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中学生編side蓮
3.親愛
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「晴ちゃーん!オモチャ買って来たよ♡」
「晴ちゃん、抱っこしてあげる♡」
「晴ちゃん、オヤツ食べよう♡」
「晴ちゃんは可愛いなぁ♡」
緩んだ顔の大人たちを少し離れた所から眺める。
5歳になった俺は、小学校卒業過程の勉強は難なくできるようになっていた。
この感じだと、中学レベルも容易いだろう。
恐らくは、その先もずっと。
学習する事は嫌いでは無かったが、こうも簡単すぎると飽きてくるな。
そんな俺を見かねたのか、ある日父親が知人を家に招いた。
それは有名な考古学者で、その筋では珍しい事に、人とコミュニケーションを取るのが好きなタイプだったらしい。
自身の実体験を交えた話は興味深く、面白かった。
本ではなく人の話を熱心に聞く俺を見て、他にも度々客人が呼ばれた。
それは有名大学の教授だったり、はたまた政治評論家だったり、各言語のネイティブスピーカーだったりと様々。
その全てを吸収し、次に会った時にはさらに深い所まで話を進めようとする俺に対して彼らは好意的だった様に思う。
『将来はぜひ一緒に仕事をしよう!』
何度となくそう言われたのを憶えている。
残念ながら、後にある事情から彼等との交流は断たれる事になるのだが。
『知識を得る』ためなら人の話を聞く事ができるようになった俺だが、それ以外の面では相変わらずだった。
『人の感情』はどうでも良く、自分自身もそういったものに乏しかったように思う。
仕事で陽子や父親が家を留守にしても気付かない程で、そこに『寂しい』なんて感情は抱いた事が無かった。
幸いだったのは、両親がそれに理解を示していた事だ。
幼稚園には行かず自宅で学習していたし、俺が希望するなら小学校にも行かなくていいと考えていたらしい。
そんな両親の下に生まれた事を幸運だと、今になって思う。
当時は感謝の心など持ち合わせていなかったけれど。
まぁとにかく、独特ではあるが親子関係は悪く無かった。
たった5年で『親離れ』してしまった実の息子の他に『溺愛していい』対象がいたのも大きかったかもしれない。
それが冒頭の、晴への甘やかしっぷりに繋がる。
因みに、語尾にハートマークを付けてデレデレしているのは遥の両親も同様だ。
遥は充分に周りの感情を理解しつつ大人びた態度を取る子供で。
『パパありがとう。でもわたし、ぬいぐるみはもうそつぎょうしたの。ごめんね。』
ある日、ぬいぐるみを買って来た父親にこう言ったらしい。
そんな彼女が欲しがったのはハイブランドの子供服だったとか。
生意気すぎだろ。
俺とは違った意味で『らしくない』子供を持った遥の両親。
つまり晴は、切藤家・南野家の『幼児を愛でたい』欲求を満たせる唯一の存在だった訳だ。
元来から甘えた気質で、よく泣きよく笑う晴に大人達はメロメロで。
『だっこぉ』
なんて強請られようものなら、その権利をかけた争い(じゃんけん)が繰り広げられる。
俺が覚えている限り、晴の足が地に着いてた記憶はほとんどない。
俺はその様子を憮然として見ていた。
晴が自分以外に笑いかけるのが気に食わない。
泣いて甘える先が大人達なのが気に食わない。
姉のように接する遥を慕って、何かと同じ物を欲しがるのも気に食わない。
晴の祖父が帰国したその日に感じた、初めての強い感情。
『俺を一番にしろ』
その思いは、俺の心に深く根を張り始めていた。
取り分け気にいらないのは、俺の『兄』の存在。
ようやく認知したソイツに、晴は良く懐いている。
『しょうくん!』
翔が来ると嬉しそうに後を付いて回る。
俺と一緒に何かしていてもだ。
それに腹が立って、晴を叩いた事があった。
すると当然、晴はギャン泣きする訳だが…。
『晴が、俺が原因で泣いている。』
それは俺の心に奇妙な充足感をもたらした。
今その心にいるのは、俺だけに違いない。
それから、晴の嫌がる事をしては泣かせる事が増えた。
最初は原因が分からず、やめさせつつも注意深く見守っていた大人達。
しかしある時、陽子が呆然としながら呟いた。
