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第一話 変身ヒーロー好きだった俺、マッドサイエンティストにされる
第一話エピローグ
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どうしたものかな
小川さんとの行為が終わった後、大輝は考えた。
自分がどういう状況なのか伝えなくてはならない。
マッドサイエンティストに改造されたとか話せば、敵対することは確実だった。
「うううんっ」
考え込んでいる内に小川さんが起きた。
疲れて寝ていたのか、目を擦りながら起き上がる。
そして、大輝の姿を見て、何をしていたか思い出し、ほんのり顔を紅く染めると、自分の小さな胸を隠して、顔を背ける。
その仕草にドキッとするが、言わなければならない。
「あ、あの小川さん」
大輝の言葉で何を言いたいか理解した小川さんは言った。
「大丈夫、聞かないから」
「……え?」
「何で大輝君が助かったか、私を助けられたかは聞かない」
「いいの」
「うん」
「なんで?」
「私を助けてくれたのだから」
嬉しそうに小川さんはいった。
「じゃあ、そろそろ帰るから」
小川さんは、服を着て帰ろうとドアに向かう。
「それともう一度」
だがドアの前で振り向いて、大輝に近づく。
大輝を見上げて何か言いたそうな顔をする優子。
「……」
だが何も言えなくて、別の言葉を言った。
「助けてくれてありがとう」
優子は大輝の返事を聞かず、すぐに振り返ってドアを出て行って仕舞った。
部屋に残った大輝は、暫し呆然とした。
「いつの間に、洗脳したのですか」
「していないよ」
リリアンの言葉を慌てて否定する。
本当に二人で楽しんでいただけだ。
「しかし、アレは完全に魅了されている感じですよ。いつの間に仕込んだのですか」
「だからしていない」
しばらくの間、リリアンと問答を続ける事になった。
「良かった」
帰る途中、小川優子は、先ほどまでの行為の余韻に浸っていた。
初めは怖かった。
ヒーローになったら痛いこと、怖いことにあうことは覚悟していた。
それでも皆を助けられるし昔からの憧れだったのでヒーローになった事に後悔はない。
だが、あんなことが起きるなんて予想外だ。
同性とはいえ、あんなデリケートな部分に入り込み撫でられるなど今までに無かった。
最初は驚いた上に気持ち良かったので感じなかった。
でも後になって、異物感が、おぞましさがこみ上げてきて、恐怖になった。
なのにまた、今度は異性からされるなんて、しかも入れられた指より大きな物を入れられるなんて怖かった。
でも、最後は良かった。
治療に必要、助かるために必要と信じて、我慢しようとした。
けど、平気だった。
キスしてくれた時に大輝君が気を遣ってくれているのが分かったし、気持ちよい部分を探って様子を見ながらしてくれていた。
おかげで安心したし、気持ちよくなった。
ヴァレリーと同じ所を撫でられて嫌な記憶を思い出したけど、大輝君の方は何倍も気持ちよかったから、嬲られた時の記憶も塗りつぶしてくれた。
だから、私は強くなれた。
強いギアをくれた以上に強くなる事が出来た。
だから戦うのは怖くなんてない。
怖いのは、こんなに気持ちよくしてくれる大輝君がいなくなること。
このまま離れたくなくて、気持ちよくしていたいから体を交わしている。
この状態が何時までも続けば良い、と優子は思った。
だから、秘密にしようと思った。
大輝との関係を続けるために。
本部に彼がマッドサイエンティストになった事は伝えない。
でないと、奪われてしまうから。
「変身ヒーロー失格だな」
苦笑するが、後悔はなく、むしろ幸福感に包まれていた。
小川さんとの行為が終わった後、大輝は考えた。
自分がどういう状況なのか伝えなくてはならない。
マッドサイエンティストに改造されたとか話せば、敵対することは確実だった。
「うううんっ」
考え込んでいる内に小川さんが起きた。
疲れて寝ていたのか、目を擦りながら起き上がる。
そして、大輝の姿を見て、何をしていたか思い出し、ほんのり顔を紅く染めると、自分の小さな胸を隠して、顔を背ける。
その仕草にドキッとするが、言わなければならない。
「あ、あの小川さん」
大輝の言葉で何を言いたいか理解した小川さんは言った。
「大丈夫、聞かないから」
「……え?」
「何で大輝君が助かったか、私を助けられたかは聞かない」
「いいの」
「うん」
「なんで?」
「私を助けてくれたのだから」
嬉しそうに小川さんはいった。
「じゃあ、そろそろ帰るから」
小川さんは、服を着て帰ろうとドアに向かう。
「それともう一度」
だがドアの前で振り向いて、大輝に近づく。
大輝を見上げて何か言いたそうな顔をする優子。
「……」
だが何も言えなくて、別の言葉を言った。
「助けてくれてありがとう」
優子は大輝の返事を聞かず、すぐに振り返ってドアを出て行って仕舞った。
部屋に残った大輝は、暫し呆然とした。
「いつの間に、洗脳したのですか」
「していないよ」
リリアンの言葉を慌てて否定する。
本当に二人で楽しんでいただけだ。
「しかし、アレは完全に魅了されている感じですよ。いつの間に仕込んだのですか」
「だからしていない」
しばらくの間、リリアンと問答を続ける事になった。
「良かった」
帰る途中、小川優子は、先ほどまでの行為の余韻に浸っていた。
初めは怖かった。
ヒーローになったら痛いこと、怖いことにあうことは覚悟していた。
それでも皆を助けられるし昔からの憧れだったのでヒーローになった事に後悔はない。
だが、あんなことが起きるなんて予想外だ。
同性とはいえ、あんなデリケートな部分に入り込み撫でられるなど今までに無かった。
最初は驚いた上に気持ち良かったので感じなかった。
でも後になって、異物感が、おぞましさがこみ上げてきて、恐怖になった。
なのにまた、今度は異性からされるなんて、しかも入れられた指より大きな物を入れられるなんて怖かった。
でも、最後は良かった。
治療に必要、助かるために必要と信じて、我慢しようとした。
けど、平気だった。
キスしてくれた時に大輝君が気を遣ってくれているのが分かったし、気持ちよい部分を探って様子を見ながらしてくれていた。
おかげで安心したし、気持ちよくなった。
ヴァレリーと同じ所を撫でられて嫌な記憶を思い出したけど、大輝君の方は何倍も気持ちよかったから、嬲られた時の記憶も塗りつぶしてくれた。
だから、私は強くなれた。
強いギアをくれた以上に強くなる事が出来た。
だから戦うのは怖くなんてない。
怖いのは、こんなに気持ちよくしてくれる大輝君がいなくなること。
このまま離れたくなくて、気持ちよくしていたいから体を交わしている。
この状態が何時までも続けば良い、と優子は思った。
だから、秘密にしようと思った。
大輝との関係を続けるために。
本部に彼がマッドサイエンティストになった事は伝えない。
でないと、奪われてしまうから。
「変身ヒーロー失格だな」
苦笑するが、後悔はなく、むしろ幸福感に包まれていた。
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