もう2度と。」

あやすように囁かれた言葉に酷く安心して、涙が止まって。

背中を撫でられて呼吸が整ってくると、頭がクリアになった。

「…幽霊にしては、しっかりしすぎでは…?」

ペタペタと身体に触ると、蓮が呆れたような顔をして。

「いや、死んでねぇよ。足ついてんだろが。」

持ち上げられた足の先はしっかりついてた。

「勝手に殺すな、馬鹿。」

こんな台詞を頬擦りしながら言ってくるのは、間違いなく蓮だ。

俺の事が好きで仕方ないって、態度で分かる蓮。

「うっ、うわぁぁぁぁん!」



ギャン泣きする俺から蓮が事情を聞き出せるのは、かなり時間が経ってからだった。



●●●

次回、最後のside蓮です!






























終わる、終わるぞ~!!って時にハラハラさせてすみません!笑

次回がside蓮で、その次で完結予定(長くなったら2回に分けるかも)です🌸





























































































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