『待って…もしかして、好きな子に意地悪しちゃうアレなの?』
その意味は謎だったが、大人達は何か納得したらしい。
『そっか、情緒的な面は年相応なのね?』
『いい傾向だけど…やり方がダメだな。』
晴が嫌がる事をしても逆効果だと言われたが、どうでも良かった。
晴が俺だけを見るのなら、何でもいい。
泣かせれば、その間俺だけが晴の心を独占できる。
本気でそう思っていた。
そんな歪んだ思考を改める出来事が起きたのは、その年の秋。
その日は家のリビングに三家族が集い、早々と私立中学に合格した翔が制服姿を披露していた。
似合う似合うと誉めそやす大人達とは対象的に、俺は心底どうでもいいと思っていて。
晴を連れて二階に上ろうと思い隣を見て…瞠目した。
『かっこいいぃぃ』
晴がポーッと翔に見惚れていたのだ。
そんな表情を見るのは初めてで…。
その瞬間、俺は兄を敵だと認定した。
コイツは晴を奪うかもしれないーーー。
だから、頭を撫でられて頬を染める晴の姿にどうしようもなくイライラして。
バシッ
いつものように叩くと、俺に向けられた晴の瞳にみるみる涙が溜まった。
それに満足するーーはずだったのだが。
『れん、きらい!』
プイッと逸らされた顔とその言葉に衝撃を受ける。
『わぁぁぁぁん!しょうくん~!!』
そして、敵の胸に飛び込むその光景にも。
グスグス泣く晴を抱き上げてあやしながら、翔が俺に言った。
『蓮、人間は嫌な記憶を消そうとするんだぞ。』
……だから?
『叩かれて泣かされるのって嫌な事だから、晴はいつかお前のこと、記憶から消しちゃうかもな。』
……は?
『逆にこうやって優しくしてる俺の事はずっと覚えててくれるんだろうなぁ。大人になっても晴の中には俺がいるんだ。』
フフンと勝ち誇ったように言う翔の態度にムカつきつつ考える。
確かに、人間が嫌な記憶を消そうとするのはストレスに対する一種の防衛本能だ。
その全てではないにしても、一部だけを忘れる事は起こり得る。
つまりーーー
いくら泣かせた所で、晴が俺を見るのはその一瞬だけ。
翔にくっついたまま、俺の方を見ようともしないその姿には拒絶の色がある。
『間違えた』のは、人生で初めてだった。
やり方を間違えた。
失敗した。
このままでは晴の1番になれない。
生まれて初めて後悔したその日から、俺は晴を泣かさないように気を付けた。
むしろ、何らかの理由で泣き出した晴を慰めるようになった。
時には遥と結託する事も厭わない。
また、敵である翔には、晴のいない所で牽制する。
『しょうはこないで。』
そう言って、晴に近付いて来るのを阻止した。
元々怒りが持続しないタイプの晴は、そんな俺をアッサリ許したらしい。
だけど、まだだーーー。
それ位で満足してはいけない。
もっと晴の心象を良くしなければ。
晴が夜寝なくなったと聞いたのは、そんな時だった。
美香さんが職場復帰して寝かし付けができなくなった事が原因らしい。
容赦なく叱って来る唯一の存在がいなくなって、機嫌良く過ごしていた晴。
しかし、実の母親の存在はやはり大きかったようだ。
『夜になると泣いて愚図るんだよねぇ。』
陽子に相談する憲人さんを見て、思わずこう言っていた。
『晴といっしょにねる。』
フランスに滞在中、俺が寂しがっていると勘違いした晴は布団の中に入って来た。
つまり、自分が寂しい時もそうされたいんだろう。
最初は驚いていた親達も、最近俺と晴の仲が安定している(俺が泣かさなくなった)事から、物は試しと萱島家に招かれて。
『れん、なんでいるの?』
『はるとねるから。』
『そうなの?』
『うん。おいで。』
モゾモゾと布団に入って来た晴を、ギュッと抱きしめた。
『晴、だいじょうぶだよ。』
それは、晴が俺に言った言葉だった。
今度は、俺が晴にそれを伝える。
リズムを取ってトントンと背中を叩いていると、ふいに寝息が聞こえてきた。
空いている方の俺の手を握って、安心しきったような寝顔を見せる晴。
胸の奥が、暖かい。
晴を泣かせた時とは比べものにならない程の満ち足りた気持ちはなんだろう。
晴のためならなんでもしてやりたいとすら思う。
晴を不安にさせる、この世の全てから守ってやりたい。
これが『親愛』なんだろうかーーー。
●●●
