【R18】俺は変身ヒーローが好きだが、なったのは同級生の女子でした。一方の俺は悪の組織に捕らえられマッドサイエンティストにされた

第三話 新たなギアレンジャー ギアブルー参上

マダムバタフライの脅威の能力

「なっ」

　渾身の一撃を空に跳んで避けられた事にレッドは動揺した。
　空に飛び上がることはマダムバタフライの名前からレッドも予想している。
　そのため、狙いを少し上に向けていた。
　だが、それさえ見抜くように、レッドの姿を見ず、寸前で攻撃を避けられた事がレッドにはショックだった。

「ウフフ、私に驚いたようね。嬉しいわ」

　レッドが驚愕する表情を見たマダムバタフライは嬉しそうに微笑む。

「私は、蝶の怪人よ、蝶の能力を持っているの、こうして飛べるし、触覚からあなたの動きを、空気の振動を通じて感知できるの。目で見なくても捉える事が出来るのよ」

　頭から突き出る触手を動かしながらマダムバタフライは言う。

「くそうおおおおっっっっ」

  レッドは破れかぶれ気味に、叫んでジャンプして空中のマダムバタフライに急接近する。

「無駄よ」

　しかしバタフライは、接近してくるレッドを前に離れた空域からヒラリと避けて悠々とレッドの攻撃を回避してしまう。

「あなた、ジャンプできるけど、空中を飛べないでしょう、方向転換も出来ないんじゃ私を捕まえられないわ。そもそも空へ攻撃する手段を持たないんでしょう」

「くっ」

　攻撃が当たらず、レッドは歯ぎしりして悔しがる。

「その表情もいいわね。蜜に深い味わいが生まれそうね」

　マダムバタフライは笑いながら言う。

「けど、あまり、あなたを苛立たせてしまうと味が悪くなりそうね。そろそろ終わらせて、あなたの蜜の味を楽しませて貰うわ」