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ジャスティスエーズ

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「今助けるぞ!」

 エントランスに声が響くと、一迅の風が吹き洗脳されたミーネであるリリム一号が展開した糸が切れてエヴァとイザナミを解放した。

「アンノウンを確認。何者か」

 リリム一号は自分を邪魔した存在に視線を移し無機質に尋ねる。
 そこにいたのは全身を黒いインナーで覆い各部に白いアーマーを装着した翔だった。
 鋭角でスピード感溢れる形のアーマーは各部にエーテルの発光体があり、各所から噴出しそうなほどのエーテルの光を放っており、威圧するようなオーラを放っていた。

「ジャスティスセイバーの新たなメンバー。ジャスティスエース。ここに参上!」

 脚を広げ腕を大きく振り上げて決めポーズをして翔は宣言した。
 ジャスティスセイバーが結成されたとき、翔も出動しようとした。しかし警察側に付いたエーテル研究の第一人者であり出撃してパラダイムの手に落ちる危険を恐れを理由に許可が下りなかった。
 そのため晶とミーネだけが出撃していた。
 だが彼女たちが度々危機に陥るのを見た翔は、自分も出動しなければならない、と思い作り上げたのが翔専用のギア、ジャスティスエースだ。
 これまで出動の機会はなかったが、今回は後が無い決戦という事もあり、翔は装着して挑んできた。

「アンノウンを敵と認識。制圧若しくは殺害します」

 しかし洗脳されたミーネは無機質に言い放つと迷いも無く銃口を翔に向けて銃撃を放った。
 だが素早い射撃にも拘わらず、翔は射撃を躱す。そして洗脳されたミーネ、リリム一号に近づいて行く。
 リリム一号は連射に変えてジャスティスエースの接近を防ごうとするが、エースが速すぎて当たらない。
 しかもエースはただ射撃を避けているだけでは無かった。
 弾幕を避けて駆け回る間、ジャスティスエースはリリム一号が展開しエヴァとイザナミを拘束する特殊繊維の糸を装備していたナイフで切り刻み二人を自由にした。

「新たな敵を最重要ターゲットと認識。攻撃を続行」

 拘束した二人を解放したエースの動きを止めようとリリム一号は銃を乱射して弾幕を張ろうとする。
 だがジャスティスエースに変身した翔は二人を解放すると洗脳されたミーネ、リリム一号に向かって走り出した。
 リリム一号はアラクネの各アームから糸を乱射してエースを止め拘束しようとするとが、エースは糸が絡まる寸前で方向を転換し迂回してミーネに忍び寄る。
 リリム一号が迎撃しようとしたときには既に遅かった。
 洗脳されたミーネの懐に入ったエースはアラクネのアームをナイフで切り落としミーネに体当たりした。
 翔の体当たりでミーネは銃を手放してしまった上に地面に倒れ込む。

「はっ」

 エースはそれでも動きを止めず、ミーネに刺さった突起をナイフと指を使って素早く抜いていく。
 元々医学系の翔は手術の実習も受けておりこのような処置は得意だ。自分用に開発したジャスティスエースのギアは翔自身の得意分野を更に強化することを主眼に設計していた。
 ジャスティスエースとなった翔はエーテルによって身体が強化され、素早さと繊細さ、手先の器用さに磨きが掛かっている。
 しかもジャスティスエースの各パーツには作業支援用の小アームが装備されており細かい作業は得意だった。
 一瞬の内にミーネに刺さった突起物はエースによって引き抜かれていく。

「あうっ、うっ」

 途中、膣とアナルに刺さった突起を抜いた衝撃でミーネが絶頂し艶声を上げた。

「ゴメン、我慢して」

 エースの処置は僅か十数秒でミーネの突起を全て抜いてしまった上、エーテルを流し込んで傷口を塞いで行く。

「ミーネ、大丈夫?」

「あ、アンノウン、を、捕獲、します」

 翔が声を掛けるがミーネはまだ洗脳から抜け出せていなかった。
 ミーネは声を掛けた翔に両手を伸ばして抱きついた。

「!」

 間近にいたエースはは避ける間もなく捕らえられ、顔を近づけてきたミーネにキスをされた。
 ミーネは舌を翔の口に入れて翔の舌に絡むとエーテルを流し込み、翔を洗脳しようとする。
 翔は逃れようとするが、両手を背後に回され、脚を絡められ身動きが取れない状況に陥る。しかも触れた場所から洗脳エーテルを流し込まれ翔の身体の中はエーテルの暴風で快感が与えられる。
 しかもミーネの身体が柔らかく抱き心地が良く翔の意識は蕩けそうになる。

(晶を助ける為に耐えるんだ)

 だが、翔は意識を失う寸前で強い意志で踏みと止まる。
 身動きは取れないし色々あったが今は仲間であるミーネを乱暴に扱うことは出来ない。
 だから翔はミーネを抱き返した。
 背中へ両手を回し愛撫し右手を胸に滑り込ませて揉み、左手を背中のラインに沿って這わせ腰から小さな尻肉を掴む。そして自分のエーテルを流し込んだ。

「!」

 突起の制御が無くなりミーネの身体のエーテルは暴走状態だったが、翔のエーテルが混ざり流れが整い始める。絡ませた舌からもエーテルを流し込み口の中の感じるポイントを的確に突いたり舐め回すと徐々にミーネの瞳に光りが戻り始める。

「う、ううっ」

 翔を抱きしめる四肢の力が弱まり、くぐもった艶声が出始めた時、翔はようやくミーネを解放した。

「大丈夫? ミーネ」

「……は、はい」

 リリム一号からミーネに戻った彼女は熱っぽい瞳で翔を見つめながら答えた。

「良かった」

 ミーネの洗脳が解けて意識が戻った事に翔は安堵した。

「晶を助け出そう。他にも大勢を洗脳して仲間を操っているようだし。問題はどうやって捕らえるかだが」

 その時、巨大なアームが翔とミーネに向かって飛び込んできた。

「リリム一号の従属化解除を確認。これより処分します」

 無機質にリリスである晶は言い放った。
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