【R18】俺は変身ヒーローが好きだが、なったのは同級生の女子でした。一方の俺は悪の組織に捕らえられマッドサイエンティストにされた

第三話 新たなギアレンジャー ギアブルー参上

駆けつける大輝

「待ってください！」

　ブルーがレッドを連れていこうして止めたのは大輝だった。

「だ、大輝……」

　レッドはブルーにバレるのを恐れたがそれ以上に駆けつけてくれるのが嬉しかった。

「……あなたどちら？」

　だがレッドに名前を呼ばれたことが面白くなくてブルーは冷たく対応する。

「アセンデッドが撤退しているとはいえ、ここは危険です」

「レッドに協力している者です」

「あなたが？」

　ブルーの視線が険しくなる。
　まるで敵を見ている様だ。
　端正な顔の美人だけにより恐怖を感じる
　マダムバタフライを睨み付けた時より怖いくらいだ。
　だが、レッドのために大輝は怯まず、話を続けた。

「レッドの治療に来ました」

「あなたに治せるのですか？」

「はい、大丈夫です」

「でも」

　ブルーはまだ信用できず疑るような視線を大輝に浴びせる。
　突然、仲間と言われても証拠がないから当然だ。

「ブルー……」

　その時レッド、優子が必死に声をかける。

「大輝は大丈夫だから……」

「でもレッド」

「お願い……」

「む」

　流石にレッドに頼まれてはブルーも無下には出来ない。

「変なことをしたらタダでは済まさないわよ」

「は、はい」

　釘を刺すように最後はブルーに睨まれたものの、大輝はレッドの治療に入った。