80 / 167
第二話 レッドピンチ 驚異の女幹部レディスコルピオン
怒濤のレッド
しおりを挟む
「どうして! 私の毒を受けて動けるの!」
「お前の毒なんてもう効かないぞ!」
打たれた時こそ、激痛が走り動けなくなった。だが大輝の作った血清と解毒剤のお陰ですぐに身体の機能を取り戻した。
それがレッドの大きな力になった。
「お前の負けだ! レディスコルピオン!」
「ええい! 消え失せろレッド!」
レディスコルピオンは、レッドに近づき、攻撃を加える。
だが、レッドは、さらにスピードをあげて回避。
しかも残像を増やして周囲を囲んでくる。
「消えなさい!」
レディスコルピオンは、尻尾を伸ばし、レッドを全て、残像も本体も全てなぎ払うべく身体を回転させ、叩き付けようとする。
「がっ」
鈍い衝撃が走るが、それはレッドではなかった。
建物の残骸である分厚い鉄筋だった。残像の影に隠して見えなくしていたのだ。
激しい衝撃にレディスコルピオンは激痛に声を震わせる。
激痛で思考が混乱するが、落ち着きを取り戻すと欺された事に気がつき、怒り狂う。
「おのれ!」
すぐに尻尾を収納しようとしたが、出来なかった。
鉄筋に尻尾が深く食い込み、外す事が出来ない。
「このおっ」
残像を相手にする疲労とレッドからのダメージが蓄積し、レディスコルピオンの動きが鈍くなっている。
抜こうとした一瞬、レディスコルピオンの動きが止まった。
その瞬間をレッドは見逃さなかった。
「はっ」
レッドは思いっきり走り込みレディスコルピオンに近づいていく。
「しまった」
レッドが近づいてくるのをレディスコルピオンは驚愕する。
「く、食らいなさい!」
両肩のハサミを突き出し捉えようとする。
しかし、レッドは、回避してレディスコルピオンの懐に入り込む。
「うっ」
「はああああっ」
既に懐に入られてしまった。
レッドは拳を振りかぶり、力を貯めて自分を打ち飛ばそうとしている。
「む、無理よ。私の装甲は貫けないわ」
大きな衝撃を内部にもたらしたが、装甲に傷一つ付けることは出来ていない。
一撃を耐えきれば反撃のチャンスはある。
レディスコルピオンは自分に言い聞かせた。
「レッドショックパンチ!」
強烈なレッドの拳がレディスコルピオンの胸甲に叩き付けられた。
接触した瞬間、ギアが収縮しカウンターマスが叩き付けられ反発する力を押し返しレディスコルピオンに向かう。
「うぐっ」
激しい衝撃にレディスコルピオンの顔が歪む。
肺や心臓を強く叩かれ、全身に激痛が広がり不愉快だ。
だが、予想通り、装甲は割れていない。
衝撃で鉄筋に食い込んでいた尻尾も外れ、反撃できる。
レッドの背後から尻尾を襲わせ、毒を注入しようとする。
毒が効かないのは分かっている。
だが、一瞬でも行動不能にして、後は全身を拘束、出来なければハサミで四肢を切断して動けなくしても良い。
レディスコルピオンは勝ったと思っていた。
だが、レッドにはまだ秘密兵器があった。
「レッドショックパンチ! ネクストステージ!」
「お前の毒なんてもう効かないぞ!」
打たれた時こそ、激痛が走り動けなくなった。だが大輝の作った血清と解毒剤のお陰ですぐに身体の機能を取り戻した。
それがレッドの大きな力になった。
「お前の負けだ! レディスコルピオン!」
「ええい! 消え失せろレッド!」
レディスコルピオンは、レッドに近づき、攻撃を加える。
だが、レッドは、さらにスピードをあげて回避。
しかも残像を増やして周囲を囲んでくる。
「消えなさい!」
レディスコルピオンは、尻尾を伸ばし、レッドを全て、残像も本体も全てなぎ払うべく身体を回転させ、叩き付けようとする。
「がっ」
鈍い衝撃が走るが、それはレッドではなかった。
建物の残骸である分厚い鉄筋だった。残像の影に隠して見えなくしていたのだ。
激しい衝撃にレディスコルピオンは激痛に声を震わせる。
激痛で思考が混乱するが、落ち着きを取り戻すと欺された事に気がつき、怒り狂う。
「おのれ!」
すぐに尻尾を収納しようとしたが、出来なかった。
鉄筋に尻尾が深く食い込み、外す事が出来ない。
「このおっ」
残像を相手にする疲労とレッドからのダメージが蓄積し、レディスコルピオンの動きが鈍くなっている。
抜こうとした一瞬、レディスコルピオンの動きが止まった。
その瞬間をレッドは見逃さなかった。
「はっ」
レッドは思いっきり走り込みレディスコルピオンに近づいていく。
「しまった」
レッドが近づいてくるのをレディスコルピオンは驚愕する。
「く、食らいなさい!」
両肩のハサミを突き出し捉えようとする。
しかし、レッドは、回避してレディスコルピオンの懐に入り込む。
「うっ」
「はああああっ」
既に懐に入られてしまった。
レッドは拳を振りかぶり、力を貯めて自分を打ち飛ばそうとしている。
「む、無理よ。私の装甲は貫けないわ」
大きな衝撃を内部にもたらしたが、装甲に傷一つ付けることは出来ていない。
一撃を耐えきれば反撃のチャンスはある。
レディスコルピオンは自分に言い聞かせた。
「レッドショックパンチ!」
強烈なレッドの拳がレディスコルピオンの胸甲に叩き付けられた。
接触した瞬間、ギアが収縮しカウンターマスが叩き付けられ反発する力を押し返しレディスコルピオンに向かう。
「うぐっ」
激しい衝撃にレディスコルピオンの顔が歪む。
肺や心臓を強く叩かれ、全身に激痛が広がり不愉快だ。
だが、予想通り、装甲は割れていない。
衝撃で鉄筋に食い込んでいた尻尾も外れ、反撃できる。
レッドの背後から尻尾を襲わせ、毒を注入しようとする。
毒が効かないのは分かっている。
だが、一瞬でも行動不能にして、後は全身を拘束、出来なければハサミで四肢を切断して動けなくしても良い。
レディスコルピオンは勝ったと思っていた。
だが、レッドにはまだ秘密兵器があった。
「レッドショックパンチ! ネクストステージ!」
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
恥ずかしい 変身ヒロインになりました、なぜならゼンタイを着ただけのようにしか見えないから!
ジャン・幸田
ファンタジー
ヒーローは、 憧れ かもしれない しかし実際になったのは恥ずかしい格好であった!
もしかすると 悪役にしか見えない?
私、越智美佳はゼットダンのメンバーに適性があるという理由で選ばれてしまった。でも、恰好といえばゼンタイ(全身タイツ)を着ているだけにしかみえないわ! 友人の長谷部恵に言わせると「ボディラインが露わだしいやらしいわ! それにゼンタイってボディスーツだけど下着よね。法律違反ではないの?」
そんなこと言われるから誰にも言えないわ! でも、街にいれば出動要請があれば変身しなくてはならないわ! 恥ずかしい!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる