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スカウト
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体がだるい、まるで力が入らない。シャルロッテはゆっくりと目を開いた。
そこに映ったのは優しくシャルロッテの手を握りしめてこちらを見つめている見知らぬ女性の顔。薄い金髪と少したれた目が特徴的で白の修道服を身につけていた。
名も知らぬ彼女はシャルロッテが目を開けたのを確認すると嬉しそうに微笑み口を開いた。
「よかった。目を覚ましたのですね」
柔らかな声。疲れた体に染みいるようだった。
彼女が誰かとか、ここはどこかとか疑問はたくさんあるのだが。シャルロッテにはまず最初に聞かなければならない事があった。
「マルクは・・・一緒に居た男の子は無事ですか?」
彼女はその問いに微笑みで返して、その白魚のようなすらりとした指で隣のベッドを指さした。
視線を動かすと、そこには安らかな顔ですやすやと眠っているマルクの姿。
「・・・よかった。本当に」
安心したからか知らずのうちに頬が涙で濡れている事がわかった。
修道服の女性は何も言わずにシャルロッテの手をそっと握り直し、彼女が泣き止むまで黙って見守ってくれた。
しばらくしてシャルロッテが落ち着いたのを見計らった女性は自己紹介と状況の説明を始める。
「落ち着きましたか? 初めまして小さな冒険者さん。私はカテリーナ、カテリーナ・フェデーレです。どうぞカテリーナと呼んで下さいな。アナタたちがダンジョンで倒れていたところをたまたま通りがかって保護いたしました。アナタの名前を教えて下さいな」
「あ、私はシャルロッテです・・・一応Dランクの冒険者で・・魔法使いやってます」
カテリーナはシャルロッテが名乗るのを静かに聞いた後、さらなる質問をしてきた。
「シャルロッテさんですか。良い名前ですね。・・・一つ質問があるのですが、アナタがたが倒れていた場所にはバジリスクの死体がありました。あれはお二人が討伐したのですか?」
「・・・はい。たぶん私が倒しました」
「たぶんとは?」
シャルロッテは思い出すように途切れ途切れ話し出す。
「最初はマルクが戦ってたんですけど・・・すぐに返り討ちにされて・・仕方ないんです。Dランクの冒険者じゃあバジリスクには勝てない・・・それで私がなんとかしなくちゃって・・・」
シャルロッテは語る。
あのどうしようも無い絶望の中、マルクをどうしても助けたかった事。
そう決めた瞬間、体の内側から不思議と魔力が溢れてきた事。
・・・そして使えるはずの無い上級魔法でバジリスクを撃退できた事などを包み隠さずカテリーナに話す。
カテリーナは要領を得ないシャルロッテの話を辛抱強く聞いていた。最後まで聞いた後優しくシャルロッテの頭を撫でた。
「ありがとう。よく話してくれましたね。きっとアナタの諦めないその強き心に神が報いてくれたのでしょう。・・・最後にもう一つだけ。シャルロッテ、アナタの中にまだその不思議な力は感じられますか?」
その質問にシャルロッテは少し考えこんだ。
まだあるのだろうか、あの魔力は。バジリスクをもはねのけたあの膨大な力は・・・。
自分に問いかける。
体内に意識を向け・・・魔力の痕跡を探った。
「・・・はい。まだ居ます。ただ今は少し眠っているみたい・・・」
「そうですか。・・・そうですね。急な力の覚醒は体力を消耗しますから。今はまだゆっくり寝ていて下さいシャルロッテ。アナタはよく頑張りました」
カテリーナの言葉でシャルロッテは自分がとても消耗している事を思い出した。
そう言ってくれるならもう少し寝ていよう。
もう
少しだけ・・・・・・。
シャルロッテが寝てしまった事を確認したカテリーナはそっと立ち上がり、二人の寝ている部屋からそっと退室する。
別の部屋でカテリーナを待っていたのは仲間の二人。
勇者であるショウ・カンザキと女騎士のアンネ・アムレットだ。二人はお茶の並べられたテーブルを挟んで向かい合うように座っている。
「お待たせしましたお二人とも。倒れていた女の子からバジリスクについてお話が聞けましたよ」
カテリーナはそう告げながらショウの隣の椅子に腰掛ける。それを見たアンネが嫌そうに顔をしかめながら続きを促した。
「それで? 結局バジリスクはあの二人が倒したのか?」
あの二人が所持していった冒険者カードを確認したところ、二人ともDランクの冒険者であった。いくら何でもDランク冒険者がバジリスクを倒せる筈が無いのだが、状況的に見てもあの二人が倒した可能性は高い。
「そうですね。あの二人・・・いえ、正確には女の子の魔法使いシャルロッテさんが一人で討伐したようです」
驚く顔を見せる二人に、カテリーナは先ほど聞いた話を詳しく伝えた。
「凄い! それじゃあそのシャルロッテっていう娘は一人でバジリスクを討伐出来るほどの魔法使いなんだね」
素直に関心するショウを横目にアンネが意義を申し立てた。
「口だけでは何とでもいえる。そもそも今までDランクだった奴がいきなり強くなるなんてありえるのか?」
アンネの疑問にカテリーナは私見を述べた。
「神のご加護・・・というのはまあ置いておきまして。私の意見を言わせて頂きますと、もともとシャルロッテさんは才能があったのではないかと思いますね。今まで力の使い方がわからなかっただけで潜在能力は大きなモノがあった・・・それが命の危機に瀕して目覚めたのではないかと・・・」
その予測にアンネはなるほどと頷いた。
「ならばとりあえず確認をしたらいい話だな。その魔法使いが目を覚ましたら実力を確かめてみようか。うちのパーティには魔法使いがいない。もし使えるようなら仲間に入れてもいいかもしれない」
「そうですね。だとしたらシャルロッテさんのお仲間の・・・マルク君でしたね。彼はどうします?」
カテリーナの疑問にショウが答えた。
「残念だけど欲しいのは魔法使いだけだね。剣士はもう足りてるし、聞いた話だと実力が足りないと思う。ずっと供にやってきた仲間を引き裂くのは心が痛いけど・・・これは世界を救うための戦いだからね。マルクくんには我慢して貰うしかない」
ショウのその言葉にカテリーナは美しい顔をそっと曇らせるのであった。
ギルドの地下にある鍛錬場。
回復したシャルロッテの実力を見るためにその場所を貸し切った勇者一同。監視の為に同伴したギルドマスターと回復したシャルロッテとマルクをつれて6人は鍛錬場に集まった。
「シャルロッテさん向こうにある的にめがけて思い切り魔法を打ってみて。この場所はギルドの魔法使いが強力な結界を張っているから思い切りやっても大丈夫だよ」
ショウの言葉にシャルロッテはどこか怯えたような表情をして頷いた。マルクは心配そうな顔でシャルロッテに話しかける。
「・・・シャル、大丈夫か? ひどい顔してる・・・やっぱりもう少し休んでいた方が」
ダンジョン内では頭に血が上ってシャルロッテに冷たい態度を取ってしまったマルクだが、本来はとても優しい男なのだ。
そんなマルクに大丈夫だと力なく微笑みかけるとシャルロッテはキッと鋭い眼で遠くの的を睨み付ける。
深く深呼吸をして木の杖を的に向けた。
昔ハヤミに習った、ここぞという時に集中するための呼吸法。
一つ二つ
酸素をゆっくりと肺の隅々まで行き渡らせる。
一つ二つ
呼吸のリズムを体に染み渡らせ、自身の鼓動がやけに大きく聞こえた。
(今!!)
