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第二話 レッドピンチ 驚異の女幹部レディスコルピオン
毒を出すために利尿剤投与
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すぐに、腕や足の静脈に針が入れられ、生理食塩水が入れられていく。
「利尿剤、注入します」
リリアンが点滴の一つに注射針を入れて薬液を入れた。
「あうううっっ、おしっこが、おしっこが、凄く出したい」
薬剤が入るとすぐに効き目が現れた。
「うううっ! 出るうう!」
尿管の先端から放物線を描いて黄金の液体が流れ出た。
優子は羞恥で顔を赤くするが、身体が活発なせいか薬品に対する即効性が高い。
これなら上手くいきそうだと大輝は安堵する。
しかし、すぐに容体は変化した。
「はうううっっ! おしっこが出る場所がジンジンするううううっっ!」
突如、優子が苦しみだした。
初めは、何らかの副作用かと思ったが、徐々に出てくる尿の量が減ってきて止まったことに大輝はただ事ではないと気付いた。
「い、痛い、おしっこしたいのに出なくて痛い」
優子の言葉から膀胱の中の尿が無くなったのではなく、尿管が何らかの原因で止まって房がテイルのが原因のようだ。
すぐに超音波診断機を使って中の様子を見る。
膀胱は限界まで膨らんでいたが、尿管は太くなっているが正常。だが尿が出ている様子がない。
尿管結石の可能性は低い。
それならすぐに痛がるはずだし尿は出ない。
尿が出てすぐに原因があるはずだ。
「尿には毒が入っていたな」
大輝はすぐに原因を思いついた。
「毒で尿道が腫れ上がって通り道を塞いでいるのか」
排出される毒が尿管の細胞に入り込み爛れて腫れて尿道を塞ぎ、尿を止めてしまったのだ。
「拙い、膀胱には尿が大量に出ている」
腎臓がフル稼働して膀胱に尿を出している。
既に膀胱はパンパンだ。
止めても、身体の毒が出ないし、もう遅い。
「膀胱に直接針をいれて放出させる」
尿道が腫れて使えないなら別の通り道を作るだけ。膀胱から直接注射針で抜いて仕舞う。
その間に解毒剤を作り出す。
「待ってて、今楽にしてあげる」
大輝はすぐに注射針とチューブを持ち出し準備する。
「行くよ」
大輝は素早くお腹に長い針を刺した。
超音波診断機は針の先端が寸分の狂いもなく、他の血管や神経を傷つける事無く膀胱を刺したのを映し出した。
その証拠にチューブからは黄金の液体が流れ出してきた。
「あううううっっ」
苦しんでいた優子の表情も苦痛から解放された安堵で緩んでいく。
「良かった」
容体が安定した事に大輝は、安堵する。
毒の排出が上手くいっているようで各所の腫れや痛みが引いているようだ。
尿道の毒も抜けてきて腫れも収まり尿を通すようになった。
血中と尿の毒の濃度も下がっている。
「尿道も大丈夫そうだ。このままカテーテルを入れて排出しよう」
腫れが引いたところで尿道に管を通して膀胱へ入れる。
これで尿道が毒で腫れ上がる事はないだろう。
「あうっ」
カテーテルを入れる時、優子が声を上げる他は問題なく進み、尿が通ることを確認すると膀胱に突き刺した針を抜いた。
「ううんっ」
だが、優子の顔はまだ苦しそうだった。
「あああんっっ」
「どうしてだ。毒は抜け始めているのに」
一時期より落ち着いているが、優子はまだ悩ましげに艶声を出し続けている。
肌もほんのり赤く、吐息も熱い。
何とかしてあげたかった。
「ドクター、一部に毒が残っており、それで苦しんでいます。そこの血行をよくすれば治ります」
「そうか。何処だ」
「胸です」
「利尿剤、注入します」
リリアンが点滴の一つに注射針を入れて薬液を入れた。
「あうううっっ、おしっこが、おしっこが、凄く出したい」
薬剤が入るとすぐに効き目が現れた。
「うううっ! 出るうう!」
尿管の先端から放物線を描いて黄金の液体が流れ出た。
優子は羞恥で顔を赤くするが、身体が活発なせいか薬品に対する即効性が高い。
これなら上手くいきそうだと大輝は安堵する。
しかし、すぐに容体は変化した。
「はうううっっ! おしっこが出る場所がジンジンするううううっっ!」
突如、優子が苦しみだした。
初めは、何らかの副作用かと思ったが、徐々に出てくる尿の量が減ってきて止まったことに大輝はただ事ではないと気付いた。
「い、痛い、おしっこしたいのに出なくて痛い」
優子の言葉から膀胱の中の尿が無くなったのではなく、尿管が何らかの原因で止まって房がテイルのが原因のようだ。
すぐに超音波診断機を使って中の様子を見る。
膀胱は限界まで膨らんでいたが、尿管は太くなっているが正常。だが尿が出ている様子がない。
尿管結石の可能性は低い。
それならすぐに痛がるはずだし尿は出ない。
尿が出てすぐに原因があるはずだ。
「尿には毒が入っていたな」
大輝はすぐに原因を思いついた。
「毒で尿道が腫れ上がって通り道を塞いでいるのか」
排出される毒が尿管の細胞に入り込み爛れて腫れて尿道を塞ぎ、尿を止めてしまったのだ。
「拙い、膀胱には尿が大量に出ている」
腎臓がフル稼働して膀胱に尿を出している。
既に膀胱はパンパンだ。
止めても、身体の毒が出ないし、もう遅い。
「膀胱に直接針をいれて放出させる」
尿道が腫れて使えないなら別の通り道を作るだけ。膀胱から直接注射針で抜いて仕舞う。
その間に解毒剤を作り出す。
「待ってて、今楽にしてあげる」
大輝はすぐに注射針とチューブを持ち出し準備する。
「行くよ」
大輝は素早くお腹に長い針を刺した。
超音波診断機は針の先端が寸分の狂いもなく、他の血管や神経を傷つける事無く膀胱を刺したのを映し出した。
その証拠にチューブからは黄金の液体が流れ出してきた。
「あううううっっ」
苦しんでいた優子の表情も苦痛から解放された安堵で緩んでいく。
「良かった」
容体が安定した事に大輝は、安堵する。
毒の排出が上手くいっているようで各所の腫れや痛みが引いているようだ。
尿道の毒も抜けてきて腫れも収まり尿を通すようになった。
血中と尿の毒の濃度も下がっている。
「尿道も大丈夫そうだ。このままカテーテルを入れて排出しよう」
腫れが引いたところで尿道に管を通して膀胱へ入れる。
これで尿道が毒で腫れ上がる事はないだろう。
「あうっ」
カテーテルを入れる時、優子が声を上げる他は問題なく進み、尿が通ることを確認すると膀胱に突き刺した針を抜いた。
「ううんっ」
だが、優子の顔はまだ苦しそうだった。
「あああんっっ」
「どうしてだ。毒は抜け始めているのに」
一時期より落ち着いているが、優子はまだ悩ましげに艶声を出し続けている。
肌もほんのり赤く、吐息も熱い。
何とかしてあげたかった。
「ドクター、一部に毒が残っており、それで苦しんでいます。そこの血行をよくすれば治ります」
「そうか。何処だ」
「胸です」
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