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高校生編side晴人 好きな人が、自分を好きかもしれない。
78.花火とキスと、それから…
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バイク最高じゃん!
初めての感想はこの一言に尽きる。
もっと寒いと思ってたんだけど、蓮が貸してくれた上着が防寒性バッチリで全然大丈夫だった。
しかもね、身体が冷えないようにって途中でカフェに寄って、めちゃめちゃ美味しいホットチョコレートご馳走してもらっちゃった。
俺の好物だから、バイト仲間に美味しいお店を聞いてくれたらしい。
めちゃめちゃ優しくない??
安全のために、合法的に蓮の背中にピッタリくっ付けるのも嬉し恥ずかし。
デートって途中段階もこんな楽しいの⁉︎
そんな訳で、水族館到着の時点で既に満足しちゃってたんだけど。
事前にチケットを買ってた蓮が、スマホのワンタッチで入場させてくれまして。
慌ててチケット代を払おうとしたら「俺はバイトしてんだからいいんだよ。」なんて言われちゃいまして。
お金を出そうとお財布を探ってた手を取られて、そのまま中に誘われてーーー。
ス、スマートすぎない⁉︎
「どした?」
蓮が顔を覗き込んで来る。
「や、その、何か手慣れてんなと思って。」
蓮、もしかしてデート初めてじゃないのかも。
そうだよ。中3の夏祭り、蓮は遥と2人でーー
「俺の母親誰だと思ってんだよ。」
「へ?」
全く予期してなかった回答にポカンとする。
蓮母…?
あぁそっか。
「ガキの頃からこう言うの叩き込まれてんだって。『勉強より大事』とか言って、どんな親だよ。」
呆れたような蓮の言い方に思わず笑ってしまう。
「ま、役に立ってるからいいけどな。」
「うんうん、めっちゃスマート!モテる男は違うね!」
俺が茶化すと、蓮は繋いだままの俺の手をグッと引いた。
「晴にしか発揮しないけどな?」
耳元でそう言われて、意味を考えて。
まるで『特別だ』って言われてるみたいで、狼狽えて蓮を見ると…笑ってる。
あ!また揶揄われた!
「む~~!……えっ!待ってシロクマいるじゃん!」
秒速で怒りが鎮まる。
「デカッ!!ねぇ、蓮見てーーー」
振り返って、心臓がドキリと跳ねる。
蓮は少しもシロクマなんか見てなくてーー優しい瞳で俺を見てた。
「めっちゃハシャぐじゃん。」
目が合った事に気付いた蓮が、そう言いながら俺の頭をぽんぽん叩く。
「そりゃハシャぎもしますて!
間違っても子供みたいとか言うなよ⁉︎」
「言わない。普通に可愛い。」
「か…かわっ…⁉︎」
「チッ。人いなかったらキスできたのに。」
「へっ⁉︎」
赤くなった頬をスリっと撫でられる。
こんなに満たされたように微笑む蓮を見るのは初めてでーー。
なぁ、蓮。
俺が蓮にその表情をさせてるんだって、自惚れてもいいのかな。
「ほら、行こうぜ。」
手を引く蓮の温もりに胸が高鳴る。
「ひ、人に見られるから…」
「ここ水族館だぜ?海のお友達に夢中で、誰も俺らなんか見てねぇよ。」
強気な蓮に言われて、そのままずっと手を繋いで過ごした。
2人で色んな生き物を見ながら話したり笑ったり、本当に楽しくて。
お昼は館内のレストランで食べて(ここは俺が払うって譲らなかったよ!)午後はイルカショー。
座席に並んで座ると、腰に手を回された。
「れ、蓮…見られ」「ねぇ席選んだから大丈夫だろ?」
慌てる俺の言葉を遮った蓮。
前の方が空いてるのに一番後ろに座ったのは、このためだったらしい。
「寒くないか?」
そう言って、空いてる方の手で俺の手を暖める。
ショーの会場は吹き曝しで、12月の空気は冷たい。
なのに、俺は顔が熱くてしょうがないよ。
包まれた手も、密着した身体も。
それから、胸の奥もーーー。
ショーを堪能した後はまた少し館内を見て、外に出た。
「ヤバイ!めちゃめちゃ楽しかったな!」
「ん。なら良かった。何かアトラクション乗ろうぜ。」
この水族館は外に遊園地が併設されてる。
「やった!ジェットコースター乗ろう!」
時刻は16時。
冬の空はもう日も暮れてきてるけど、絶叫系は制覇したいよね。
走り出す俺を、蓮が笑いながら追って来る。
その姿はいつもより少し幼く見えてーー。
バイクに乗ってるときはいつもよりさらに大人っぽく見えたのに。
そのギャップにまたドキドキする。
ダメだ…今日ずっと蓮に惚れ直しっぱなしだ。
デートってこんな風に好きを更新していくイベントなの⁉︎
世の中のカップルってこんな楽しい事してるの⁉︎
最高じゃんか!!
