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第一話 変身ヒーロー好きだった俺、マッドサイエンティストにされる
ニュードクター・エクシリオン 山田大輝
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「はあはあ……凄い……」
どれほど時間が経っただろうか、リリアンはようやく満足して動かなかった。
「ううっ」
「あうっ」
だが体は敏感で、一寸した刺激で、密着している大輝が体を捩らせただけで快感が走り体がビクンと動く。
「そういえば、ドクターは?」
大輝の呟きで、ようやく我に返ったリリアンは体を起こしドクターの方を見る。
そこにはベッドから落ち、床に広がった人工血液の中に倒れ込むドクターの姿があった。
「ドクター!」
慌ててリリアンが駆けつける。
「亡くなっている」
だがドクターは事切れていた。
「どうするんだ」
縛り付けられたままの大輝が尋ねるとリリアンは、モニターを確認した後、決然とした表情で大輝に近づき、ベッドの拘束を解いた。
「何を」
「ドクターは人格を移植する前に亡くなりました。しかし、知識は既にあなたにインプットされています」
「馬鹿な」
と大輝は言ったが、周りを見る。
不気味な機械だったが、今は正面にあるのが改造装置であること、右にあるのが細胞の培養装置、左の扉が資材奥歯である事を知っている。
知るはずのないことを知っており、操作の仕方も分かっていた。
「おわかりのようですね」
知らないことを知っているlptpも戸惑う大輝の表情を見て確信したリリアンは告げた。
「今から、あなたが新たなドクター・エクシリオンです」
「まさか」
驚いていると、体が輝き、胸の辺りに痣が、いやアセンデッドのタトゥーが現れ、顔にはバイザーが掛かった。
「正式に承認されたようです。これであなたに知識と権限が継承されました。いえ、ドクター・エクシリオン」
「そんな」
突然の事に大輝は戸惑った。
「何をすれば良いんだよ」
「材料を集めて改造してギアレンジャーに挑み、倒し、世界を、人類を新たな未来に導くのです」
「いやいやいや!」
かつて変身ヒーローに憧れた身としては、悪の幹部になることに抵抗がある。
そもそも見ず知らずの他人をいじくりたくない。
「そんなのは嫌だからな。僕はもう帰る。あとは好きにして」
といって帰ろうと出入り口に向かうとブザーが鳴った。
「何事だ」
「危険人物が施設に、ダミーにしている上の病院に入ったようです」
リリアンが、機会を操作して中央の画面に表示する。
そこに映っていたのはギアレンジャーレッド、いや、同級生の小川優子だった。
どれほど時間が経っただろうか、リリアンはようやく満足して動かなかった。
「ううっ」
「あうっ」
だが体は敏感で、一寸した刺激で、密着している大輝が体を捩らせただけで快感が走り体がビクンと動く。
「そういえば、ドクターは?」
大輝の呟きで、ようやく我に返ったリリアンは体を起こしドクターの方を見る。
そこにはベッドから落ち、床に広がった人工血液の中に倒れ込むドクターの姿があった。
「ドクター!」
慌ててリリアンが駆けつける。
「亡くなっている」
だがドクターは事切れていた。
「どうするんだ」
縛り付けられたままの大輝が尋ねるとリリアンは、モニターを確認した後、決然とした表情で大輝に近づき、ベッドの拘束を解いた。
「何を」
「ドクターは人格を移植する前に亡くなりました。しかし、知識は既にあなたにインプットされています」
「馬鹿な」
と大輝は言ったが、周りを見る。
不気味な機械だったが、今は正面にあるのが改造装置であること、右にあるのが細胞の培養装置、左の扉が資材奥歯である事を知っている。
知るはずのないことを知っており、操作の仕方も分かっていた。
「おわかりのようですね」
知らないことを知っているlptpも戸惑う大輝の表情を見て確信したリリアンは告げた。
「今から、あなたが新たなドクター・エクシリオンです」
「まさか」
驚いていると、体が輝き、胸の辺りに痣が、いやアセンデッドのタトゥーが現れ、顔にはバイザーが掛かった。
「正式に承認されたようです。これであなたに知識と権限が継承されました。いえ、ドクター・エクシリオン」
「そんな」
突然の事に大輝は戸惑った。
「何をすれば良いんだよ」
「材料を集めて改造してギアレンジャーに挑み、倒し、世界を、人類を新たな未来に導くのです」
「いやいやいや!」
かつて変身ヒーローに憧れた身としては、悪の幹部になることに抵抗がある。
そもそも見ず知らずの他人をいじくりたくない。
「そんなのは嫌だからな。僕はもう帰る。あとは好きにして」
といって帰ろうと出入り口に向かうとブザーが鳴った。
「何事だ」
「危険人物が施設に、ダミーにしている上の病院に入ったようです」
リリアンが、機会を操作して中央の画面に表示する。
そこに映っていたのはギアレンジャーレッド、いや、同級生の小川優子だった。
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