【R18】俺は変身ヒーローが好きだが、なったのは同級生の女子でした。一方の俺は悪の組織に捕らえられマッドサイエンティストにされた

瀬緋 令祖灼

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第一話 変身ヒーロー好きだった俺、マッドサイエンティストにされる

ギアレンジャーレッド VS 女幹部ヴァレリー

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 ヴァレリーの声で戦闘員が一斉に襲いかかる。

「はっ」

 しかし、変身した小川さん、ギアレンジャーレッドは果敢に勃ち無悪。
 戦闘員達のパンチを託医に捌き、的確に蹴りとパンチを浴びせ、はじき返していく。

「ぐへっ!」

「ぐはっ!」

 すぐに戦闘員達は半数がやられた。

「中々やるわね。でも私に敵うとでも」

 レッドの戦いぶりを見ていたヴァレリーが前に出てきた。

「たあっ」

 先手必勝とばかりに大きく振りかぶってレッドはヴァレリーにパンチを繰り出す。

「甘いわ」

 だがヴァレリーは片手でレッドの渾身のパンチを受け止めた。

「なっ」

「あはははっ 今までの成果を元に私は作られたのよ。戦闘員とは段違いなんだから」

 拳を掴んだ手を軽く振るとレッドの体が浮いた。

「うわっ」

 想像以上の怪力にレッドは驚き声を上げる。

「驚くのは、まだ早いわ、よっ」

 軽口を言うとヴァレリーは手を素早く振り、レッドを壁に叩き付けた。

「がはっ」

 レッドは空気が叩き出された声を上げ、床に倒れた。

「小川さん」

 倒れ込むレッドを見て大輝は悲鳴を上げる。

「口ほどにもないわね。その程度力しか出せないあなたに負けるなんて、これまでの怪人は欠陥品だったのかしら」

 傲然とレッドを見下しながら、ヴァレリーは言う。

「ま、まだだ」

 だが、レッドは立ち上がった。

「この程度で膝を折るなんて正義のヒーローじゃない」

「あら、立ち上がるの、少しはやるようね。見直したし、惚れ直したわ。けど、私に敵うかしら」

「必ず勝つ! だって僕は正義のヒーローなんだから!」

 決然として言うと同時にレッドは手を掲げ叫んだ。

「ヴァイオレットソード!」

 光が集まり、赤い刀身の剣が現れた。
 出てきた剣をレッドは掴み切っ先をヴァレリーに向け構える。

「あら、拳で勝てないから道具に頼るの。安直ね」

「五月蠅い! これは僕の正義の剣だ! これで悪を切り払うんだ!」

 レッドは大きく振りかぶると、ヴァレリーに向かって駆け出し、喊声を上げて刀身を拘束で振り下ろした。

「たああああっっっっ」

「遅い」

 だがヴァレリーは素早く体を左へ回転させながら右手を振り上げ、刀身の側面に右の手の平を叩き付けた。
 振り下ろされる勢いと合わせてヴァレリーは自分の力を叩き付け、ヴァイオレットソードを叩き砕いた。

「なっ!」

 自分の愛刀が破壊され、レッドは驚き呆然とする。

「その程度なの」

 その隙をヴァレリーは見逃さなかった。
 体を捻った時に出来た回転を使い、回し蹴りを繰り出す。

「しまった!」

「遅い!」

 伸びてきたヴァレリーの長い足がレッドを襲った。

 
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