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第二話 レッドピンチ 驚異の女幹部レディスコルピオン

戦いが終わって

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「ふうっ、何とか勝てた」

 勝利したことを大輝は喜んだ。
 かなりピンチであり一時はレッドのみが危険だった。
 幸いにも救い出して、治療することが出来て安心している。
 その時、扉が開いてレッドが帰ってきた。

「お帰りなさい優子。勝利おめでとう。勝てて良かった」

 だが、帰ってきたレッド、優子はどこか不満そうだった。
 無言で変身を解除して大輝に背を向けるとずっと顔を俯けて自分の胸を見ている。

「……」

 無言で自分の胸に拳を当てたり、変身を解除した後、摩ったりしている。

「小川さん、何か問題でもある?」

「ひゃんっ!」

 突然声をかけられた優子は驚きのあまり、声を上げた。

「ごめん、どこか具合でも悪いの」

「そ、そういうわけじゃないけど」

「じゃあ、なにがあったの」

「むうっ」

 眉を曲げて優子は、悩んで唸った後、小声で呟いた。

「……胸が小さくなっちゃった」

 優子の言葉を聞いて、大輝は一瞬、思考停止したが、すぐにフォローしようとする。

「いや、アレは腫れていただけで」

「膨らんだままが良かった」

「毒が抜けなくて腫れていたんだよ。毒を抜かないと危険だった。それに大きいと動きにくいから小さくしたんだ。大きいままだと痛くて動けなかっただろう」

「それでも、大輝に揉んで貰ったときは気持ちよかった」

「うっ」

 拗ねながら優子が言う姿が可愛い。
 だが、確かに腫れ上がっていたが、あのときの感触、腫れ特有の硬さと熱が不思議な感触で、意外と気持ちよかった。

「ほら、大きい方が良いんじゃないか」

「いや、そんな事は」

「あるでしょう」

「うぐ……」

 優子に問い詰められて大輝は言葉に詰まる。

「……大きい小さい以前に優子の胸は良いよ」

「気休めは止してよ。僕が幼女体系でぺっちゃんこだっていうのは分かっているから」

「いや、本当だって」

 大輝の言葉に嘘は無かった。

「小さいけど軟らかくって張りがあってすべすべだもん。触って気持ち良いよ」

「そ、そうなの」

 顔を紅く染めて恥ずかしがりながらも、嬉しそうに優子は言う。

「うん、そうだよ」

 大輝は本心から、答えた。
 実際、優子の身体を揉み上げて、もとい治療して何度も思った事だ。

「えへへ、そうなんだ」

「そうそう」

 機嫌を戻した優子を見て大輝は安堵した。

「ドクター、レッドの治療記録と戦闘記録が纏まりました」

 そこへリリアンがやって来て、書類を差し出した。

 ボイン

 圧倒的質量を持つ双丘が揺れる。
 ラッテクスの黒いナース服をぴっちり着こなしているため、身体の起伏も揺れも露わだ。
 揺れは簡単には収まらず、胸に押さえつけていた紙が数枚床に落ちた。

「あら、いけない」

 屈んで取ろうとして、谷間が、非常に深い谷間が見えてしまう。
 しかも重力に胸が引っ張られて形状がよりハッキリ見える。
 大輝の視線は、釘付けとなった。

「じとーっ」

「はっ」

 優子の視線に気がついた大輝は、慌てて視線を逸らし優子を見る。
 既に優子の機嫌は悪くなっていた。

「やっぱり大きい方が良いんだ」

「そ、そんな、ことは」

「じゃあなんでリリアンさんの胸を見るんだ」

「うっ」

 事実なので反論できない。

「僕より、リリアンさんの方が良いんでしょう。助手として側に何時もいるし」

「いや、優子の事も考えているよ」

「嘘だ」

「嘘じゃない」

「本当に」

「本当だよ」

「……じゃあ、証拠を見せて」

「証拠?」

「うん」

 優子は真剣な眼差しで大輝を見て言った。

「僕を抱いて」
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