【R18】俺は変身ヒーローが好きだが、なったのは同級生の女子でした。一方の俺は悪の組織に捕らえられマッドサイエンティストにされた

第三話 新たなギアレンジャー ギアブルー参上

ブルーの掃射

　黒いオーラを纏うブルーへの恐怖からマダムバタフライが命乞いを始める。
　アセンデッドの怪人は洗脳され、アセンデッドへ忠誠を誓い裏切らない。
　だが、この時は、ブルーへの恐怖が洗脳に勝り、逃れようとマダムバタフライは寝返ろうとした。

「私を捕まえればアセンデッドの情報が手に入るわ」

　しかし、ブルーの表情は険しいままだ。

「秘密基地の位置や他の怪人の情報もしゃべる。だから助けて」

「それはいい話ね」

「そんな事させるか！」

　裏切ろうとして媚びへつらうマダムバタフライを嗤うブルーにヴァレリーは声を上げた。

「お前達！　止めろ！　マダムバタフライの息の根を止めても構わない」

　話を聞いていたヴァレリーが配下の戦闘員達に命じて止めようとする。
　戦闘員達は二人に殺到していく。

「くっ」

　裏切った自覚のあるマダムバタフライは、逃れようと毒鱗粉を撒こうとした。
　しかしブルーから与えられたダメージが大きく最早羽を動かす事も出来ない。
　ピンチに陥り狼狽える。

「邪魔ね」

　しかし、ブルーは小さく呟いた後、小銃をサブマシンガン二丁へ再び変換。
　迫ってくる戦闘員達に向かって重工を向けると再び鉛の嵐を発生させ向かってくる戦闘員を掃射した。

「ぎいいいいっっっっ」

　ブルーの銃撃の嵐は激しく、彼女の二〇メートル以内に近づけた戦闘員はいなかった。