【完結まで残り1話】桜の記憶 幼馴染は俺の事が好きらしい。…2番目に。

あさひてまり

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解決編

65.(※エロあり)

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(side 萱島晴人)

蓮と話をしてから1ヶ月が経った。

季節は8月の夏真っ盛り。

大学は夏休みだけど、俺はほとんどバイトを入れてない。

だから、今だって10時なのにまだベットの中。

「晴、水持ってくる。」

「んー、ダメ…」

そう言って出ていこうとする蓮の腕を引くと、苦笑する気配がした。

チラリと片目を開いて盗み見て、心の中で悶絶する。

だってそんな『愛しくて仕方ない』みたいな表情で見つめられたら…!

悶える俺の心境なんか露知らず、蓮は俺をヒョイッと抱えるとベッドルームを出た。

途中で洗面台に寄って、辿り着いたリビングのソファに座らされて。

「晴、水分取れ。」

差し出されたミネラルウォーターに首を横に振って口を開けると、蓮が仕方ねぇなって笑って。

口に含んだ水をゆっくり飲ませてくれる。

「もっと?」

「ん。」

寝起きの乾いた身体に水分が行き渡って満足すると、また蓮の腕の中に戻る。

それでまた少しウトウトして、漸く重い腰を上げて。

「ふぁぁ、朝ごはん作んなきゃ。」

欠伸混じりにキッチンに行けば、今度は蓮が後ろからハグしてきて。

「動き辛いんですけど~?」

「知らん。」

なんて言い合いながら朝食を作って、食べる時は蓮の膝の上で。

因みにこれは昼食も夕食も同様です。

夏休みの課題を蓮の足の間に座ってやって、きりがいい所でネトフリで映画を観て。

あ、勿論これも蓮と隣同士ピッタリ密着した状態で。

1日の終わりには沢山キスして、蓮の腕の中で夢の世界へーー。


…はい、分かってます。

俺ってばダメ人間になりつつあるよね?

だけど、一緒にいられなかった時間を埋めるみたいに、蓮から離れる事ができない。

蓮がそれを許容してくれるもんだから…留まる所を知らずに甘え倒して過ごしてる。

でも大丈夫。

だってこの人、俺の事大好きなんだもん!!

なんてニマニマしちゃったり。

…はい、要は浮かれまくってる訳です。

大変良くない…よろしくない!!

俺も自分がこんな面倒臭い奴だなんて思ってなかったよ。

けど、そろそろバイトしてない事が母さん辺りにバレると思う。

って訳で心に鞭を打って、1週間後にある夏祭りが終わったらちゃんとしようって決意した。

この夏祭りって、俺達の地元でやる例のあれ。

って言っても今年は、蓮の実家の部屋から打ち上げ花火を見るだけなんだけどね。

縁日はかなり賑わうから、退院して1ヶ月しか経ってない蓮の体調に配慮しての事。

それでも一緒に夏のイベントを過ごせるのが嬉しい。


そうそう、蓮の体調って言えばなんだけど…生活は殆ど事故前と変わらなく見える。

寝たきりだったから体力は落ちてるものの、日常生活は普通にこなしてて。

後遺症の1つ、記憶に関しては…念の為に小、中、高の記憶を擦り合わせてみたんだけど「そんな事あった?」を連発してて。

ーー俺が。。。

事故にも何にもあってない俺の記憶力、蓮に太刀打ちすらできなかった…。

本人曰く「容量がチョイ減ったからどうでもいい記憶が勝手に消えるようになっただけ。オートだから逆に便利だわ。」だそうだ。

凡人には良く分かんない。

って言うか、むかしの記憶って片っ端から消えていくよね?

蓮は今までがあり得ないレベルだったけど、今でも
充分凄すぎるから心配は無さそう。


左手の筋力に関しても、生活してて困ってるのは見たことない。

俺の事は猫かな?くらいの感じでヒョイヒョイ抱き上げてるし、腕相撲も余裕で俺が負けた…。

握力もさ、俺が開けられなかった瓶の蓋を秒速であけてくれたし。

俺が非力なだけ説も捨てきれないけど、剣道やってたのもあって一般男性並みには握力あるからね!

こっちも本人曰く「マウンテンゴリラがニシローランドゴリラになった程度だから問題点無し。」との事。

俺、ゴリラと付き合ってたのか…。

ゴリラの事情はよく分かんないけど、充分凄いって事は分かったから心配なさそう。


で、残った問題が左手の細かい動きに関して。

蓮は元々かなり器用で、ピアノも余裕で両手弾きができてた。(しかも習ったの、子供の頃に1ヶ月だけ!)

