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高校生編side蓮
50.卒業(※エロ有り)
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「れん…も…気持ち良すぎて、怖い…!!」
「そうだな。もっとしてやる。」
全身を愛撫され、舐めしゃぶられた晴が蕩けた表情で喘ぐ。
今直ぐに挿入したいと猛る自分のモノを何とか宥めて、晴の窄まりを解す事に意識を戻した。
一度だけ自分で触ったらしいそこは、初めての時のように狭くなっている。
「蓮…!も、挿れて…!!」
どうやら焦らされているように感じたらしい。
「コレ、欲しい?」
熱い切っ先を押し当てると、晴の身体が震える。
「あっ、欲しっ…」
「挿れてどうしたいの?」
「んっ、蓮ので、奥…気持ちぃの、ゴリってして…!」
涙声の懇願に、痛い程張り詰めた自身を沈めていく。
柔らかくなったそこが俺を呑み込んでいく度に、晴から嬌声が上がった。
「んっ…締めすぎだ…チョイ緩めろ…」
絡みつくナカが気持ち良すぎて、このままじゃ直ぐ爆発しそうだ。
「あっ、あっ…もっと…して…!」
「バカッ、加減しようと思ってんのに…!」
晴の声に煽られて、欲望のままに腰を打ち付ける。
「あぁぁ!激しッ!アッ、イク!イクぅ!」
「俺も、出る!」
2人してあっと言う間に達してしまった。
「晴、抜くぞ。」
「あんっ…ダメ…抜いちゃヤダ…」
久しぶりだから優しくしたいのに、こんな風に言われたら堪らなくなる。
深くキスして、秒速で硬度を取り戻したそれを引き抜くと晴の腰が縋るように揺れた。
「蓮、もっとして…!」
…マジか…。
見せ付けるように指で蕾を開いた晴の姿に目眩がする。
知らず、喉がゴクリと音を立てた。
「…ッ、暫くしてない間にこんな技覚えたのか?」
あまりにも美味そうな肌に喰らい付きたくて堪らない。
「ほら、おいで晴。」
胡座をかいた俺の上を跨ぐように座らせると、剛直を孔に押し当てた。
「うっ…あっ、あぁ!?」
「腰持ってるから大丈夫だ。力抜け。」
自重で奥に入っていく刺激に震える晴を支えて、宥めるように口付ける。
俺を咥え込んだ晴の恍惚とした表情に、突き上げたい衝動が抑え切れなくなった。
「~~~~~ッ!?!?」
いきなり腰を離した俺のせいで深く貫かれた晴が、
俺に唇を塞がれているせいで声も出せずに仰反って。
俺が与える快楽に翻弄される姿が堪らない。
「晴、息しろ。ほらっ。」
唇を話して背中を撫でると、晴がポロポロと涙を溢した。
「うっ、ひどい…大丈夫って、言ったのに…」
「泣くな、晴。ごめんな?でも、気持ち良かったんだろ?」
晴の涙にはめっぽう弱いが、こう言う時は別だ。
むしろ、もっと泣かせたくなる。
意味が分からず首を捻る晴に、俺の腹に散った白濁を指差す。
それが今、自分が放ったものだと気付いた晴が真っ赤になった。
「ナカだけでイッたな。」
恥じらって下を向く顔を上げさせて、緩く腰を動かす。
「この体位なら乳首も弄れるし。晴好きだろ。」
「違っ、好きじゃな…あぁんっ!」
胸の突起を虐められて強がる事もできず、感じまくる耳元で態と尋ねる。
「好きじゃないならやめるけど?」
「やんっ、ダメ…やめちゃ…だめ…」
「はぁぁ、最高に可愛い。」
快楽に素直すぎる声も態度も、俺を昂らせる要因でしかない。
「キスしながらシよ。ちゃんと捕まってろよ。」
首に手を回させて、揺さぶりながらキスを繰り返す。
気持ち良さに、思わず熱い溜息が溢れた。
「蓮、気持ちぃ?」
「気持ち良すぎる…ずっとお前の中にいたい…。」
その返事に満足したのか、トロトロになったナカがギュッと締まった。
「うっ、絡みついてきてヤベェ…」
「ん…ん…」
「っ….、もしかして、甘イキし続けてんのか?」
ポヤンとした表情の晴から返事は無いが、ずっと続くナカの締め付けと痙攣は恐らくそうだろう。
「マジか…どんだけ素直なんだよお前の身体…。」
思うままに腰を振って、限界まで追い詰めたくて堪らない。
理性が飛んでめちゃめちゃになった所を、俺だけに見せて欲しい。
だけど、これより先は晴にとって『気持ち良すぎて辛い』領域になる。
久しぶりにヤッてそこまでしてしまったら、身体の負担は大きいだろう。
それに、絶対に分からせないといけない事もできてしまった。
「晴、何があっても俺以外に身体触らせんなよ?」
自分自身と晴を落ち着かせる為に、動きを止めて話しかける。
「こんなん他の奴に見られたら、俺ソイツ殺しちゃうわ。」
「ん…そうなの?」
「そうなの。だから俺だけにして。」
態と軽い調子で言うが、本気だった。
万が一晴のこんな姿を見た奴がいたら、俺は躊躇せずに実行するだろう。
「ん、蓮だけだから、ぜったい、大丈夫。」
フニャリとした声に、仄暗くなりかけた思考がぶった斬られた。
眠る前のように少し辿々しい、無防備に溢れそれが、晴の本心だと分かったから。
それと同時に、俺は自分が不安だった事に気が付いた。
晴を誰かに取られてしまう事も、それを許さない自分自身の執着が晴を怯えさせる事も。
だけど、そんなもの晴にかかれば一瞬でなくなってしまうらしい。
本当に敵わないよな、お前には。
だって、ほら。
「蓮しか触っちゃダメだから…もっと…」
強請るように晴のモノを擦り付けられて、俺は言葉も出ないんだから。
「あっ、なんかおっきくなった…?」
「……晴、もっと動いていい?」
ナカでの変化を感じたらしい晴の返事も待たずに、繋がったままベッドに押し倒した。
思いの丈をぶつけるような激しい抽送に、喘ぐ晴が一気に登り詰めていく。
「晴、お前は俺のだ!」
そう言った瞬間大きくうねったナカに、晴が達したのを感じて、堪らず俺も吐精する。
強い独占欲が滲む言葉でイッたらしい晴に歓喜して、その身体を抱き寄せた。
「こんなに…もしかして、まだ出るの?」
少し落ち着いてからズルリと抜いたゴムに溜まった物の量を見た晴が目を見はる。
純粋な疑問らしいが、それさえも俺を煽る要因になって。
復活したモノを押し付けるように晴に覆いかぶさった。
「俺のが出なくなるまでしてくれっておねだりか?」
「えっ⁉︎…あっ…違ッ…んんッ!」
この後また何度も交わって、結局抱き潰してしまい。
翌日は、拗ねる晴の機嫌を取りながら久しぶりに満たされた休日を過ごした。
『晴が合格したから今から来れる?』
憲人さんから一報が入り、待機していた俺は急いで萱島家へ向かう。
晴の合格を喜びつつ、呼び出しはおそらくあの件だろうと検討がついた。
晴に同棲の話しをしてから数日後、俺は憲人さんに許可を貰うべく萱島家を訪れていた。
陽子が凄い勢いで見つけて来たマンションの一室は、親父の知人が所有する物だ。
海外移住中に家の管理をすれば家賃はタダ、しかも家具家電付き、オマケに駅直結、さらにはコンシェルジュ付き。
スマホ画面を熱心に覗き込む憲人さんに好感触を得た俺は、さらにプレゼンを続ける。
お互いの大学まで、乗り換え無しの20分で着く事、実家まで帰りやすい事、防犯面がしっかりしている事。
それから、生活費は俺が株で稼いだ金で賄える事。
全てを聴き終えた憲人さんは、画面から顔を上げて言った。
『ありがとう、晴にとってはこの上ない好条件だね。…でも、蓮君にとってはどうかな?』
晴の色よりブルーが強い、けれど良く似た瞳に見つめられる。
『ルームシェアのメリットって、家賃とか生活費を折半できる事が大きいと思うんだけど、この場合は当て嵌まらないよね。
晴は大学から近いマンションにタダで住めてラッキーだけど、蓮君にとってメリットは無いと思う。
晴の家事能力を思えば、蓮君的には1人暮らしとか、大学でできる友達と暮らす方がずっと楽なんじゃないかな。』
『それは…。』
晴の生活環境を完璧に整えて、心配がないようにすれば承諾してくれると思っていた。
それがまさか、俺への配慮で反対されるとは…。
『蓮なら大丈夫』で全てを片付けてられてきた俺にとっては予想外で…そして、とても晴との血の繋がりを感じる。
俺が憲人さんに弱い理由はここにあるんだろう。
『心配してくれてありがと。でも、メリットとかじゃなくて…俺が晴と一緒にいたいから。
俺にとってはそれが1番で、晴以外と暮らす気は無い。これから先もずっと。』
これは俺の気持ちであって、正当な理由にならないのは分かっている。
だけど、分かって欲しい。
『お願いします、晴と一緒にいさせて下さい。』
親代わりのような存在に、頭を下げる。
暫しの沈黙の後、憲人さんが口を開いた。
『うん、いいよ。』
『…は?』
あっさりした返事に顔を上げると、目の前の人は笑っていた。
『僕にとっては2人とも大事な家族だからね、どっちかだけがいい思いするようなのは嫌なんだよ。
でも、蓮君が晴と一緒にいたいなら、それは晴にしかできない事だからね。』
唖然とする俺に微笑んでさらに続ける。
『それにね、何よりも大切なのは気持ちだと僕は思うから。好き合う2人を邪魔するなんて事はできないよ。』
…やっぱりこの人、気付いてるよな。
『ふふっ。僕が愛に寛容な国から来た事、忘れてない?』
そして、表情を引き締めて言う。
『美香さんは僕が説得する。ただ1つだけ。
生活費は我が家と折半ね、これは譲れないよ。』
言い聞かせるような声音に頷く。
『あーあ、晴も蓮君も旅立ちかぁ。いつの間にかこんなに大きくなってたんだねぇ。』
そう言う憲人さんが少し寂しそうで。
身長を比べるようと差し出されたその手を取って、俺の頭に乗せる。
『憲人さんの飯食ってたから、当然。』
不在がちな両親に代わって、俺の身体の9割はこの人が作ったと言っても過言ではない。
一瞬虚を突かれたかのようにポカンとした憲人さんは、やがて弾けるように笑った。
『立派になったね。』
少し手を伸ばさないと届かなくなったその距離を慈しむように撫でられて。
それが、とても心地良かった。
そんな出来事を思い出しながら到着した萱島家での話しは、やはり同棲に関する事だった。
それぞれへの注意はあったが、許可してもらった事に改めて胸が躍る。
晴も嬉しそうで、家事を習うとやる気になっていて。
「あ、それから学生の本分は勉強だからね?」
浮かれていた俺達は、憲人さんの言葉に固まった。
「……ゲームばっかして夜更かししちゃダメだよ?」
絶妙な間で付け足されて晴は素直に納得してるが、その視線は完全に俺に向いていて。
「モチロンデス。」
笑顔の中に親としての『本気』を感じて、思わずカタコトになったのだった。
合格発表が終われば、卒業まではあっと言う間だ。
卒業式当日、校門の前にできた女子の群れに辟易としながらも何とか校内に入った。
最後までウゼェな、くらいにしか思わなかったが、ここで大事件が勃発する。
その様子を見ていた晴の機嫌が、悪い。
ツンと冷たくなった態度に、慌てて屋上へ拉致した。
特進の隠れ家であるこことも今日で最後だが、晴の機嫌を取る為に大いに役立って貰おう。
「蓮がモテるのなんて今更だし、俺は気にしてないけど?…キャーキャー言われて、実はちょっと嬉しかったりするんじゃないの?まぁ、別にいいけどね?」
意地でも目を合わせないその言い方がヤキモチそのもので、内心で喜んでしまった。
「晴さん、気にしてないってのは…それはそれでショックなんですが?」
ギュッと捉えて無理矢理視線を合わせると、言い方が面白かったのか晴の口許が緩む。
そこを逃さずキスしまくって、少しポヤッとした晴に囁く。
「他の女は一切どうでもいいけど、晴にキャーキャー言われるのは大歓迎。朝、俺に見惚れてたろ?」
入学式以来初めてしっかり制服を着た俺を見て、晴が頬を染めていたのは大変に気分が良かった。
気付かれていないとでも思ってたのか、真っ赤になった晴が慌てる。
「あんま可愛い反応してると食っちまうぞ。」
「だぁッ!ここ!学校!!」
「じゃあ、後でな。行こう、晴。」
すっかり機嫌の直った晴と連れ立って、会場へと向かった。
●●●
side晴人108、109話辺りの話しです。
side蓮、今月中に完結します!
「終わる終わる詐欺」みたいになってましたが、
後2話で本当に終わります!笑
「そうだな。もっとしてやる。」
全身を愛撫され、舐めしゃぶられた晴が蕩けた表情で喘ぐ。
今直ぐに挿入したいと猛る自分のモノを何とか宥めて、晴の窄まりを解す事に意識を戻した。
一度だけ自分で触ったらしいそこは、初めての時のように狭くなっている。
「蓮…!も、挿れて…!!」
どうやら焦らされているように感じたらしい。
「コレ、欲しい?」
熱い切っ先を押し当てると、晴の身体が震える。
「あっ、欲しっ…」
「挿れてどうしたいの?」
「んっ、蓮ので、奥…気持ちぃの、ゴリってして…!」
涙声の懇願に、痛い程張り詰めた自身を沈めていく。
柔らかくなったそこが俺を呑み込んでいく度に、晴から嬌声が上がった。
「んっ…締めすぎだ…チョイ緩めろ…」
絡みつくナカが気持ち良すぎて、このままじゃ直ぐ爆発しそうだ。
「あっ、あっ…もっと…して…!」
「バカッ、加減しようと思ってんのに…!」
晴の声に煽られて、欲望のままに腰を打ち付ける。
「あぁぁ!激しッ!アッ、イク!イクぅ!」
「俺も、出る!」
2人してあっと言う間に達してしまった。
「晴、抜くぞ。」
「あんっ…ダメ…抜いちゃヤダ…」
久しぶりだから優しくしたいのに、こんな風に言われたら堪らなくなる。
深くキスして、秒速で硬度を取り戻したそれを引き抜くと晴の腰が縋るように揺れた。
「蓮、もっとして…!」
…マジか…。
見せ付けるように指で蕾を開いた晴の姿に目眩がする。
知らず、喉がゴクリと音を立てた。
「…ッ、暫くしてない間にこんな技覚えたのか?」
あまりにも美味そうな肌に喰らい付きたくて堪らない。
「ほら、おいで晴。」
胡座をかいた俺の上を跨ぐように座らせると、剛直を孔に押し当てた。
「うっ…あっ、あぁ!?」
「腰持ってるから大丈夫だ。力抜け。」
自重で奥に入っていく刺激に震える晴を支えて、宥めるように口付ける。
俺を咥え込んだ晴の恍惚とした表情に、突き上げたい衝動が抑え切れなくなった。
「~~~~~ッ!?!?」
いきなり腰を離した俺のせいで深く貫かれた晴が、
俺に唇を塞がれているせいで声も出せずに仰反って。
俺が与える快楽に翻弄される姿が堪らない。
「晴、息しろ。ほらっ。」
唇を話して背中を撫でると、晴がポロポロと涙を溢した。
「うっ、ひどい…大丈夫って、言ったのに…」
「泣くな、晴。ごめんな?でも、気持ち良かったんだろ?」
晴の涙にはめっぽう弱いが、こう言う時は別だ。
むしろ、もっと泣かせたくなる。
意味が分からず首を捻る晴に、俺の腹に散った白濁を指差す。
それが今、自分が放ったものだと気付いた晴が真っ赤になった。
「ナカだけでイッたな。」
恥じらって下を向く顔を上げさせて、緩く腰を動かす。
「この体位なら乳首も弄れるし。晴好きだろ。」
「違っ、好きじゃな…あぁんっ!」
胸の突起を虐められて強がる事もできず、感じまくる耳元で態と尋ねる。
「好きじゃないならやめるけど?」
「やんっ、ダメ…やめちゃ…だめ…」
「はぁぁ、最高に可愛い。」
快楽に素直すぎる声も態度も、俺を昂らせる要因でしかない。
「キスしながらシよ。ちゃんと捕まってろよ。」
首に手を回させて、揺さぶりながらキスを繰り返す。
気持ち良さに、思わず熱い溜息が溢れた。
「蓮、気持ちぃ?」
「気持ち良すぎる…ずっとお前の中にいたい…。」
その返事に満足したのか、トロトロになったナカがギュッと締まった。
「うっ、絡みついてきてヤベェ…」
「ん…ん…」
「っ….、もしかして、甘イキし続けてんのか?」
ポヤンとした表情の晴から返事は無いが、ずっと続くナカの締め付けと痙攣は恐らくそうだろう。
「マジか…どんだけ素直なんだよお前の身体…。」
思うままに腰を振って、限界まで追い詰めたくて堪らない。
理性が飛んでめちゃめちゃになった所を、俺だけに見せて欲しい。
だけど、これより先は晴にとって『気持ち良すぎて辛い』領域になる。
久しぶりにヤッてそこまでしてしまったら、身体の負担は大きいだろう。
それに、絶対に分からせないといけない事もできてしまった。
「晴、何があっても俺以外に身体触らせんなよ?」
自分自身と晴を落ち着かせる為に、動きを止めて話しかける。
「こんなん他の奴に見られたら、俺ソイツ殺しちゃうわ。」
「ん…そうなの?」
「そうなの。だから俺だけにして。」
態と軽い調子で言うが、本気だった。
万が一晴のこんな姿を見た奴がいたら、俺は躊躇せずに実行するだろう。
「ん、蓮だけだから、ぜったい、大丈夫。」
フニャリとした声に、仄暗くなりかけた思考がぶった斬られた。
眠る前のように少し辿々しい、無防備に溢れそれが、晴の本心だと分かったから。
それと同時に、俺は自分が不安だった事に気が付いた。
晴を誰かに取られてしまう事も、それを許さない自分自身の執着が晴を怯えさせる事も。
だけど、そんなもの晴にかかれば一瞬でなくなってしまうらしい。
本当に敵わないよな、お前には。
だって、ほら。
「蓮しか触っちゃダメだから…もっと…」
強請るように晴のモノを擦り付けられて、俺は言葉も出ないんだから。
「あっ、なんかおっきくなった…?」
「……晴、もっと動いていい?」
ナカでの変化を感じたらしい晴の返事も待たずに、繋がったままベッドに押し倒した。
思いの丈をぶつけるような激しい抽送に、喘ぐ晴が一気に登り詰めていく。
「晴、お前は俺のだ!」
そう言った瞬間大きくうねったナカに、晴が達したのを感じて、堪らず俺も吐精する。
強い独占欲が滲む言葉でイッたらしい晴に歓喜して、その身体を抱き寄せた。
「こんなに…もしかして、まだ出るの?」
少し落ち着いてからズルリと抜いたゴムに溜まった物の量を見た晴が目を見はる。
純粋な疑問らしいが、それさえも俺を煽る要因になって。
復活したモノを押し付けるように晴に覆いかぶさった。
「俺のが出なくなるまでしてくれっておねだりか?」
「えっ⁉︎…あっ…違ッ…んんッ!」
この後また何度も交わって、結局抱き潰してしまい。
翌日は、拗ねる晴の機嫌を取りながら久しぶりに満たされた休日を過ごした。
『晴が合格したから今から来れる?』
憲人さんから一報が入り、待機していた俺は急いで萱島家へ向かう。
晴の合格を喜びつつ、呼び出しはおそらくあの件だろうと検討がついた。
晴に同棲の話しをしてから数日後、俺は憲人さんに許可を貰うべく萱島家を訪れていた。
陽子が凄い勢いで見つけて来たマンションの一室は、親父の知人が所有する物だ。
海外移住中に家の管理をすれば家賃はタダ、しかも家具家電付き、オマケに駅直結、さらにはコンシェルジュ付き。
スマホ画面を熱心に覗き込む憲人さんに好感触を得た俺は、さらにプレゼンを続ける。
お互いの大学まで、乗り換え無しの20分で着く事、実家まで帰りやすい事、防犯面がしっかりしている事。
それから、生活費は俺が株で稼いだ金で賄える事。
全てを聴き終えた憲人さんは、画面から顔を上げて言った。
『ありがとう、晴にとってはこの上ない好条件だね。…でも、蓮君にとってはどうかな?』
晴の色よりブルーが強い、けれど良く似た瞳に見つめられる。
『ルームシェアのメリットって、家賃とか生活費を折半できる事が大きいと思うんだけど、この場合は当て嵌まらないよね。
晴は大学から近いマンションにタダで住めてラッキーだけど、蓮君にとってメリットは無いと思う。
晴の家事能力を思えば、蓮君的には1人暮らしとか、大学でできる友達と暮らす方がずっと楽なんじゃないかな。』
『それは…。』
晴の生活環境を完璧に整えて、心配がないようにすれば承諾してくれると思っていた。
それがまさか、俺への配慮で反対されるとは…。
『蓮なら大丈夫』で全てを片付けてられてきた俺にとっては予想外で…そして、とても晴との血の繋がりを感じる。
俺が憲人さんに弱い理由はここにあるんだろう。
『心配してくれてありがと。でも、メリットとかじゃなくて…俺が晴と一緒にいたいから。
俺にとってはそれが1番で、晴以外と暮らす気は無い。これから先もずっと。』
これは俺の気持ちであって、正当な理由にならないのは分かっている。
だけど、分かって欲しい。
『お願いします、晴と一緒にいさせて下さい。』
親代わりのような存在に、頭を下げる。
暫しの沈黙の後、憲人さんが口を開いた。
『うん、いいよ。』
『…は?』
あっさりした返事に顔を上げると、目の前の人は笑っていた。
『僕にとっては2人とも大事な家族だからね、どっちかだけがいい思いするようなのは嫌なんだよ。
でも、蓮君が晴と一緒にいたいなら、それは晴にしかできない事だからね。』
唖然とする俺に微笑んでさらに続ける。
『それにね、何よりも大切なのは気持ちだと僕は思うから。好き合う2人を邪魔するなんて事はできないよ。』
…やっぱりこの人、気付いてるよな。
『ふふっ。僕が愛に寛容な国から来た事、忘れてない?』
そして、表情を引き締めて言う。
『美香さんは僕が説得する。ただ1つだけ。
生活費は我が家と折半ね、これは譲れないよ。』
言い聞かせるような声音に頷く。
『あーあ、晴も蓮君も旅立ちかぁ。いつの間にかこんなに大きくなってたんだねぇ。』
そう言う憲人さんが少し寂しそうで。
身長を比べるようと差し出されたその手を取って、俺の頭に乗せる。
『憲人さんの飯食ってたから、当然。』
不在がちな両親に代わって、俺の身体の9割はこの人が作ったと言っても過言ではない。
一瞬虚を突かれたかのようにポカンとした憲人さんは、やがて弾けるように笑った。
『立派になったね。』
少し手を伸ばさないと届かなくなったその距離を慈しむように撫でられて。
それが、とても心地良かった。
そんな出来事を思い出しながら到着した萱島家での話しは、やはり同棲に関する事だった。
それぞれへの注意はあったが、許可してもらった事に改めて胸が躍る。
晴も嬉しそうで、家事を習うとやる気になっていて。
「あ、それから学生の本分は勉強だからね?」
浮かれていた俺達は、憲人さんの言葉に固まった。
「……ゲームばっかして夜更かししちゃダメだよ?」
絶妙な間で付け足されて晴は素直に納得してるが、その視線は完全に俺に向いていて。
「モチロンデス。」
笑顔の中に親としての『本気』を感じて、思わずカタコトになったのだった。
合格発表が終われば、卒業まではあっと言う間だ。
卒業式当日、校門の前にできた女子の群れに辟易としながらも何とか校内に入った。
最後までウゼェな、くらいにしか思わなかったが、ここで大事件が勃発する。
その様子を見ていた晴の機嫌が、悪い。
ツンと冷たくなった態度に、慌てて屋上へ拉致した。
特進の隠れ家であるこことも今日で最後だが、晴の機嫌を取る為に大いに役立って貰おう。
「蓮がモテるのなんて今更だし、俺は気にしてないけど?…キャーキャー言われて、実はちょっと嬉しかったりするんじゃないの?まぁ、別にいいけどね?」
意地でも目を合わせないその言い方がヤキモチそのもので、内心で喜んでしまった。
「晴さん、気にしてないってのは…それはそれでショックなんですが?」
ギュッと捉えて無理矢理視線を合わせると、言い方が面白かったのか晴の口許が緩む。
そこを逃さずキスしまくって、少しポヤッとした晴に囁く。
「他の女は一切どうでもいいけど、晴にキャーキャー言われるのは大歓迎。朝、俺に見惚れてたろ?」
入学式以来初めてしっかり制服を着た俺を見て、晴が頬を染めていたのは大変に気分が良かった。
気付かれていないとでも思ってたのか、真っ赤になった晴が慌てる。
「あんま可愛い反応してると食っちまうぞ。」
「だぁッ!ここ!学校!!」
「じゃあ、後でな。行こう、晴。」
すっかり機嫌の直った晴と連れ立って、会場へと向かった。
●●●
side晴人108、109話辺りの話しです。
side蓮、今月中に完結します!
「終わる終わる詐欺」みたいになってましたが、
後2話で本当に終わります!笑
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