身悶えるようなその気持ちを、思う存分ジェットコースターで発散して。
フリーホールとか、グルグル回る奴(名前が分かんない!)とか色々乗って。
ちょっと休憩しようって事になって、温かい飲み物を買ってベンチに座る。
月と星が見えるほど暗くなった園内。
少し先の方には、クリスマス時期らしくイルミネーションが輝いてる。
ポツンと置かれたベンチの周りには人影がない。
「朝家出てもう夜か。すげぇあっと言う間だったな。」
「ほんとだよね!あと10時間は遊べるわ!」
蓮の言葉に興奮気味に重ねる。
「マジ?そんなに楽しかった?」
「いや最高でしょ!…蓮も楽しかった…よな?」
一人でハシャいでたんじゃないかと不安になって、蓮に問いかける。
「当たり前だろ。お前と一日中過ごせたんだから。」
そう言われて安心したら、頬に手を添えられた。
あ、これキスされるやつかも…。
そう思ったけど、人の目とかは気にならなかった。
暗いし、ここに人の気配が無いのもそうなんだけど…。
ただ、蓮に触れたくて。
触れられたくて。
キス、して欲しいなーーー。
そう思った顔が、グイッと横に向けられる。
「へ?」
「晴、あっち見てろ。」
何?
混乱する俺の目の前で、イルミネーションがフッと消えた。
そしてーーー
ドォン!!
大きな音と共に、真っ暗な空に光りが弾ける。
「花火!!」
キラキラ輝くそれに見惚れる。
冬の花火は空気が澄んでるから余計に綺麗って本当だったんだな。
その感動を伝えたくて、蓮の方を向くとーー。
蓮と目が合った。
偶然?
それとも、ずっと俺の事見てた?
花火の色が蓮の瞳に映って綺麗で。
微笑まれて、もうどうしようもない位に「好き」が溢れる。
蓮が俺の事をどう思ってるか知りたかったけど…。
それは関係ないんだって気付いた。
蓮の想いが何処にあったとしても、俺は伝えたい。
優しくて、時々イジワルで、でも俺を大事にしてくれて。
一緒にいるとこんなに幸せを感じる。
そんな蓮の事が、好きなんだって。
「蓮……んっ…。」
想いのままを口にしようとした唇が塞がれた。
俺の髪を梳く蓮の手つきも、触れるだけのキスも泣きたくなるほど優しくてーー。
「好きだ。」
離れた唇から落ちてきた言葉に、時が止まる。
「晴が好きだ。幼馴染じゃ足りない。
晴の、恋人になりたい。」
溢れる想いを音にしたのは、蓮だった。
●●●
94話かかってやっと!!
ついに両思い!…なのか??
初めての感想はこの一言に尽きる。
もっと寒いと思ってたんだけど、蓮が貸してくれた上着が防寒性バッチリで全然大丈夫だった。
しかもね、身体が冷えないようにって途中でカフェに寄って、めちゃめちゃ美味しいホットチョコレートご馳走してもらっちゃった。
俺の好物だから、バイト仲間に美味しいお店を聞いてくれたらしい。
めちゃめちゃ優しくない??
安全のために、合法的に蓮の背中にピッタリくっ付けるのも嬉し恥ずかし。
デートって途中段階もこんな楽しいの⁉︎
そんな訳で、水族館到着の時点で既に満足しちゃってたんだけど。
事前にチケットを買ってた蓮が、スマホのワンタッチで入場させてくれまして。
慌ててチケット代を払おうとしたら「俺はバイトしてんだからいいんだよ。」なんて言われちゃいまして。
お金を出そうとお財布を探ってた手を取られて、そのまま中に誘われてーーー。
ス、スマートすぎない⁉︎
「どした?」
蓮が顔を覗き込んで来る。
「や、その、何か手慣れてんなと思って。」
蓮、もしかしてデート初めてじゃないのかも。
そうだよ。中3の夏祭り、蓮は遥と2人でーー
「俺の母親誰だと思ってんだよ。」
「へ?」
全く予期してなかった回答にポカンとする。
蓮母…?
あぁそっか。
「ガキの頃からこう言うの叩き込まれてんだって。『勉強より大事』とか言って、どんな親だよ。」
呆れたような蓮の言い方に思わず笑ってしまう。
「ま、役に立ってるからいいけどな。」
「うんうん、めっちゃスマート!モテる男は違うね!」
俺が茶化すと、蓮は繋いだままの俺の手をグッと引いた。
「晴にしか発揮しないけどな?」
耳元でそう言われて、意味を考えて。
まるで『特別だ』って言われてるみたいで、狼狽えて蓮を見ると…笑ってる。
あ!また揶揄われた!
「む~~!……えっ!待ってシロクマいるじゃん!」
秒速で怒りが鎮まる。
「デカッ!!ねぇ、蓮見てーーー」
振り返って、心臓がドキリと跳ねる。
蓮は少しもシロクマなんか見てなくてーー優しい瞳で俺を見てた。
「めっちゃハシャぐじゃん。」
目が合った事に気付いた蓮が、そう言いながら俺の頭をぽんぽん叩く。
「そりゃハシャぎもしますて!
間違っても子供みたいとか言うなよ⁉︎」
「言わない。普通に可愛い。」
「か…かわっ…⁉︎」
「チッ。人いなかったらキスできたのに。」
「へっ⁉︎」
赤くなった頬をスリっと撫でられる。
こんなに満たされたように微笑む蓮を見るのは初めてでーー。
なぁ、蓮。
俺が蓮にその表情をさせてるんだって、自惚れてもいいのかな。
「ほら、行こうぜ。」
手を引く蓮の温もりに胸が高鳴る。
「ひ、人に見られるから…」
「ここ水族館だぜ?海のお友達に夢中で、誰も俺らなんか見てねぇよ。」
強気な蓮に言われて、そのままずっと手を繋いで過ごした。
2人で色んな生き物を見ながら話したり笑ったり、本当に楽しくて。
お昼は館内のレストランで食べて(ここは俺が払うって譲らなかったよ!)午後はイルカショー。
座席に並んで座ると、腰に手を回された。
「れ、蓮…見られ」「ねぇ席選んだから大丈夫だろ?」
慌てる俺の言葉を遮った蓮。
前の方が空いてるのに一番後ろに座ったのは、このためだったらしい。
「寒くないか?」
そう言って、空いてる方の手で俺の手を暖める。
ショーの会場は吹き曝しで、12月の空気は冷たい。
なのに、俺は顔が熱くてしょうがないよ。
包まれた手も、密着した身体も。
それから、胸の奥もーーー。
ショーを堪能した後はまた少し館内を見て、外に出た。
「ヤバイ!めちゃめちゃ楽しかったな!」
「ん。なら良かった。何かアトラクション乗ろうぜ。」
この水族館は外に遊園地が併設されてる。
「やった!ジェットコースター乗ろう!」
時刻は16時。
冬の空はもう日も暮れてきてるけど、絶叫系は制覇したいよね。
走り出す俺を、蓮が笑いながら追って来る。
その姿はいつもより少し幼く見えてーー。
バイクに乗ってるときはいつもよりさらに大人っぽく見えたのに。
そのギャップにまたドキドキする。
ダメだ…今日ずっと蓮に惚れ直しっぱなしだ。
デートってこんな風に好きを更新していくイベントなの⁉︎
世の中のカップルってこんな楽しい事してるの⁉︎
最高じゃんか!!
身悶えるようなその気持ちを、思う存分ジェットコースターで発散して。
フリーホールとか、グルグル回る奴(名前が分かんない!)とか色々乗って。
ちょっと休憩しようって事になって、温かい飲み物を買ってベンチに座る。
月と星が見えるほど暗くなった園内。
少し先の方には、クリスマス時期らしくイルミネーションが輝いてる。
ポツンと置かれたベンチの周りには人影がない。
「朝家出てもう夜か。すげぇあっと言う間だったな。」
「ほんとだよね!あと10時間は遊べるわ!」
蓮の言葉に興奮気味に重ねる。
「マジ?そんなに楽しかった?」
「いや最高でしょ!…蓮も楽しかった…よな?」
一人でハシャいでたんじゃないかと不安になって、蓮に問いかける。
「当たり前だろ。お前と一日中過ごせたんだから。」
そう言われて安心したら、頬に手を添えられた。
あ、これキスされるやつかも…。
そう思ったけど、人の目とかは気にならなかった。
暗いし、ここに人の気配が無いのもそうなんだけど…。
ただ、蓮に触れたくて。
触れられたくて。
キス、して欲しいなーーー。
そう思った顔が、グイッと横に向けられる。
「へ?」
「晴、あっち見てろ。」
何?
混乱する俺の目の前で、イルミネーションがフッと消えた。
そしてーーー
ドォン!!
大きな音と共に、真っ暗な空に光りが弾ける。
「花火!!」
キラキラ輝くそれに見惚れる。
冬の花火は空気が澄んでるから余計に綺麗って本当だったんだな。
その感動を伝えたくて、蓮の方を向くとーー。
蓮と目が合った。
偶然?
それとも、ずっと俺の事見てた?
花火の色が蓮の瞳に映って綺麗で。
微笑まれて、もうどうしようもない位に「好き」が溢れる。
蓮が俺の事をどう思ってるか知りたかったけど…。
それは関係ないんだって気付いた。
蓮の想いが何処にあったとしても、俺は伝えたい。
優しくて、時々イジワルで、でも俺を大事にしてくれて。
一緒にいるとこんなに幸せを感じる。
そんな蓮の事が、好きなんだって。
「蓮……んっ…。」
想いのままを口にしようとした唇が塞がれた。
俺の髪を梳く蓮の手つきも、触れるだけのキスも泣きたくなるほど優しくてーー。
「好きだ。」
離れた唇から落ちてきた言葉に、時が止まる。
「晴が好きだ。幼馴染じゃ足りない。
晴の、恋人になりたい。」
溢れる想いを音にしたのは、蓮だった。
●●●
94話かかってやっと!!
ついに両思い!…なのか??
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