ただ、先週病院のリハビリに一緒に行ったんだけど…能力テストの為に用意されたピアノの結果があまり良くなくて。

蓮の長い指が『月光』を紡ぐのを惚れ惚れしながらみてたんだけど、途中から様子が変わった。

音楽に詳しくない俺からすると、何かが絡まったような違和感。

そこで演奏が途切れたと思ったら、蓮が自分の左手を見つめてて。

どうやら、右手は完璧なのに左手がついて行ってないって事だったらしい。

「蓮…」

言葉に詰まって顔を見ると…なんと、蓮は笑った。

「脳からの指令に身体がついてかねぇ…すげぇ謎の感覚。」

面白がるような声音に無理してる様子は全然なくて。

それを見てた先生が苦笑しながら言った。

「それだけ機能してれば、もう日常生活に支障はないね。むしろ平均よりは器用なレベルじゃないかな。」

確かにさっきのピアノとか、事故にあってない俺の何百倍も上手い(俺は猫ふんじゃったしか弾けない)けども…。



「晴、近くにホットチョコ飲めるカフェあるから寄ってくか?それかスニーカー見に行ってもいいし…家帰りたいなら、何か美味いもの買って帰ろ。な?」

病院からの帰り道、俯いて歩く俺を励ます蓮。

うぅ、情けない…普通逆でしょ。

「気にすんなって、マジで大丈夫だから。」

「うん…」

俺が落ち込んでどうすんだって話なんだけど…でも…。

「蓮がピアノ弾いてる姿、あんなにカッコいいのに…」

以前と違って、思い通りに動かない指では1曲演奏しきれなかった。

きっと、そういう変化はピアノだけじゃない。

医者になるのが難しいのと同じように、これから先にもそんな事があるかもしれない。

それが凄く苦し…「わぶっ!」

突然停止した蓮の肩にぶつかって思わず返事な声が出た。

反射的に顔を上げると、蓮が俺の顔を覗き込んでて。

「俺がピアノ弾いてるの、カッコ良かった?惚れ直した?」

「うん。……え?」

戸惑いから何も考えず素直に答えちゃったけど…

今『惚れ直した?』って仰いました?

知らず零れてた本音にボワッと顔が赤くなる。

そりゃ、ずっと見てたい位かっこよかったけど!

めちゃめちゃトキめいちゃったけど!

「なら良かった。」

アワアワする俺を愉しそうに見ながら蓮が続ける。

「久しぶりに披露できたし、事故った甲斐あったわ。」

そうやって、何てこと無いみたいにニヤリって笑う。

ショックな筈なのに、責めるどころか俺を気遣ってくれる蓮。

「……蓮は強いね」

顔を上げると、何故かキョトン顔の蓮と目が合う。

うわぁ、珍しい!

怖いくらい整った顔面が少しだけ幼く見える。

はわわ、ちょっと可愛いかも…

…じゃなくて、何でそんな表情?

尋ねる前に蓮が口を開く。

「なぁ、今の会話のどこで『強い』になる訳?」

「え、だって俺の事笑わせようとしてくれてるじゃん!」

そう言ったら、蓮が眉間に皺を寄せた。

「なるほど…こうやって齟齬が生じていく訳か…」

え?何でそんな難しい顔してんの?

意味が分からなくてハテナを飛ばしまくってると、蓮が俺の両手を掴んだ。

「蓮?どうし…」「冗談とかじゃねぇから、さっき言った事全部。」

全部…って…え…?

「晴が惚れ直してくれたなら、むしろプラス。」

「それ…本気…?」

「超本気。俺にとっては何より重要な事。」 

驚きでポカンとする俺を見て蓮が笑う。

「俺が強く見えたならそれは、晴のお陰。お前が隣にいてくれれば俺はどんな状況でも幸せだから。」

多少体の機能が落ちたくらい気にもならねぇよ、なんて言う蓮の目は本気で。

自暴自棄になったっておかしくないような事なのに、蓮は気にならないなんて言うんだ。

俺が、隣にいるってただそれだけでーー。

「やっと紛れもない両思いだって分かったんだぜ?これからの俺の人生は晴に惚れ直して貰う事に全力だから。」

「じ、人生って…!」

この先もずっと一緒にいる事が確定してるみたいな言葉に、頬がカッと熱を持った。

ねぇ、この人さ、自分が重いってバレてから隠さなくなってきたよね?

その開き直り具合にちょっと呆れる。

だけど、嬉しくない訳がない。

俺だって、どんな状態でも蓮が隣にいてくれれば幸せだもん。

それにさ。

「ま、まぁ…そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?」

うぅっ、自分が耳まで赤くなってるのが分かる。

でも、言葉にする事が大切って学んだから。

「その…蓮の事好きだなって、今でも毎日思ってるし…」

本当は、惚れ直してるかなんて問われるまでもないんだから。

恥ずかしすぎて潤む目で見上げると、蓮が固まってて。

「蓮…あの…」

「ちょい待って…今噛み締めてる…」

目元を手で覆うその仕草は、蓮が本気で照れてる時だって思い至る。

「マジで嬉しい…。毎分毎秒晴の可愛さが更新されて辛い…」

限界オタクみたいな事を言い出した蓮にギュウッと抱きしめられる。

「蓮、ここではちょっと…!」

人通りは少ないけど、明るい時間だし誰かに見られる可能性は捨てきれない。

蓮の顔を知ってる病院関係者もいるかもだし。

「…だよな。」

俺の内心が分かってるのか、蓮は苦笑して身体を離した。

「じゃあ、せめて手だけ。」

スルリと指を絡ませた蓮が歩き出す。

「どこ行く?さっき話したカフェにでも…」

蓮の言葉が頭の中をスルーしていく。

手を繋いだまま少し前を歩く蓮の後ろ姿を見てると、何とも言えない喪失感に襲われたから。

自分から断ったのに、俺…凄く寂しいって感じてる…。

だって、ここが外じゃなかったら俺だって触れ合いたかったんだもん。

これ、言ってもいいのかな…ワガママって思われないかな…

「…蓮?」

おずおずと呼びかけると、蓮が振り返った。

「ん?どした?」

その声も視線もあまりにも優しいから、ふいに泣きそうになって。

そうだ、蓮になら甘えてもいいんだって安心して。

「あのさ…ホットチョコもスニーカーもいいんだけど…今日はもう帰りたいかも…」

「いいけど…もしかして体調悪いのか?」

「そ、そうじゃなくて…!あの…2人きりになりたい…から…。」

心配そうな声に慌てて答えると、蓮が目を見開く。

「帰って、イチャイチャ…しよ…?」

俺なりの精一杯の誘い文句に、蓮の喉がゴクリと鳴った。






「…んっ、んうっ…」

マンションの玄関にピチャピチャと濡れた音が響く。

あの後、蓮が爆速で拾ったタクシーに乗って帰ると直ぐにキスされた。

ドアが閉まった瞬間始まったそれは、蓮の余裕の無さが滲んでて。

俺も余裕なんか一切なくて、必死で舌を絡める。

Tシャツの裾から入って来た手に背骨を辿られて、ビクンと身体が震えた。

「晴…可愛い…」

唇を離した蓮が、既にゆるく勃ち上がってしまった俺の中心を撫でる。

「んやぁっ…だっ、て…」

仕方ないじゃん、こうやって身体を触れ合わせるのは久しぶりなんだから。


蓮が出て行った2月から今日に至るまでの半年近く、俺達は何もしてない。

お互い離れてた訳だから当たり前なんだけど、和解してからの1ヶ月も軽いスキンシップだけ。

いい雰囲気になる事はあったけど、俺は蓮の身体が心配で。

蓮は蓮で、多分俺の心理的な面を心配してたんだと思う。

お互いが気を遣って、何となく言い出すタイミングが掴めないままだったんだけど…今日リハビリの前、ドクターに言われたんだよね。

『ハードな筋トレだけはまだ控えて欲しいけど、その他はもう大丈夫だよ』って。

態々2人で呼ばれた個室で説明されながら、言い方にちょっと含みを感じて。

もしかして俺達の関係、バレてる…?

蓮父と古い付き合いらしいベテランドクターの微笑みに、俺は思わずそう勘繰っちゃって。

まぁ、その後のリハビリで気持ちが落ちちゃったからそれ所じゃなくなっちゃったんだけど。

だけど、何やかんやあって言えて良かった。

だって、こんなに幸せなんだもん。

「蓮、もっと…」

色の濃くなったズボンのその部分を蓮の指に擦り付ける。

そうすると、蓮の瞳の奥に熱が灯った。

抱き上げられて、ソファに運ばれる。

「ッ…一回出させて…」

そう言った蓮にあっと言う間に脱がされて、俺のモノが剥き出しになった。

そこに重ねられた蓮自身も、既にしっかり上向いてて。

「ふっ…蓮だって凄いじゃん…」

クスクス笑いながらそこに触れると、それだけでまたグッと持ち上がった。

「当たり前だろ…あんな誘い方されて興奮しないとか無理だから。」

「…アッ…んっ…気持ちぃ…」

先走りを纏わせた手で擦り上げられると堪らない快感が湧き上がる。

トプリと俺の方が先に白濁を吐き出すと、少し遅れて蓮も達した。

「ヤベェ、全然落ち着かねぇわ…」

そう言った蓮のモノは、一度出したとは思えないほどバキバキにそそり立ってて。

向かい合わせに膝の上に乗せられると、また纏めて擦り上げられる。

「んっ、待って…アッ、あぁっ…!」

「晴…ずっと触れたかった…」

「やぁっ…それ、ダメ…!」

手を止めないまま舌で乳首を吸われて、腰がガクガク震える。

「あっ…も、イッちゃう…ッ」

「…ッ、一緒にイきたいから、もうチョイ頑張って…」

そんな風に言われて、込み上げる射精感を必死に耐える。

だけど容赦なく限界まで高められて。

「も、無理…蓮、出ちゃうぅ…」

生理的な涙が溢れて仰向くと、その耳に低い声が響いた。

「いいよ…俺もイくッ…」

快感に掠れた声で許された瞬間、弾けた。

「~~~ッ!!!」

目の前がチカチカするような快楽に声も出せない。

そのまま蓮の胸に倒れ込むと、出した白濁が混ざり合ってお互いを汚してた。

倒錯的な光景にクラクラしながらも、身体から力が抜けていく。

何とか抗おうとするけど、「よく頑張ったな。」なんて蓮に頭を撫でられたら一気にそれは増長して。

「蓮…続き…」

「今日はここまで。」

額にチュッとキスされて、意識が遠のいていく。

ダメだよ、蓮…背中撫でないで…。

寝ちゃうから…。


忘れてたけど、俺って行為の後眠くなっちゃうんだった。

しかも、色々あって1人で抜く事すらしてなかったから…久々の強い快感に身体がついていけなくて。

「れん…ごめん…」

誘っといてこれとか…体力の無さが恨めしい。

「気にすんな、晴が誘ってくれて嬉しかった。
続きはまた今度な。」

優しく抱き締められると、もうダメだった。

「おやすみ、晴。」

その声を最後に、意識は落ちていって。





次の日目を覚ますと、綺麗になった身体でベッドに横たわってた。

「おはよ、晴。」

いつから起きてたのか、蓮が俺を見て微笑む。

「おっ…はよ…」

朝陽とイケメンの相性がヤバイ事も思い出した。

気恥ずかしさもあってシーツに潜り込もうとするけど、絡みついた蓮の腕と脚に阻止されて。

「可愛すぎだろ…好きだよ、晴。」

「~~~ッ俺も好きぃ…」

幸せな朝に、笑い声が弾けた。




そんな事があったてから数日、俺達は冒頭の感じでずっとラブラブだけど性的な触れ合いはしてない。

だけど「続き」は何となく、来週の花火の後かなって気がしてる。

蓮と初めて身体を繋げたのも花火の日だったし、場所も蓮の部屋だったし。

そう思うと、ただでさえ待ち遠しいのに更にソワソワする。

一応…本当に一応、準備はしておこうかな…!

って事で久しぶりにお風呂で後ろを触ろうとしたら…全然指が入らなくなってた。

ここってそんなにすぐ硬くなっちゃうものなの!?

ビックリしたけど、良く考えたら半年も経ってるんだった。

長いよなぁ…って言うか、日常に戻れた事が奇跡なのかもしれない。

まだ偶に、今の幸せが夢なんじゃないかって思う事があるもん。


もし、もしもさ…。

あの日、蓮に気持ちをぶつけられなかったらどうなってたんだろう。

お互いの本音を話す事ができてなかったら、俺達は…。





ーーそんな風に考えたのが、良くなかったのかもしれない。

俺は気付かなかったんだ。

今でも大切に持ってる桜守りが、ジワリと光を放った事に。





●●●



































真冬に真夏の話し書くと脳がバグります笑
現実は大寒波なのに!笑





































































































































































































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