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第四話 姫騎士 セシリア
討伐勝負
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「おらおらおらっっ」
エレナは剣を振り回し魔獣の身体切断して掃討していく。
「ふはははっっ、私に掛かればこんなものよ。セシリアとかいう奴には無理でしょうけど」
とエレナが振り返ると、セシリアが魔物を次々と倒していた。
「はっはっはっ」
魔物の集団に入ると的確に急所を狙い、突き刺して倒している。
その姿は正に行く早乙女だった。
「無闇に剣を振り回すのは優雅さに欠けるのでは」
「ここは戦場よ。素早く倒さないと次から次にくるのよ」
「でも、的確に急所を突かなければ倒せませんわ」
戦ってい間も二人の中は奸悪になる。
「二人とも、いやエレナもセシリア様も落ち着いて」
「パリスは黙っていて」
「従者程度が口出ししないで」
エレナのお付きであるパリスが止めに入るも二人は揃ってはね除ける。
息が合うように見えても、二人の間は険悪だった。
そこへ、巨人の魔獣が現れた。
軍勢の前に現れたのは常人の十倍はあろうかという巨人だった。
獲物は巨木をそのまま棍棒にした原始的な武器のみ。
単純だが、単純にデカく大きいだけに威力がある。
「うおおおっっ」
その巨大な棍棒を巨人は振り、兵士達を数人纏めて吹き飛ばす。
「ぐああああっっっっ」
棍棒が振られる度に兵士達の悲鳴が響く。
「久々の大物ね」
エレナは舌なめずりをして喜んだ。
「倒し甲斐がありそうね」
そう言って駆け出そうとしたが、先にセシリアが動いた。
セシリアはエレナの脇を駆け抜け、巨人に向かって突進する。
「ちょっと! あたしの獲物よ!」
一歩で送れたエレナは抗議する。
「早い者勝ちですわ!」
素早く突進したセシリアの剣は巨人の胸を的確に心臓を刺した。
「ぐふっ」
「なっ」
だが、巨人は怯むことなく、セシリアを睨み付け腕を振るって放す。
「うわっ」
巨人にセシリアは振り落とされた。
咄嗟に防御し腕のダメージを軽減し、地面に転がる時受け身をとって、防御する。
「そんな細身の剣で、巨人は倒せないわよ!」
そう言ってエレナは自身が作った大剣を構え巨人に突撃する。
「はあああっっっっ」
大きく振りかぶって、一気振り抜いた。
「はっ」
「ぎゃああっっっ」
巨人は咄嗟にのけぞり躱すも、エレナの剣が胴体を切り刻む。
「ふふ、どうよ」
自信満々に傷口を見る。
致命傷ではないがあれほどの大怪我なら、次で倒せると思った。
「なっ」
だが巨人の傷が見る見るうちに小さくなっていく。
「再生能力強化型? 聞いてないわよ!」
エレナは怒って振り回すが避けられて傷は浅く、すぐに修復されてしまう。
「この! 倒れなさいよ!」
何度も傷を入れるが倒れる気配がなくエレナは苛立つ。
「ならこうよ!」
セシリアは触手を伸ばし、巨人の足に絡みつけた。そしてもう一端を機に貼り付け、巨人の動きを止める。
「ぐおおおっっ」
「チャンス!」
動きの止まった巨人を見てエレナは駆け出す。
「たああっっ」
勢いよく踏み込んで大きな傷口を作るが、やはり倒しきれない。
「うぬっ」
エレナは悔しくて顔を歪める。
そこへセシリアが駆け込んで来た。
「はっ」
セシリアはエレナが作った傷口から、塞がりつつある箇所へ剣を突き出す。
そして巨人のコアを突き刺した。
「ぐあああっっっっっ」
コアを貫かれた巨人は悲鳴を上げて倒れた。
エレナは剣を振り回し魔獣の身体切断して掃討していく。
「ふはははっっ、私に掛かればこんなものよ。セシリアとかいう奴には無理でしょうけど」
とエレナが振り返ると、セシリアが魔物を次々と倒していた。
「はっはっはっ」
魔物の集団に入ると的確に急所を狙い、突き刺して倒している。
その姿は正に行く早乙女だった。
「無闇に剣を振り回すのは優雅さに欠けるのでは」
「ここは戦場よ。素早く倒さないと次から次にくるのよ」
「でも、的確に急所を突かなければ倒せませんわ」
戦ってい間も二人の中は奸悪になる。
「二人とも、いやエレナもセシリア様も落ち着いて」
「パリスは黙っていて」
「従者程度が口出ししないで」
エレナのお付きであるパリスが止めに入るも二人は揃ってはね除ける。
息が合うように見えても、二人の間は険悪だった。
そこへ、巨人の魔獣が現れた。
軍勢の前に現れたのは常人の十倍はあろうかという巨人だった。
獲物は巨木をそのまま棍棒にした原始的な武器のみ。
単純だが、単純にデカく大きいだけに威力がある。
「うおおおっっ」
その巨大な棍棒を巨人は振り、兵士達を数人纏めて吹き飛ばす。
「ぐああああっっっっ」
棍棒が振られる度に兵士達の悲鳴が響く。
「久々の大物ね」
エレナは舌なめずりをして喜んだ。
「倒し甲斐がありそうね」
そう言って駆け出そうとしたが、先にセシリアが動いた。
セシリアはエレナの脇を駆け抜け、巨人に向かって突進する。
「ちょっと! あたしの獲物よ!」
一歩で送れたエレナは抗議する。
「早い者勝ちですわ!」
素早く突進したセシリアの剣は巨人の胸を的確に心臓を刺した。
「ぐふっ」
「なっ」
だが、巨人は怯むことなく、セシリアを睨み付け腕を振るって放す。
「うわっ」
巨人にセシリアは振り落とされた。
咄嗟に防御し腕のダメージを軽減し、地面に転がる時受け身をとって、防御する。
「そんな細身の剣で、巨人は倒せないわよ!」
そう言ってエレナは自身が作った大剣を構え巨人に突撃する。
「はあああっっっっ」
大きく振りかぶって、一気振り抜いた。
「はっ」
「ぎゃああっっっ」
巨人は咄嗟にのけぞり躱すも、エレナの剣が胴体を切り刻む。
「ふふ、どうよ」
自信満々に傷口を見る。
致命傷ではないがあれほどの大怪我なら、次で倒せると思った。
「なっ」
だが巨人の傷が見る見るうちに小さくなっていく。
「再生能力強化型? 聞いてないわよ!」
エレナは怒って振り回すが避けられて傷は浅く、すぐに修復されてしまう。
「この! 倒れなさいよ!」
何度も傷を入れるが倒れる気配がなくエレナは苛立つ。
「ならこうよ!」
セシリアは触手を伸ばし、巨人の足に絡みつけた。そしてもう一端を機に貼り付け、巨人の動きを止める。
「ぐおおおっっ」
「チャンス!」
動きの止まった巨人を見てエレナは駆け出す。
「たああっっ」
勢いよく踏み込んで大きな傷口を作るが、やはり倒しきれない。
「うぬっ」
エレナは悔しくて顔を歪める。
そこへセシリアが駆け込んで来た。
「はっ」
セシリアはエレナが作った傷口から、塞がりつつある箇所へ剣を突き出す。
そして巨人のコアを突き刺した。
「ぐあああっっっっっ」
コアを貫かれた巨人は悲鳴を上げて倒れた。
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