【R18】俺は変身ヒーローが好きだが、なったのは同級生の女子でした。一方の俺は悪の組織に捕らえられマッドサイエンティストにされた

瀬緋 令祖灼

文字の大きさ
上 下
21 / 167
第一話 変身ヒーロー好きだった俺、マッドサイエンティストにされる

大輝、レッド、小川さんを奪回

しおりを挟む
「上手くいった」

 秘密研究所に戻ってきた大輝は、肩で息をしながら自分を褒めた。
 隣には、横たわるレッドいや小川優子がいた。
 顔を朱に染めているが、息は荒い。
 ヴァレリーに痛めつけられ嬲られ心身共にボロボロにされているから尚更だ。
 あのまま続いていたらどうなったか、恐ろしい。

「よくやったよ」

 直前までの行動を思い出して背中に冷や汗を流しながら、大輝は自分を褒めた。
 ヴァレリーがレッドの快楽陵辱に夢中になっている隙を突いて持っていた麻酔銃を放った。
 放った麻酔針は見事首筋に命中し、ヴァレリーの意識を刈り取った。
 動揺する戦闘員の隙を突いてレッドに駆け寄ると、抱き上げて病室を脱出。
 逃走した。
 慌てて戦闘員達が追いかけてきたが、病院を出たところで隠し扉に逃げ込み、追っ手をまき、逃走に成功。
 そのまま病院下の秘密研究所に戻ってきたのだ。

「ご無事で何よりです」

 恭しくリリアンが頭を下げるが、大輝は良い思いがしない。

「見ていただけのくせに」

 襲撃されたのに、助け船も出さなかった。

「この秘密研究所が発覚するのは避けたかったのです」

「僕を見殺しにしてもか」

「ヴァレリー程度なら何とでも出来るでしょう」

「無理だろう」

 改造されているとはいえ、レッド、小川さんでさえ倒せなかったヴァレリーに敵うとは思えない。
 よしんば力が勝っているとしても自身の力を把握していないため勝てるとは思えない。

「ですが、麻酔銃を持っています。あの場を切り抜ける程度の事は出来ると思いました」

「確かによく効いたが」

 偶然持っていた麻酔銃がヴァレリーに効いて良かった。
 効いていなかったら、逃げられなかった。無様になくなったが案外ドクターの能力は高いようだ。

「だが、小川さんを連れて逃げるのはしんどかったぞ」

「なぜ助けるのですか」

「見捨てておけないだろう」

「我々と敵対しておりますが」

「だとしても」

「ああ、実験体として改造し手駒に加えるためですね」

「違うって」

「ですが、良いお考えだと思いますが」

「おい」

「ですが、いずれにしても改造は必要だと考えます」

「なんでだ」

「まず、ヴァレリーが目を覚まし動き始めました」

「なに」

 驚いていると、リリアンは機器を操作しモニターに外部の様子を出した。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

処理中です...