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第二話 レッドピンチ 驚異の女幹部レディスコルピオン
レディスコルピオン対策
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「じゃあ、レディスコルピオンの対策を考えようか」
優子に服を着せた後、大輝はミーティングを始めた。
「二人ともお気になさらず続ければ良いのに」
「出来るか!」
リリアンの言葉に大輝は再び怒る。
せっかく良い雰囲気だったのに、リリアンのお陰で台無しだ。
もう一度、使用と思っても興が削がれており、やる気になれない。
それに暴れているレディスコルピオンを野放しには出来ない。
現に今も町の人達を掠っている。一刻も早く撃退しなければ。
「まず、毒対策だけど、血清と解毒剤が出来た。既に使われた種類なら何とかなる。全く知らない毒に対してもある程度は効き目があると思う」
いくら多種多様な毒を作り出せても、分泌するレディスコルピオンの身体はそうかわらない。
分泌腺が完全に替わることはないだろうから、似たような毒になるはずだ。
「レッドより攻撃力も防御力もある。こんな強い怪人を相手にするのは厄介だ。しかも、毒針付きの尻尾と複数のアームを持っていて接近するのは危険だ」
「さらに解析の結果、複数の目を持っています」
「目?」
リリアンの言葉に大輝は疑問符を浮かべる。
「はい、サソリは複数の目を持っています。特に背中に一対の複眼があります。レディスコルピオンもそれを付けているようです」
「だから、背後の死角からでも攻撃出来たのか」
自分の攻撃を見切られた事を思い出した優子は納得する。
「……厄介だな。スピードで背後に回りたいのに、死角なしか」
大輝は、困った。
「優越しているのはスピードだけだけど、死角はない。突破しても、分厚い装甲を打ち破る作戦が必要だ」
大輝は暫し考えるとドクターの知識から一つ思いつく。
「ショックアームはどうかな」
「何それ」
「カウンターマスを搭載した奴で、打撃の瞬間打ち込むんだ」
「わからない」
「簡単に言うと、拳を打ち込んだ瞬間の反発を抑えて全ての力を相手に叩き込むんだ」
拳で殴ると反発し力が上手く伝わらない。
そこで、新たに力を加えることで力を全て相手に伝えようというのだ。
本来であれば逃げるはずの力を相手に向ける事が出来る。
「比較的軽いから、レッドでも使えるはず。スピードも落とさず済む」
「でも、どうやって、近づくの?」
「だよね」
接近戦だとレディスコルピオンの間合いに入ってしまう。
レッドの腕の長さでは、レディスコルピオンに届かない。伸縮する尻尾にやられる。
「何か、遠距離攻撃兵器を使うか。でも、レッドに使えるものはないし」
レッドは接近戦が得意なため銃などになれていない。
今から教えても間に合わない。
何とかして使える方法を考えなくては。
「あの、スピードを生かしてみては?」
リリアンの言葉に大輝達は疑問を抱く。
「スピードだけで突破できないだろう。更に速くしても止められて仕舞う」
レッドは正面から飛び込んで止められた。
横や後ろからも同じ結果が予想される。
「ですから、スピードを生かしたトリックを使いましょう」
リリアンのアイディアを大輝と優子は聞いた。
そして上手くいきそうな予感がした。
「確かにそれなら上手くいきそうだ」
「出来るの」
「大丈夫。ちょっと改造すればいける」
「では、早速改造しましょう」
といってリリアンは手術台の方を見て二人に言った。
優子に服を着せた後、大輝はミーティングを始めた。
「二人ともお気になさらず続ければ良いのに」
「出来るか!」
リリアンの言葉に大輝は再び怒る。
せっかく良い雰囲気だったのに、リリアンのお陰で台無しだ。
もう一度、使用と思っても興が削がれており、やる気になれない。
それに暴れているレディスコルピオンを野放しには出来ない。
現に今も町の人達を掠っている。一刻も早く撃退しなければ。
「まず、毒対策だけど、血清と解毒剤が出来た。既に使われた種類なら何とかなる。全く知らない毒に対してもある程度は効き目があると思う」
いくら多種多様な毒を作り出せても、分泌するレディスコルピオンの身体はそうかわらない。
分泌腺が完全に替わることはないだろうから、似たような毒になるはずだ。
「レッドより攻撃力も防御力もある。こんな強い怪人を相手にするのは厄介だ。しかも、毒針付きの尻尾と複数のアームを持っていて接近するのは危険だ」
「さらに解析の結果、複数の目を持っています」
「目?」
リリアンの言葉に大輝は疑問符を浮かべる。
「はい、サソリは複数の目を持っています。特に背中に一対の複眼があります。レディスコルピオンもそれを付けているようです」
「だから、背後の死角からでも攻撃出来たのか」
自分の攻撃を見切られた事を思い出した優子は納得する。
「……厄介だな。スピードで背後に回りたいのに、死角なしか」
大輝は、困った。
「優越しているのはスピードだけだけど、死角はない。突破しても、分厚い装甲を打ち破る作戦が必要だ」
大輝は暫し考えるとドクターの知識から一つ思いつく。
「ショックアームはどうかな」
「何それ」
「カウンターマスを搭載した奴で、打撃の瞬間打ち込むんだ」
「わからない」
「簡単に言うと、拳を打ち込んだ瞬間の反発を抑えて全ての力を相手に叩き込むんだ」
拳で殴ると反発し力が上手く伝わらない。
そこで、新たに力を加えることで力を全て相手に伝えようというのだ。
本来であれば逃げるはずの力を相手に向ける事が出来る。
「比較的軽いから、レッドでも使えるはず。スピードも落とさず済む」
「でも、どうやって、近づくの?」
「だよね」
接近戦だとレディスコルピオンの間合いに入ってしまう。
レッドの腕の長さでは、レディスコルピオンに届かない。伸縮する尻尾にやられる。
「何か、遠距離攻撃兵器を使うか。でも、レッドに使えるものはないし」
レッドは接近戦が得意なため銃などになれていない。
今から教えても間に合わない。
何とかして使える方法を考えなくては。
「あの、スピードを生かしてみては?」
リリアンの言葉に大輝達は疑問を抱く。
「スピードだけで突破できないだろう。更に速くしても止められて仕舞う」
レッドは正面から飛び込んで止められた。
横や後ろからも同じ結果が予想される。
「ですから、スピードを生かしたトリックを使いましょう」
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そして上手くいきそうな予感がした。
「確かにそれなら上手くいきそうだ」
「出来るの」
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「では、早速改造しましょう」
といってリリアンは手術台の方を見て二人に言った。
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