【完結まで残り1話】桜の記憶 幼馴染は俺の事が好きらしい。…2番目に。

あさひてまり

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高校生編side蓮 

46.甘い休日(※エロ有り)

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「……なるほど。それで俺が別れると思った、と。」

晴が話した内容に頭を抱える。

何も知らなかった筈の晴が、まさかBL漫画で知識を仕入れてるとは…。

そして何故か『自分には無理=俺に別れを告げられる』と言う方程式が出来上がってるらしい。

「ハァァ…」

思わず溢れた深い溜息に、腕の中でピクリと動く気配がする。

コイツ…何も分かってねぇなマジで…。

「バカ、そんなんで別れる訳ねぇだろ。」

「ーーえ?」

真底驚いた様子の晴は、レスが離婚の原因にまでなる事を初めて知り衝撃を受けたらしい。

誰もが当然のようにできる行為に怖気付く自分は、恋人を名乗る資格がないんじゃないか、と。

悪い方に極端すぎる…。

だけど、逆に捉えれば俺とのを考えてくれたって事だよな?

しかも、自分がとして…。

ヤベェ、それは興奮すーーいやいや、今は不安を取り除いてやらなければ。

「晴、顔上げろ。」

おずおずと見上げてくる潤んだ瞳に庇護欲を掻き立てられて、その頬を撫でる。

「俺はお前が嫌ならしなくていい。それでも別れる気なんて1ミリもねぇからな。
世間の大多数に合わせる必要なんてねぇんだよ。俺達が良ければそれで。」

本音を言えば、できる事ならしたい。

キスで立てない程感じまくって、肌を喰めば甘い声を上げて身を震わせる。

蜜を溢す淡い色の中心は至極敏感で、愛撫すれば身体をしならせて白濁を放って。

長年片想いしてきた相手のそんな反応に、俺の欲望は天井知らずだ。

晴のナカを俺のモノで突いたら、快楽に弱い晴は一体どうなってしまうのか…。

いつも理性を総動員して持ち堪えているが、身体の奥まで暴いて、全てを知りたくて堪らなくなる。


だけど、何よりも大切なのは晴の意思だ。

晴が嫌なら、俺はどれだけだって我慢できる。

「…でも、蓮は『最後までしたい』んだよね?」

見つめられて思い出した。

「あぁ、あれか。修旅の時、俺が中途半端な言い方したからだよな?…まぁ、ぶっちゃけその気持ちが無いとは言わない…。ただ、晴が嫌なら絶対しない。」

キッパリ宣言すると、晴が泣きそうに眉を下げた。

恐らく『申し訳ない』なんて思ってるんだろうけど、それはとんだ勘違いだ。

「あのなぁ、ヤれないくらいでお前の事手放せるんだったら苦労しねぇよ。
こうやって晴が腕の中にいて、『別れたくない』って泣いてくれるんだぜ?俺にとっちゃ夢みてぇな事だから。」

そう、これこそが俺にとって1番大切だ。

誰よりも何よりも愛しい存在が、傍にいてくれる事。

晴が俺を好きだと言う事実が、何よりの幸福だ。


「どうした?」

どこか恍惚としたような表情で伸ばして来た晴の手が、俺の頬を包む。

重ねられた唇に心地良く目を閉じると、遠慮がちに舌が差し入れられた。

啄むようなキスじゃないそれを晴からされるのは初めてで、貪るように口内に引き込んだ。

クチュクチュと水音が響く部屋で、どれだけそうしていただろう。

「…ごめッ…蓮の事、好きって思ったら…胸がキュッてなって、したくなっちゃって…。」

身体を離しても繋がる銀の糸を見て真っ赤になりながら言った晴を強く抱き締めた。

「俺も、晴の事好きで可愛くて堪んないから触りたくなる。」

同じ気持ちでいる事が嬉しい。

「言葉じゃ伝えきれない分、際限なく気持ち良くしてやりたい。
こう言うのは嫌じゃないだろ?」

スルリと滑らせた手で前を触ると、晴から吐息が漏れた。

「それとも、嫌?」

少し意地の悪い気持ちになって囁く。

答えなんて聞かなくても分かるから、手の動きは止めない。

「やっ…、蓮…!」

「ん?嫌なのかどうか返事ないから。」

決定的な刺激を与えない俺に焦れた晴が腰を揺らして、蜜を溢すそこがフルリと震えた。

ヤベェ、美味そう。

今すぐ口に含んで舐め回したい衝動に駆られていると、晴が俺の手ごと自分のモノを扱こうとする。

「ほーら、それはダメ。ちゃんと答えろ。」

自分で気持ち良くなれないように手を拘束すると、晴は涙声になった。

「おねが…嫌じゃない…から…!」

「晴は気持ちいい事好きだもんな?」

「……っ好き…好きだから…も、イかせて…!」

「晴、可愛い。」

縋り付く様子に満足して手の動きを早めると、晴が身を捩った。

「んっ、…蓮のと、いっしょにシて…?」

「…ぐっ…」

可愛いすぎるオネダリに頭を抱えて、興奮しまくってバキバキになった自分のモノを取り出す。

すると、あろう事か晴がそこに自分のモノを擦り付けてきた。

「熱い…蓮の…」

待ちきれないのか、拘束された状態で何とか快楽を得ようとする様が堪らない。

「…エッロ…。
…ヤベェ、俺が我慢できねぇわ…!」

熱に浮かされたような蕩けた瞳に煽られて、一気に余裕を失くした。

ベッドに押し倒すと、触れ合うそれを纏めて扱く。

「あぁんッ…気持ちぃ…!れん…!」

「ハァ…晴、好きだ…もっと名前呼んで…」

「アッ…、れん…!れんっ!好きっ…」

高い声と共に白濁を放った晴を追うようにして、俺も達した。

「れん…。」

強請るような視線を察して口付けると、クタリとしながら晴は擽ったそうに笑った。

それだけで胸がいっぱいになる。

最後までなんか、できなくてもいい。

晴がこんなに求めてくれるだけで、俺はーー。




土日を2人きりで過ごす予定は、嬉しい誤算で金夜からに変更になった。

まぁ、俺がそのまま晴を帰さなかったってだけなんだけど。

着替えすら取りに行かせず、言い包めて着せた俺のスウェット(上のみ)は、晴の太腿の丈だ。

本当は下着も履かせず、ふいに見える尻やらアレやらを堪能したかったが流石に自重した。

その白い太腿にだって欲情して撫で回してしまう有り様を思えば、英断だったと思う。

きっと、目にする度に襲い掛かっていたに違いない。

密かに計画していたアレコレを教える事は断念したが、代わりにゆっくり過ごすのも良かった。

映画鑑賞も飯も、晴を膝に乗せたり抱き込んだりしながらなら極上だ。

これまた言い包めて、一緒に風呂にも入った。

実に小3ぶりのそれに、晴は大層恥ずかしがっていて。

「あの…それ…。」

後ろから抱き込んで浸かった湯の中、固くなった俺のモノを感じて赤くなった耳に、思わず歯を立ててしまった。

「ひャン!」

甘さを含んだ自分の声に驚いた様子の涙目で振り返られれば、もう止まれない。

水音を立てて俺の愛撫に身を捩る晴に煽られて「ダメ…お湯の中…!」なんて懇願は頭を素通りした。

結果、湯の中で射精させられた晴は涙目で叫びながら洗い場に逃げてしまった。

後を追えば、意趣返しなのか激烈に水圧を強くしたシャワーを俺の顔に向けて来る。

それを躱したり食らったりしているうちに、いつの間にかじゃれ合いになっていて。

滑りそうになった晴を支えた拍子に壁に押さえ付ける体勢になり、そのまま腰を振ってしまった。

熱いシャワーに打たれながら、背後から太腿の間を出入されて晴が喘ぐ。

晴のモノにもしっかりあたるようにしながら両方の胸の突起を捏ねれば、背を仰け反らせて白濁を放った。

それが壁に飛びタラリと滴るのを見て、晴の顔が羞恥に染まる。

「ヤダ!見ないで…!」

咄嗟に隠そうとする姿に煽られて、腰を強く打ち付けて俺も放つ。

「どっちのか分かんなくなったな?」

混ざり合ったそれを見ながら耳元で囁けば、晴の脚から力が抜けた。

それを支えて身体と壁を綺麗にしてから、晴を抱き上げる。

「うぅ…もう一緒に風呂入らない…。」

なんて言う恨み言を聞きながら、俺は機嫌良く浴室を後にした。



髪と身体を乾かして、まだカッカと湯気を出している晴を宥めながらベッドに横になる。

サイドテーブルにあるミネラルウォータを口移しで与えて髪を撫でて。

指を絡ませながらたわいもない話しをしているうちに、晴の機嫌は直ったらしい。

チョロくて心配になるが、そんな所も好きだ。

胸に擦り寄って来るのが可愛くて、覆い被さろうとしてーー。

「待った!お、俺が、する…!」

腕を伸ばして俺を止めながら、晴がそう言った。

座った俺の脚の間に顔を埋めた晴は、懸命に俺のモノを口に含む。

何度か出しても少しも萎えないそれは、拙い舌の動きにバキバキになっていた。

「気持ちいい?」

嬉しそうに上目遣いで尋ねられて、頷いて頭を撫でる。

決して上手くないのに、どうしてこうもクるのか。

「晴のも勃ってるな、興奮してる?」

フルリと勃ち上がったそれが視界に入って聞くと、晴はモジモジと太腿を擦り合わせた。

「だ、だって…蓮にされてる時の事思いだしながらしてるから…。」

そ、れは…。

ビシリと固まった俺に気付かない様子で動きを再開する晴を見つめながら、頭の中は沸騰寸前だ。

そんな時に先端をチュウッと吸われて、不覚にも爆発してしまった。

慌てて晴の口を離させた俺のモノは、まだ先からドクドクと白濁が流している。

「晴、吐き出せ!」

全部じゃないにしろ口の中に放ってしまった。

ティッシュを取って口許に持って行くと、ゴクッと言う信じ難い音が聞こえた。

…は?

「う~、苦いぃ!蓮、水ちょーだい!」

「馬鹿!あんなモン飲むな!」

急いでペットボトルを渡しながら言うと、晴はキョトンとして言った。

「え、だって蓮のだし…?」

水を飲むその顔を見つめながら、頭の中でブツンと音が聞こえた。

引き寄せて横向きにベッドに倒すと、後ろから感度のいい場所を弄り回す。

「ちょっ…!もう無理…あぁっ…やぁ…ん!」

特に弱い乳首を指先で押し潰すようにすると、晴が甘く鳴いた。

だけど、その中心には一切手を触れない。

「れん…!」

もどかしそうに太腿を擦り合わせる晴の耳元で囁く。

「んー?もう無理なんだろ?イケないなら触らなくてもいいよな?」

「…やだぁ…お願いッ…」

「触って欲しいのか?」

コクコク頷く晴のモノに指を絡めると、ゆっくりと手を動かす。

「こうか?」

「…違ッ…もっと…!」

もどかしいのか腰を揺らす姿にうっそりと笑いながら、手の動きを早めた。

「これだけでいい?」

「あっ…あァッ…!先っぽ…グリッてして…!」

「ふーん、晴はここが好きなのか。
でも、もうイケないもんな?無理はさせたくないから。」

先端を優しく撫でると、晴の身体がビクビクと震えた。

「れん…あっ…イジワル、しないで…!」

「イキたい?」

「イキたい…!も…お願いッ、イカせて…!
あぁぁッッ!!」

涙をポロポロ溢した懇願に鈴口をグリッと刺激すると、晴は直ぐに達した。

薄くなった粘度の無い白濁がタラリと垂れて、クタリと動かなくなる。

ヤベェ、ヤリすぎた。

でも今回ばかりは、煽りまくってきた晴も悪いと思う。

疲れ切って眠ってしまった晴を抱き締めて、身体中に紅い所有印を散らした。

修旅の時と比べ物にならない数に、起きたら晴は何て言うだろう。

恐らく…いや、絶対怒られるのが分かっていてもそれすらも楽しみで。



翌朝目覚めたら晴のリアクションが、

「ナニコレ病気!?あ、でも制服から見えない所に付けてくれたんだ!」

なんて予想外に明るくて笑ってしまって。


そんな、甘い2日と半日だった。



●●●
side晴人102話辺りの話しです。


























エロパートが続いて苦手な方には申し訳ない。
作者はとても楽しいです。









































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