集中が極限に高まった瞬間、シャルロッテは一気に体内の魔力を練り上げた。眠っていた力をむりやり引き起こし、暴れ出すその膨大な魔力を制御する。
「”メガ・ファイアボール”」
展開された巨大な火球が一直線に的に向かって走り、その金属製の強靱な的を一瞬で消し炭にする。
目の前で繰り広げられた強力な魔法の行使に、一同は息を飲んだ。
「す、すごい・・・凄いよシャル!!」
マルクは走り寄るとシャルロッテの小柄な体を抱きしめた。
あまりのうれしさにそのままぴょんぴょんと飛び跳ねる幼なじみの姿にシャルロッテは目を白黒させる。
「・・・すごいな。予想以上だ」
ショウは消し炭になった的に近寄ると、そのボロボロな様子を見て感嘆の声を上げた。
(この力なら申し分ない)
そして遠くで二人はしゃいでいる若き冒険者を見つめ、一人頷くのであった。
そこに映ったのは優しくシャルロッテの手を握りしめてこちらを見つめている見知らぬ女性の顔。薄い金髪と少したれた目が特徴的で白の修道服を身につけていた。
名も知らぬ彼女はシャルロッテが目を開けたのを確認すると嬉しそうに微笑み口を開いた。
「よかった。目を覚ましたのですね」
柔らかな声。疲れた体に染みいるようだった。
彼女が誰かとか、ここはどこかとか疑問はたくさんあるのだが。シャルロッテにはまず最初に聞かなければならない事があった。
「マルクは・・・一緒に居た男の子は無事ですか?」
彼女はその問いに微笑みで返して、その白魚のようなすらりとした指で隣のベッドを指さした。
視線を動かすと、そこには安らかな顔ですやすやと眠っているマルクの姿。
「・・・よかった。本当に」
安心したからか知らずのうちに頬が涙で濡れている事がわかった。
修道服の女性は何も言わずにシャルロッテの手をそっと握り直し、彼女が泣き止むまで黙って見守ってくれた。
しばらくしてシャルロッテが落ち着いたのを見計らった女性は自己紹介と状況の説明を始める。
「落ち着きましたか? 初めまして小さな冒険者さん。私はカテリーナ、カテリーナ・フェデーレです。どうぞカテリーナと呼んで下さいな。アナタたちがダンジョンで倒れていたところをたまたま通りがかって保護いたしました。アナタの名前を教えて下さいな」
「あ、私はシャルロッテです・・・一応Dランクの冒険者で・・魔法使いやってます」
カテリーナはシャルロッテが名乗るのを静かに聞いた後、さらなる質問をしてきた。
「シャルロッテさんですか。良い名前ですね。・・・一つ質問があるのですが、アナタがたが倒れていた場所にはバジリスクの死体がありました。あれはお二人が討伐したのですか?」
「・・・はい。たぶん私が倒しました」
「たぶんとは?」
シャルロッテは思い出すように途切れ途切れ話し出す。
「最初はマルクが戦ってたんですけど・・・すぐに返り討ちにされて・・仕方ないんです。Dランクの冒険者じゃあバジリスクには勝てない・・・それで私がなんとかしなくちゃって・・・」
シャルロッテは語る。
あのどうしようも無い絶望の中、マルクをどうしても助けたかった事。
そう決めた瞬間、体の内側から不思議と魔力が溢れてきた事。
・・・そして使えるはずの無い上級魔法でバジリスクを撃退できた事などを包み隠さずカテリーナに話す。
カテリーナは要領を得ないシャルロッテの話を辛抱強く聞いていた。最後まで聞いた後優しくシャルロッテの頭を撫でた。
「ありがとう。よく話してくれましたね。きっとアナタの諦めないその強き心に神が報いてくれたのでしょう。・・・最後にもう一つだけ。シャルロッテ、アナタの中にまだその不思議な力は感じられますか?」
その質問にシャルロッテは少し考えこんだ。
まだあるのだろうか、あの魔力は。バジリスクをもはねのけたあの膨大な力は・・・。
自分に問いかける。
体内に意識を向け・・・魔力の痕跡を探った。
「・・・はい。まだ居ます。ただ今は少し眠っているみたい・・・」
「そうですか。・・・そうですね。急な力の覚醒は体力を消耗しますから。今はまだゆっくり寝ていて下さいシャルロッテ。アナタはよく頑張りました」
カテリーナの言葉でシャルロッテは自分がとても消耗している事を思い出した。
そう言ってくれるならもう少し寝ていよう。
もう
少しだけ・・・・・・。
シャルロッテが寝てしまった事を確認したカテリーナはそっと立ち上がり、二人の寝ている部屋からそっと退室する。
別の部屋でカテリーナを待っていたのは仲間の二人。
勇者であるショウ・カンザキと女騎士のアンネ・アムレットだ。二人はお茶の並べられたテーブルを挟んで向かい合うように座っている。
「お待たせしましたお二人とも。倒れていた女の子からバジリスクについてお話が聞けましたよ」
カテリーナはそう告げながらショウの隣の椅子に腰掛ける。それを見たアンネが嫌そうに顔をしかめながら続きを促した。
「それで? 結局バジリスクはあの二人が倒したのか?」
あの二人が所持していった冒険者カードを確認したところ、二人ともDランクの冒険者であった。いくら何でもDランク冒険者がバジリスクを倒せる筈が無いのだが、状況的に見てもあの二人が倒した可能性は高い。
「そうですね。あの二人・・・いえ、正確には女の子の魔法使いシャルロッテさんが一人で討伐したようです」
驚く顔を見せる二人に、カテリーナは先ほど聞いた話を詳しく伝えた。
「凄い! それじゃあそのシャルロッテっていう娘は一人でバジリスクを討伐出来るほどの魔法使いなんだね」
素直に関心するショウを横目にアンネが意義を申し立てた。
「口だけでは何とでもいえる。そもそも今までDランクだった奴がいきなり強くなるなんてありえるのか?」
アンネの疑問にカテリーナは私見を述べた。
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その予測にアンネはなるほどと頷いた。
「ならばとりあえず確認をしたらいい話だな。その魔法使いが目を覚ましたら実力を確かめてみようか。うちのパーティには魔法使いがいない。もし使えるようなら仲間に入れてもいいかもしれない」
「そうですね。だとしたらシャルロッテさんのお仲間の・・・マルク君でしたね。彼はどうします?」
カテリーナの疑問にショウが答えた。
「残念だけど欲しいのは魔法使いだけだね。剣士はもう足りてるし、聞いた話だと実力が足りないと思う。ずっと供にやってきた仲間を引き裂くのは心が痛いけど・・・これは世界を救うための戦いだからね。マルクくんには我慢して貰うしかない」
ショウのその言葉にカテリーナは美しい顔をそっと曇らせるのであった。
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回復したシャルロッテの実力を見るためにその場所を貸し切った勇者一同。監視の為に同伴したギルドマスターと回復したシャルロッテとマルクをつれて6人は鍛錬場に集まった。
「シャルロッテさん向こうにある的にめがけて思い切り魔法を打ってみて。この場所はギルドの魔法使いが強力な結界を張っているから思い切りやっても大丈夫だよ」
ショウの言葉にシャルロッテはどこか怯えたような表情をして頷いた。マルクは心配そうな顔でシャルロッテに話しかける。
「・・・シャル、大丈夫か? ひどい顔してる・・・やっぱりもう少し休んでいた方が」
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そんなマルクに大丈夫だと力なく微笑みかけるとシャルロッテはキッと鋭い眼で遠くの的を睨み付ける。
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一つ二つ
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(今!!)
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マルクは走り寄るとシャルロッテの小柄な体を抱きしめた。
あまりのうれしさにそのままぴょんぴょんと飛び跳ねる幼なじみの姿にシャルロッテは目を白黒させる。
「・・・すごいな。予想以上だ」
ショウは消し炭になった的に近寄ると、そのボロボロな様子を見て感嘆の声を上げた。
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