side晴人の『運命(side翔)』辺りの話になります。
やうやく認知された翔、この頃から蓮の扱いが上手い。笑
「晴ちゃん、抱っこしてあげる♡」
「晴ちゃん、オヤツ食べよう♡」
「晴ちゃんは可愛いなぁ♡」
緩んだ顔の大人たちを少し離れた所から眺める。
5歳になった俺は、小学校卒業過程の勉強は難なくできるようになっていた。
この感じだと、中学レベルも容易いだろう。
恐らくは、その先もずっと。
学習する事は嫌いでは無かったが、こうも簡単すぎると飽きてくるな。
そんな俺を見かねたのか、ある日父親が知人を家に招いた。
それは有名な考古学者で、その筋では珍しい事に、人とコミュニケーションを取るのが好きなタイプだったらしい。
自身の実体験を交えた話は興味深く、面白かった。
本ではなく人の話を熱心に聞く俺を見て、他にも度々客人が呼ばれた。
それは有名大学の教授だったり、はたまた政治評論家だったり、各言語のネイティブスピーカーだったりと様々。
その全てを吸収し、次に会った時にはさらに深い所まで話を進めようとする俺に対して彼らは好意的だった様に思う。
『将来はぜひ一緒に仕事をしよう!』
何度となくそう言われたのを憶えている。
残念ながら、後にある事情から彼等との交流は断たれる事になるのだが。
『知識を得る』ためなら人の話を聞く事ができるようになった俺だが、それ以外の面では相変わらずだった。
『人の感情』はどうでも良く、自分自身もそういったものに乏しかったように思う。
仕事で陽子や父親が家を留守にしても気付かない程で、そこに『寂しい』なんて感情は抱いた事が無かった。
幸いだったのは、両親がそれに理解を示していた事だ。
幼稚園には行かず自宅で学習していたし、俺が希望するなら小学校にも行かなくていいと考えていたらしい。
そんな両親の下に生まれた事を幸運だと、今になって思う。
当時は感謝の心など持ち合わせていなかったけれど。
まぁとにかく、独特ではあるが親子関係は悪く無かった。
たった5年で『親離れ』してしまった実の息子の他に『溺愛していい』対象がいたのも大きかったかもしれない。
それが冒頭の、晴への甘やかしっぷりに繋がる。
因みに、語尾にハートマークを付けてデレデレしているのは遥の両親も同様だ。
遥は充分に周りの感情を理解しつつ大人びた態度を取る子供で。
『パパありがとう。でもわたし、ぬいぐるみはもうそつぎょうしたの。ごめんね。』
ある日、ぬいぐるみを買って来た父親にこう言ったらしい。
そんな彼女が欲しがったのはハイブランドの子供服だったとか。
生意気すぎだろ。
俺とは違った意味で『らしくない』子供を持った遥の両親。
つまり晴は、切藤家・南野家の『幼児を愛でたい』欲求を満たせる唯一の存在だった訳だ。
元来から甘えた気質で、よく泣きよく笑う晴に大人達はメロメロで。
『だっこぉ』
なんて強請られようものなら、その権利をかけた争い(じゃんけん)が繰り広げられる。
俺が覚えている限り、晴の足が地に着いてた記憶はほとんどない。
俺はその様子を憮然として見ていた。
晴が自分以外に笑いかけるのが気に食わない。
泣いて甘える先が大人達なのが気に食わない。
姉のように接する遥を慕って、何かと同じ物を欲しがるのも気に食わない。
晴の祖父が帰国したその日に感じた、初めての強い感情。
『俺を一番にしろ』
その思いは、俺の心に深く根を張り始めていた。
取り分け気にいらないのは、俺の『兄』の存在。
ようやく認知したソイツに、晴は良く懐いている。
『しょうくん!』
翔が来ると嬉しそうに後を付いて回る。
俺と一緒に何かしていてもだ。
それに腹が立って、晴を叩いた事があった。
すると当然、晴はギャン泣きする訳だが…。
『晴が、俺が原因で泣いている。』
それは俺の心に奇妙な充足感をもたらした。
今その心にいるのは、俺だけに違いない。
それから、晴の嫌がる事をしては泣かせる事が増えた。
最初は原因が分からず、やめさせつつも注意深く見守っていた大人達。
しかしある時、陽子が呆然としながら呟いた。
『待って…もしかして、好きな子に意地悪しちゃうアレなの?』
その意味は謎だったが、大人達は何か納得したらしい。
『そっか、情緒的な面は年相応なのね?』
『いい傾向だけど…やり方がダメだな。』
