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高校生編side晴人 事件の始まり…なのにキスとかそれ以上とか⁉︎
32.名前
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『もしもし⁉︎晴人⁉︎』
ぼんやり筋トレについて考えてた俺は、その声に驚いた。
この声、啓太?
蓮がスピーカーにしたスマホのディスプレイには「中野」の表示。
やっぱり啓太だ。
どうもレンの電話の相手は啓太だったらしい。
そこでふと疑問が湧く。
LAINから掛けてるみたいだけど、この二人LAIN交換するような仲だっけ?
俺の記憶では正直なところ仲が良いとは言い難い。
むしろ悪いって言うか…。
蓮が啓太に突っかかりがち?
それがいつの間にこんなことになったんだろう。
自分の預かり知らぬ所で、好きな人と親友が親交を深めてたらしい。
何か、複雑。。。
『晴人⁉︎大丈夫か⁉︎⁉︎』
焦ったような啓太の声に我に返る。
思考が大分ハッキリして、俺は慌てて応えた。
「ごめん啓太!俺は大丈夫!」
『良かった!全然反応しないから、切藤に何かされたのかと思った!!』
心底安心したって感じの啓太の声。
ん?何で??
蓮は何かするどころか俺の事助けてくれたんだけどな。
「いやいや!切藤は俺の事…」「お前さ、それ何なの?」
俺の言葉を蓮が途中で遮った。
おい、今からお前の冤罪を晴らす所なんだけど?
「それって?」
「何なんだよ切藤って。」
シャキッとして来た頭で考える。
あ、そう言う事か。
周りで蓮の話しが出た時、意識して「切藤」って呼ぶ様に気を付けてたんだよな。
今も啓太が相手だったからそう呼んでたんだけど…。
「何で急に苗字で呼んでんの?」
言える訳ないじゃん。
距離取るためにそうしてます、好きバレしたくないんです、なんて。
「蓮って呼べよ。」
「それは…だって仲良いと思われるし…。」
そしたらお前が嫌だろ?
俺からの苗字呼びが慣れなくて気持ち悪いのは分かる。
でもさ、蓮に直接呼びかける機会なんて無いはずだったんだよ。
蓮に近づかないって決めたのに、助けてもらって、こんな風に話してる。
しかも今、膝の上に乗ってるとかどう言う状況?
また迷惑かけちゃったなぁーーー。
「助けてくれてありがとう。啓太とも連絡取ってくれたしもう大丈夫。切ふ……ンンッ⁉︎」
これ以上引き留めないように、もう戻ってくれて大丈夫だと伝えようとしたのに。
蓮に唇を塞がれた。今度は、深くーーー。
「…んっ、…ふっ……んんッ!」
顔を固定されて、噛み付くようにキスされる。
抵抗しようとしてもピクリとも動かない。
蓮の舌が俺の舌を撫でる。
螺旋を描くように絡め取られてゾクゾクしてる所を甘噛みされて…。
「…ッ……!!」
歯列をなぞられて、ザラリと口蓋を舐められると頭が痺れて何も考えられなくなった。
気持ち良くて、でも息ができなくて…。
もう無理、苦しいって所で蓮が離れた。
「ハァ……ハァ……何…で?切ふ…ン~ッッ⁉︎」
また唇を塞がれた。
「ンンッ……!!んぅ~~!!」
蓮はゆっくり唇を離すと俺と視線を合わせた。
怒ってるような態度。
なのに、その瞳の中に傷付いたような色を感じて胸がザワリとする。
「蓮って呼ぶまで続けるから。」
そう言って、蓮は再び俺の口内を蹂躙し始めたーー。
●●●
次回、微エロ程度ですが初の※付きます!
ぼんやり筋トレについて考えてた俺は、その声に驚いた。
この声、啓太?
蓮がスピーカーにしたスマホのディスプレイには「中野」の表示。
やっぱり啓太だ。
どうもレンの電話の相手は啓太だったらしい。
そこでふと疑問が湧く。
LAINから掛けてるみたいだけど、この二人LAIN交換するような仲だっけ?
俺の記憶では正直なところ仲が良いとは言い難い。
むしろ悪いって言うか…。
蓮が啓太に突っかかりがち?
それがいつの間にこんなことになったんだろう。
自分の預かり知らぬ所で、好きな人と親友が親交を深めてたらしい。
何か、複雑。。。
『晴人⁉︎大丈夫か⁉︎⁉︎』
焦ったような啓太の声に我に返る。
思考が大分ハッキリして、俺は慌てて応えた。
「ごめん啓太!俺は大丈夫!」
『良かった!全然反応しないから、切藤に何かされたのかと思った!!』
心底安心したって感じの啓太の声。
ん?何で??
蓮は何かするどころか俺の事助けてくれたんだけどな。
「いやいや!切藤は俺の事…」「お前さ、それ何なの?」
俺の言葉を蓮が途中で遮った。
おい、今からお前の冤罪を晴らす所なんだけど?
「それって?」
「何なんだよ切藤って。」
シャキッとして来た頭で考える。
あ、そう言う事か。
周りで蓮の話しが出た時、意識して「切藤」って呼ぶ様に気を付けてたんだよな。
今も啓太が相手だったからそう呼んでたんだけど…。
「何で急に苗字で呼んでんの?」
言える訳ないじゃん。
距離取るためにそうしてます、好きバレしたくないんです、なんて。
「蓮って呼べよ。」
「それは…だって仲良いと思われるし…。」
そしたらお前が嫌だろ?
俺からの苗字呼びが慣れなくて気持ち悪いのは分かる。
でもさ、蓮に直接呼びかける機会なんて無いはずだったんだよ。
蓮に近づかないって決めたのに、助けてもらって、こんな風に話してる。
しかも今、膝の上に乗ってるとかどう言う状況?
また迷惑かけちゃったなぁーーー。
「助けてくれてありがとう。啓太とも連絡取ってくれたしもう大丈夫。切ふ……ンンッ⁉︎」
これ以上引き留めないように、もう戻ってくれて大丈夫だと伝えようとしたのに。
蓮に唇を塞がれた。今度は、深くーーー。
「…んっ、…ふっ……んんッ!」
顔を固定されて、噛み付くようにキスされる。
抵抗しようとしてもピクリとも動かない。
蓮の舌が俺の舌を撫でる。
螺旋を描くように絡め取られてゾクゾクしてる所を甘噛みされて…。
「…ッ……!!」
歯列をなぞられて、ザラリと口蓋を舐められると頭が痺れて何も考えられなくなった。
気持ち良くて、でも息ができなくて…。
もう無理、苦しいって所で蓮が離れた。
「ハァ……ハァ……何…で?切ふ…ン~ッッ⁉︎」
また唇を塞がれた。
「ンンッ……!!んぅ~~!!」
蓮はゆっくり唇を離すと俺と視線を合わせた。
怒ってるような態度。
なのに、その瞳の中に傷付いたような色を感じて胸がザワリとする。
「蓮って呼ぶまで続けるから。」
そう言って、蓮は再び俺の口内を蹂躙し始めたーー。
●●●
次回、微エロ程度ですが初の※付きます!
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