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第四章
43 〜ああ、俺の泉侶
しおりを挟むえーと、エロぐらい?
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基本この部屋は仮眠用なのだろう、部屋全体を明るくする器具はない様で、一人用のベッドサイトに有る小さな灯りが、二人を照らしているが光の届かない部屋の四隅は薄暗く、二人の影も暗く溶け込んでいた。
仮眠用の硬いベッドに並んで腰を下ろし、カイは智美を横から片手で抱きしめると、俯き気味の智美の顔をそっと上向かせ、柔らかい唇に噛み付く様に口付けてた。
龍泉のせいで、息が上がって薄らと開いていた口に、身構えられる前に舌を差し入れる。
ビクッとする身体をそっと両腕で抱き締めつつ、舌で上顎をじっとりと擦ると、腕に閉じ込めた身体が細かく震えた。
口腔内を舌全体で舐め、歯の一つ一つを確かめる様に舌先を動かす。
別に口付けでなくとも、魔力の受け渡しは出来るのだが、智美の荒れ狂う魔力を整えながら吸い出す役得をカイは堪能する。泉侶との口付けに、カイは魔力受け取っているせいなのか、陶酔していく
しかし、龍泉を大量に飲んでしまったのだろう、いくら吸い出しても智美の中の荒れ狂う魔力は治らなかった。
カイも限界まで引き受けはしたが、これ以上引き受けると、今度はカイが魔力酔を起こしてしまう。
カイが多少引き受けてくれたからか、智美は混濁しそうな意識が少しはっきりして、口付けを受けながらも外から扉を叩く音に気付いて弱い力でカイの肩を押す。
『カイ皇子!開けて下さい!!
サトミ様の治療は、こちらで致しますから!!
貴方まで魔力に飲み込まれてしまったら大事です!!』
外から聞こえるミエルの言葉と、扉を叩く音を不快に思ったカイは、智美に口付けしていた唇を離し、詠唱した。
『我、願う、
我の泉侶たる者との密なる間、
外界との隔たりし幻惑の異なる刻、
我が泉侶との、艶なる空を護りし堅固な檻』
その言葉と共に、空気が締まり何の音もしなくなった。
有り余る魔力を目一杯使い、カイは思いのまま強固な結界を張ってしまった。
「…我が泉侶?…」
智美は開放された口から深く息を吸い、少し浮上した意識に聞こえて来た、気になる言葉を口にする。
『ああ、俺の泉侶』
智美の言葉に、カイは普段見せない艶やかなうっとりとした瞳で、返答しまた口付けようとした。
「はあ?(怒)」
と智美は叫び、カイの口付けを顔を逸らして、避ける
「どういう事!!泉侶って、え、何、カイの泉侶って、私なの!」
『ああ』
途惑う智美の問いに、あっさりとした返事をして、カイはもっと何かを言いつのろうとしている智美に、無理やり口付けた。
智美は少し抵抗したが、魔力酔と催淫効果とカイの激しい口付けで意識が混濁し、何かもやもやとした思いが絡みとられ、カイに俺の泉侶と言われた事の、悦びのみが心の中で溢れ出す。
智美は完全に魔力酔になっており、副作用の催淫効果も出て、さらにカイの言葉により嬉しさが後押しされて、智美はカイの舌の動きを真似する様に、拙い動きで同じ反応を返した。
泉侶である智美に応えてもらえた事に、カイは歓喜して、さらに激しく咥内を貪り犯す。
暴走した思いはカイの理性を崩壊させ、身体を弄ろうと抱き締めていた腕を緩めると、智美は自身の身体を支えられずに、ずるりとベッドに倒れ込みそうになが、ずれて離れてしまいそうな口を、唇で追いかけながらカイは、智美に覆いかぶさる様にベッドに横たえた。
智美を抱き締めていた腕は、今や自由になり相手の首や、腕、胸を本能のまま弄る。
カイは服が邪魔だと剥がす様に智美を脱がせ、あらわになった豊かな胸を、口付けながらも手で弄り固くなった先の蕾を軽く弾くと、身体をビクリと振るわせるた。
豊かな胸の柔らかさを堪能しながらカイは唇を、徐々に下げていく、頬、顎、首と軽く食むように、肌を舐り、指先の蕾も可愛がりながら、あの時のようにもう片方の蕾に唇を近つけていく。
「んあぁ、…ふぅっ、あっ…ああぁ」
智美の口から嬌声が漏れるたび、カイの頭の中が熱く痺れた様になっていく、弱く抗うようにしていた手も、カイの服を握りしめている。
フルフルと揺れる蕾を唇で捉え、舌先でちろりと舐めると、一際高い声が上がる。
カイは夢中で、手と口で二つの蕾を弄り可愛がると、智美の体がビクビクと震え、軽くイッた様だ。
その様子にカイは嬉々として再び、口付けをすると、舌で口腔内を犯しながら、手を下へのばした。
先ほどから服をほとんど脱がしているので、下着の上から、智美の濡れた場所を撫であげた。
──────────────
後書き
何だか、うまく区切れなかったので、短めに切ってしまいました。
因みにどうでもいい事ですが、慌ててるのと暗かったので見えなかったようですが、この部屋の隅に事務机があって、そこはタッチ式(魔力感知)で光がつく形式の灯りがあります。
一応、待機所でもあるので
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