晴が嫌がる事をしても逆効果だと言われたが、どうでも良かった。
晴が俺だけを見るのなら、何でもいい。
泣かせれば、その間俺だけが晴の心を独占できる。
本気でそう思っていた。
そんな歪んだ思考を改める出来事が起きたのは、その年の秋。
その日は家のリビングに三家族が集い、早々と私立中学に合格した翔が制服姿を披露していた。
似合う似合うと誉めそやす大人達とは対象的に、俺は心底どうでもいいと思っていて。
晴を連れて二階に上ろうと思い隣を見て…瞠目した。
『かっこいいぃぃ』
晴がポーッと翔に見惚れていたのだ。
そんな表情を見るのは初めてで…。
その瞬間、俺は兄を敵だと認定した。
コイツは晴を奪うかもしれないーーー。
だから、頭を撫でられて頬を染める晴の姿にどうしようもなくイライラして。
バシッ
いつものように叩くと、俺に向けられた晴の瞳にみるみる涙が溜まった。
それに満足するーーはずだったのだが。
『れん、きらい!』
プイッと逸らされた顔とその言葉に衝撃を受ける。
『わぁぁぁぁん!しょうくん~!!』
そして、敵の胸に飛び込むその光景にも。
グスグス泣く晴を抱き上げてあやしながら、翔が俺に言った。
『蓮、人間は嫌な記憶を消そうとするんだぞ。』
……だから?
『叩かれて泣かされるのって嫌な事だから、晴はいつかお前のこと、記憶から消しちゃうかもな。』
……は?
『逆にこうやって優しくしてる俺の事はずっと覚えててくれるんだろうなぁ。大人になっても晴の中には俺がいるんだ。』
フフンと勝ち誇ったように言う翔の態度にムカつきつつ考える。
確かに、人間が嫌な記憶を消そうとするのはストレスに対する一種の防衛本能だ。
その全てではないにしても、一部だけを忘れる事は起こり得る。
つまりーーー
いくら泣かせた所で、晴が俺を見るのはその一瞬だけ。
翔にくっついたまま、俺の方を見ようともしないその姿には拒絶の色がある。
『間違えた』のは、人生で初めてだった。
やり方を間違えた。
失敗した。
このままでは晴の1番になれない。
生まれて初めて後悔したその日から、俺は晴を泣かさないように気を付けた。
むしろ、何らかの理由で泣き出した晴を慰めるようになった。
時には遥と結託する事も厭わない。
また、敵である翔には、晴のいない所で牽制する。
『しょうはこないで。』
そう言って、晴に近付いて来るのを阻止した。
元々怒りが持続しないタイプの晴は、そんな俺をアッサリ許したらしい。
だけど、まだだーーー。
それ位で満足してはいけない。
もっと晴の心象を良くしなければ。
晴が夜寝なくなったと聞いたのは、そんな時だった。
美香さんが職場復帰して寝かし付けができなくなった事が原因らしい。
容赦なく叱って来る唯一の存在がいなくなって、機嫌良く過ごしていた晴。
しかし、実の母親の存在はやはり大きかったようだ。
『夜になると泣いて愚図るんだよねぇ。』
陽子に相談する憲人さんを見て、思わずこう言っていた。
『晴といっしょにねる。』
フランスに滞在中、俺が寂しがっていると勘違いした晴は布団の中に入って来た。
つまり、自分が寂しい時もそうされたいんだろう。
最初は驚いていた親達も、最近俺と晴の仲が安定している(俺が泣かさなくなった)事から、物は試しと萱島家に招かれて。
『れん、なんでいるの?』
『はるとねるから。』
『そうなの?』
『うん。おいで。』
モゾモゾと布団に入って来た晴を、ギュッと抱きしめた。
『晴、だいじょうぶだよ。』
それは、晴が俺に言った言葉だった。
今度は、俺が晴にそれを伝える。
リズムを取ってトントンと背中を叩いていると、ふいに寝息が聞こえてきた。
空いている方の俺の手を握って、安心しきったような寝顔を見せる晴。
胸の奥が、暖かい。
晴を泣かせた時とは比べものにならない程の満ち足りた気持ちはなんだろう。
晴のためならなんでもしてやりたいとすら思う。
晴を不安にさせる、この世の全てから守ってやりたい。
これが『親愛』なんだろうかーーー。
●●●
side晴人の『運命(side翔)』辺りの話になります。
やうやく認知された翔、この頃から蓮の扱いが上手い。笑
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