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バトル再び
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「あ……」
どれくらいの時間が経っただろうか、アクアは目が覚めた。
覚めた場所は怪人に連れてこられたベッドの上だった。
先ほどのことが夢のように思えた。
「うっ」
だが腹部と秘所の痛みと胸の疼きから、夢で無かったことを、現実である事を、犯されたことが忌々しい事実であることをアクアは突きつけられる。
「早く、逃げ出さないと」
アクアはシーツを剥がして身体に巻き付けると疲れた身体に鞭を打って立ち上がりドアに近付き、開かないか試す。
「ダメね」
ドアはピクリとも動かなかった。
「このドア、破壊できないかしら」
変身して破壊できそうだが、変身のためのエネルギーは十分に溜まっていない。
何かエネルギーを補充できるものは無いかと室内を探すが見たことも無い、高そうな装飾品ばかりで役に立ちそうな物は見つからない。
幸い、衣装タンスには服があり、その中からワンピースのドレスを頭から被って着る。
「趣味が悪いわね」
幾つか服を見て見たが、自棄に装飾過剰だったり、布が少なかったり、薄かったりする。
その中でまともな物を選んで着た。
「さて、どうしようかしら」
アクアが悩んでいると、背後のドアが開いた。
入って来たのはやはり怪人二人だった。
大柄な怪人は手に前と同じ食事を載せた皿を持ってきていた。
そしてそれをアクアへ差し出す。
「食べさせてくれるの」
昨日の事を思い出して睨み付けるアクアだが、エネルギーが切れている今は補充が重要だ。
戦うには出来るだけ自分の調子を整えておかなければならない。
前回飲んだエネルギーを補充する薬品もあり、それを飲んで食事を食べて腹を満たした。
味は少しスパイスが利いて刺激的になっていて食欲をそそる。
少し量が多かったがスパイスのお陰で食べきることが出来た。
(なんで優しいんだろう)
先ほど強姦されたばかりだが食事の味の変化を考えると優遇されているようだ。
どうしてこんな優しくしてくれるのか、そう考えていると大柄な怪人の事をアクアは意識してしまう。
考えれば先の強姦の時も最後はアクアが気持ち良くなるように突き上げてくれていた。そのために失神が早まってしまったが気持ち良かったのは確かだ。
(や、やだ。私、はしたない)
強姦してきた相手の好意に気持ち良いと思ってしまったアクアは顔を真っ赤に染めて思い出さないように食べることに集中した。
アクアが食事を終えたとき、大柄な怪人がアクアに向かって手を伸ばしてきた。
手には衣類が握られていた。
「コレキロ」
そう言って見せたのは乳首と秘所を隠す布以外は全て紐の衣装、というか紐だった。
こんな破廉恥な衣装を着るよう求めてくるのはやはり異常者としか言いようが無い。
「オイメス、オレノセイドレイニナレ、オマエハオレノアナダ」
「……お断りよ!」
食事で軟化していたアクアの心証は衣装と今の言葉で打ち消された。
「アクアエネルギー! フルチャージ!」
怒りとともに変身の言葉を叫びアクアはセーラー美少女戦士に変身する。
怪人の手によってだがエネルギーは補充され十分に戦える。
「ビックアクアウェーブ!」
アクアの変身を見て素早く剣を構えた怪人に向かって、水の塊を一気に放つ大技をアクアは放った。
「!」
激しい水圧に流石の怪人も押し流され、ドアに向かって行く。
このまま怪人ごとドアを突き破って逃げだそうというのがアクアの作戦だった。
「なに!」
だが、ドアの直前で怪人は態勢を整え直し水の流れを受け止める。
一瞬拮抗したかのように見えたが、怪人は一歩ずつ前に出てくる。
「くっ」
アクアは更に水圧を上げて怪人を押し流そうとする。
しかし、怪人の力は強く徐々にアクアに迫ってくる。
「うっ……パワーが……」
ビックアクアウェーブはエネルギーを消耗する。そのため長時間の使用は不可能のだ。
時間が経つにつれて水圧が徐々に弱まってくる。
勢いが弱まった隙を見て怪人は一挙に距離を詰めてくる。
「くっ、アクアソード!」
エネルギーがつきる前にビックアクアウェーブを止め、水を剣状にして戦う。
アクアの横薙ぎの一閃に対して怪人は一度距離を置いてから再び前に突進し、切り結んでくる。
「うっ」
連続してやってくる剣撃をそらしながらしのぐアクアだが、力量の差は明らかに怪人が上だった。
怪人は大きく振りかぶると一歩前に踏み出し振り抜く。
「ああっ」
剣で受けようとしたアクアは身体まで吹き飛ばされ部屋の壁に激突。
「う……」
うめき声を上げてアクアは、そのまま気絶してしまった。
「うっ」
気がついた時には冷たい床に仰向けに寝かされていた。
身体を起こそうとして腕を動かそうとしたが出来なかった。
両手首を枷で固定され、鎖でつながれていたからだ。
その鎖は天井の穴から伸びていて、鎖を引き上げていた。
鎖はやがてアクアの腕を引き上げ始め、身体を引き上げる。
「い、痛い、止めて、ああっ」
引き上げられる過程で枷をはめられた手首が引っ張られて肌に食い込み激痛を発する。
「うううっっ……」
だがアクアの悲鳴を無視して鎖は引き上げられ、アクアの身体は吊るし上げられる。
爪先が少し床に触れる程度まで引き上げられ手首から足まで一直線に伸び身体のラインを引き出される。
そこへ怪人が背後から迫る。
「い、いや」
見えない背後から迫る気配にアクアの背筋は凍る。
どれくらいの時間が経っただろうか、アクアは目が覚めた。
覚めた場所は怪人に連れてこられたベッドの上だった。
先ほどのことが夢のように思えた。
「うっ」
だが腹部と秘所の痛みと胸の疼きから、夢で無かったことを、現実である事を、犯されたことが忌々しい事実であることをアクアは突きつけられる。
「早く、逃げ出さないと」
アクアはシーツを剥がして身体に巻き付けると疲れた身体に鞭を打って立ち上がりドアに近付き、開かないか試す。
「ダメね」
ドアはピクリとも動かなかった。
「このドア、破壊できないかしら」
変身して破壊できそうだが、変身のためのエネルギーは十分に溜まっていない。
何かエネルギーを補充できるものは無いかと室内を探すが見たことも無い、高そうな装飾品ばかりで役に立ちそうな物は見つからない。
幸い、衣装タンスには服があり、その中からワンピースのドレスを頭から被って着る。
「趣味が悪いわね」
幾つか服を見て見たが、自棄に装飾過剰だったり、布が少なかったり、薄かったりする。
その中でまともな物を選んで着た。
「さて、どうしようかしら」
アクアが悩んでいると、背後のドアが開いた。
入って来たのはやはり怪人二人だった。
大柄な怪人は手に前と同じ食事を載せた皿を持ってきていた。
そしてそれをアクアへ差し出す。
「食べさせてくれるの」
昨日の事を思い出して睨み付けるアクアだが、エネルギーが切れている今は補充が重要だ。
戦うには出来るだけ自分の調子を整えておかなければならない。
前回飲んだエネルギーを補充する薬品もあり、それを飲んで食事を食べて腹を満たした。
味は少しスパイスが利いて刺激的になっていて食欲をそそる。
少し量が多かったがスパイスのお陰で食べきることが出来た。
(なんで優しいんだろう)
先ほど強姦されたばかりだが食事の味の変化を考えると優遇されているようだ。
どうしてこんな優しくしてくれるのか、そう考えていると大柄な怪人の事をアクアは意識してしまう。
考えれば先の強姦の時も最後はアクアが気持ち良くなるように突き上げてくれていた。そのために失神が早まってしまったが気持ち良かったのは確かだ。
(や、やだ。私、はしたない)
強姦してきた相手の好意に気持ち良いと思ってしまったアクアは顔を真っ赤に染めて思い出さないように食べることに集中した。
アクアが食事を終えたとき、大柄な怪人がアクアに向かって手を伸ばしてきた。
手には衣類が握られていた。
「コレキロ」
そう言って見せたのは乳首と秘所を隠す布以外は全て紐の衣装、というか紐だった。
こんな破廉恥な衣装を着るよう求めてくるのはやはり異常者としか言いようが無い。
「オイメス、オレノセイドレイニナレ、オマエハオレノアナダ」
「……お断りよ!」
食事で軟化していたアクアの心証は衣装と今の言葉で打ち消された。
「アクアエネルギー! フルチャージ!」
怒りとともに変身の言葉を叫びアクアはセーラー美少女戦士に変身する。
怪人の手によってだがエネルギーは補充され十分に戦える。
「ビックアクアウェーブ!」
アクアの変身を見て素早く剣を構えた怪人に向かって、水の塊を一気に放つ大技をアクアは放った。
「!」
激しい水圧に流石の怪人も押し流され、ドアに向かって行く。
このまま怪人ごとドアを突き破って逃げだそうというのがアクアの作戦だった。
「なに!」
だが、ドアの直前で怪人は態勢を整え直し水の流れを受け止める。
一瞬拮抗したかのように見えたが、怪人は一歩ずつ前に出てくる。
「くっ」
アクアは更に水圧を上げて怪人を押し流そうとする。
しかし、怪人の力は強く徐々にアクアに迫ってくる。
「うっ……パワーが……」
ビックアクアウェーブはエネルギーを消耗する。そのため長時間の使用は不可能のだ。
時間が経つにつれて水圧が徐々に弱まってくる。
勢いが弱まった隙を見て怪人は一挙に距離を詰めてくる。
「くっ、アクアソード!」
エネルギーがつきる前にビックアクアウェーブを止め、水を剣状にして戦う。
アクアの横薙ぎの一閃に対して怪人は一度距離を置いてから再び前に突進し、切り結んでくる。
「うっ」
連続してやってくる剣撃をそらしながらしのぐアクアだが、力量の差は明らかに怪人が上だった。
怪人は大きく振りかぶると一歩前に踏み出し振り抜く。
「ああっ」
剣で受けようとしたアクアは身体まで吹き飛ばされ部屋の壁に激突。
「う……」
うめき声を上げてアクアは、そのまま気絶してしまった。
「うっ」
気がついた時には冷たい床に仰向けに寝かされていた。
身体を起こそうとして腕を動かそうとしたが出来なかった。
両手首を枷で固定され、鎖でつながれていたからだ。
その鎖は天井の穴から伸びていて、鎖を引き上げていた。
鎖はやがてアクアの腕を引き上げ始め、身体を引き上げる。
「い、痛い、止めて、ああっ」
引き上げられる過程で枷をはめられた手首が引っ張られて肌に食い込み激痛を発する。
「うううっっ……」
だがアクアの悲鳴を無視して鎖は引き上げられ、アクアの身体は吊るし上げられる。
爪先が少し床に触れる程度まで引き上げられ手首から足まで一直線に伸び身体のラインを引き出される。
そこへ怪人が背後から迫る。
「い、いや」
見えない背後から迫る気配にアクアの背筋は凍る。
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