19 / 95
第一話 触手鎧姫 エレナ
捕らえられていた女性達
しおりを挟む
ジャイアントオーガとゴブリンを全て倒したエレナはウキウキと彼らの住処である洞穴へ入っていった。
「……程々にね」
その後をパリスは、頭痛を抑えるように額に手を当てながら、一応注意する。
だが、聞くはずもない事はパリス自身も分かっている。
「分かっているわよ」
明るい声で、応じたようにエレナは答えるが、いや明るい分、守るつもりはないという証拠に他ならなかった。
「やっぱり、碌なものが無いわね」
案の所、ゴブリンの住処に宝は無かった。
しかし奥の方に、捕らえられた村の娘達らしき数人の女性がいた。
村長の証言より多いのは他の場所で掠われたらしい女性がいるためだ。
「お宝みっけ」
「ひっ」
舌なめずりしたエレナを見て、女性の一人が悲鳴を上げた。
「あー、大丈夫よ。私はエレナ、王国の姫よ。あなたたちを助けに来たのよ」
外向けの笑みを見せてエレナは怖がる女性達を宥め落ち着かせ、近づいた。
そして、見覚えのある顔を見つけて尋ねた。
「あなたがリラ?」
「は、はい、どうして私の名前を」
「村長さんに聞いたから。孫だけによく似ているわね」
「おじいちゃんが……あ、ありがとうございます」
自分を知っているという人間に会えてリラはようやく安堵して、泣き崩れ、感謝の言葉を送る。
「た、助けて頂いてありがとうございます姫様」
「ああ、いいのよそういうのは、王族の勤めだから。それよりリラ、あなたたちは大丈夫?」
「はい……命があるだけ」
弱々しくリアは答えた。
「どうしたの? リラ?」
「済みません、私たちはゴブリンとオーガに穢されて」
やはり胎み袋として、全員強姦されたらしい。
「ほほう、やられたのね」
エレナの瞳の奥がキラリと光り、質問を続ける。
そのことに気がつかないリラは答える。
「はい……ゴブリンやオークの子供を宿したとしれたら何処にも行けません」
「大丈夫よ。私が何とかしてあげるわ」
「本当ですか?」
リラの顔が明るくなる。
「ええ、私に任せれば大丈夫よ。色々するけど良い?」
「は、はい! お願いします! 綺麗になれるのでしたら何なりと!」
「聞いたわよリラ」
悪魔のような笑みを浮かべ、契約締結と履行を確認したエレナはリラに近づく。
「……姫様? ……何を……うぐっ」
戸惑う娘の顔に近づけると、エレナはリラにキスをした。
「……程々にね」
その後をパリスは、頭痛を抑えるように額に手を当てながら、一応注意する。
だが、聞くはずもない事はパリス自身も分かっている。
「分かっているわよ」
明るい声で、応じたようにエレナは答えるが、いや明るい分、守るつもりはないという証拠に他ならなかった。
「やっぱり、碌なものが無いわね」
案の所、ゴブリンの住処に宝は無かった。
しかし奥の方に、捕らえられた村の娘達らしき数人の女性がいた。
村長の証言より多いのは他の場所で掠われたらしい女性がいるためだ。
「お宝みっけ」
「ひっ」
舌なめずりしたエレナを見て、女性の一人が悲鳴を上げた。
「あー、大丈夫よ。私はエレナ、王国の姫よ。あなたたちを助けに来たのよ」
外向けの笑みを見せてエレナは怖がる女性達を宥め落ち着かせ、近づいた。
そして、見覚えのある顔を見つけて尋ねた。
「あなたがリラ?」
「は、はい、どうして私の名前を」
「村長さんに聞いたから。孫だけによく似ているわね」
「おじいちゃんが……あ、ありがとうございます」
自分を知っているという人間に会えてリラはようやく安堵して、泣き崩れ、感謝の言葉を送る。
「た、助けて頂いてありがとうございます姫様」
「ああ、いいのよそういうのは、王族の勤めだから。それよりリラ、あなたたちは大丈夫?」
「はい……命があるだけ」
弱々しくリアは答えた。
「どうしたの? リラ?」
「済みません、私たちはゴブリンとオーガに穢されて」
やはり胎み袋として、全員強姦されたらしい。
「ほほう、やられたのね」
エレナの瞳の奥がキラリと光り、質問を続ける。
そのことに気がつかないリラは答える。
「はい……ゴブリンやオークの子供を宿したとしれたら何処にも行けません」
「大丈夫よ。私が何とかしてあげるわ」
「本当ですか?」
リラの顔が明るくなる。
「ええ、私に任せれば大丈夫よ。色々するけど良い?」
「は、はい! お願いします! 綺麗になれるのでしたら何なりと!」
「聞いたわよリラ」
悪魔のような笑みを浮かべ、契約締結と履行を確認したエレナはリラに近づく。
「……姫様? ……何を……うぐっ」
戸惑う娘の顔に近づけると、エレナはリラにキスをした。
0
お気に入りに追加
106
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
男装警官が触手を孕んで産んで快楽堕ちする話
うどんパスタ
ファンタジー
女性の連続行方不明事件を追って山中に足を踏み入れた、男装好きの女警察官。
池から、ごぽり、と泡が立ち、池の中に手を伸ばすと………触手が あらわれた!?
孕ませから出産まで、いちおう快楽堕ち要素もあるよ!
ちなみにこの子は自慰経験ありだけど処女だ!()
この小説には以下の成分が含まれます。
・自慰経験あり ・処女 ・胸、膣弄り ・出産
・導入→孕み→出産、快楽堕ち、の3ページでお送りします。
好きなところだけ読んでいただいて構いません。
※2回目、かつ拙い性表現となりますが良ければご覧ください。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
R18 はるかかなた〜催眠の愛〜
冬愛Labo
恋愛
突然神様の悪戯で異世界に召喚された主人公。
そこで拾われた男性に催眠を掛けられて部下に調教をされる。
従順になった主人公の催眠生活。
♡喘ぎ、モロ語、オノマトペ、催眠、調教、青姦、触手複数プレイ等が有りますのでご注意下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる