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全国大会編4

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 雅が無数のミミズに攻められて声が出なくなったとき、彼女の身体から光が溢れ出した。
 その衝撃で身体に纏わり付いていたミミズがすべて吹き飛んだ。

「全く、あれほど大言を吐きながら、この様とは情けない」

 光が収まるとそこに立っていたのは雅では無かった。
 身体は雅だったが服装は違う。
 ショルダーオフのファー付きの黒いカットのきついレオタードに、腕には同じくファー付きの黒のロンググローブ。
 左手はカットの直ぐ上のくびれた腰に当て、右手には檜扇を持っている。
 足は黒タイツと黒のヒール付きロングブーツ。
 肩には左右一体で金縁の赤く輝く肩当てが付き、表黒裏赤で端にファーの付いたマントが下がる。
 そして前髪と後ろ髪の分け目からはウサ耳が伸びている。
 高圧的なバニーガールの服装で先ほどよりも更に攻撃的だ。
 だがそれ以上に顔が、険しく、高圧的で妖艶な笑みを浮かべている。

「強い力を持ちながら、こんな雑魚妖魔相手に苦戦するとは」

 扇を広げ口元に当てて隠すが、嘲笑は辺りに響き渡った。
 雅の中に封印された玉兎の姿だった。
 元は不定形の妖魔だったが、雅の中に入り身体を操っているため、さらに一刀の願望を入れる形でこのような姿となっている。

「しかし、笑ってばかりもおれんな。約束があるのじゃから」

 剣呑な表情を浮かべた玉兎は、蠢くミミズたちを見据える。

「全く、数で囲って絡みつくとは下品な妖魔じゃ。近づくでない!」

 玉兎は奥義を水平にして下に左手を置くと間に光弾を精製しミミズに向かって放った。
 光弾が命中し炸裂すると膨大な熱量を周囲に撒き散らし、辺りに居たミミズの大半を焼き払った。

「確かにその数は驚異じゃが、それだけのようじゃな」

 再び光弾を作り上げてミミズの大群に向かって放つと、再び大群は焼き滅ぼされてしまった。
 その後も数発打ち込んで黙らせた。

「ふん、他愛ない」
 穴だらけになった地面を見て玉兎は檜扇を広げて嘲笑った。

「少々、物足りないがまあいい。一刀が帰ってきたら優勝祝いを兼ねて褒美としてタップリと楽しませて貰うぞ」

 玉兎を封印するには一刀が玉兎の膣に精気を込めて射精するしかない。
 身体を封じられるのは嫌だが一刀と身体を合わせることに不快感は無く寧ろ最近は玉兎自ら求めるほどだ。例え封印されようともだ。
 もっとも、最近は封印が破れやすく容易く入れ替わり自由に歩ける上に、一刀をからかうことが出来るため、抵抗がないという理由もあるが。

「さて、帰るとするかのう。少し早いが、いや、帰ってくる一刀をこの姿で迎えるというのも、おつじゃな」

 そう言って玉兎が立ち去ろうと足を進めると、足下の地面が盛り上がり、無数のミミズが現れた。玉兎は檜扇を振るって光弾を横一文字に放ちミミズを払う。
 しかし、ミミズはそれだけではなく、周囲から出てきて玉兎を囲う。

「なるほど、回復能力が優れておるのか。直ぐに傷が塞がってしまうのか」

 野生のミミズは単純な生き物だがそれだけに回復能力が優れていて傷が直ぐに塞がってしまう。
 ミミズを模した妖魔はその能力を持っており強化しているのだろう。

「ならば、皆殺しにするまでよ」

 玉兎は再び檜扇を水平にすると左手を下に添えた。しかし今度は左手の指を全て伸ばし、指先にそれぞれ光弾を生成すると周囲に放った。
 先ほどと同規模の爆発が起きて、周囲を巻き込んで吹き飛ばす。
 殺傷範囲に居たミミズは全て消滅した。

「ほうれ、これでも食らうが良い!」

 玉兎は次々に光弾を放って行く。その模様は横に薙ぐ砲弾の嵐だった。

「はあ、はあ、手こずらせおって」

 数分後穴だらけになった地面を前に玉兎は肩で息をしながら吐き捨てた。
 モグラ叩きの要領で吹き飛ばしたが光弾を撃ち過ぎていた。
 腕は垂れ下さがり、檜扇は閉じて握るのがやっとだ。
 上半身が重く尻を後ろに突き出し腰を屈めてバランスを取らなければ、立っていられない。

「しかし、精気を使いすぎたわ。一回だけではぜったに足らぬ。何度もして貰わねば。封印される前に口からも吸わせて貰わねば、割に合わぬ」

 重い足を上げて山を下りようとしたとき、突然足下からミミズに襲われた。

「何じゃと!」

 驚いている間に何匹ものミミズが地面から現れ玉兎の身体に絡みついて行く。
 突然の事に檜扇を展開する間もなく、かろうじてバランスを取っていた身体は容易く崩れて地面に倒れる。
 そこへ地面から無数の大小様々なサイズのミミズが現れて玉兎の身体に絡みつく。
 その数は先ほどより明らかに多い。

「こ、こやつら分断されて増殖するのか」

 ミミズは単純な生命で切断されても生きている。そして傷口が塞がる。そして条件さえ良ければ分断された部分はそれぞれ別の生命として生きていくことも可能だ。
 この妖魔の大ミミズの場合も幾つもの断片になっても直ぐにそれぞれが再生する。
 十の破片に切り刻んでも、新たな十の大ミミズが出現するだけだ。
 サイズがそれぞれ違うのは切断された大きさによってサイズが変わるらしい。
 しかし、大きなミミズが身体を拘束すると、小さなミミズが集まってきて玉兎の身体を這いずり回る。

「や、やめよ。そ、そこはダメじゃ!」

 玉兎は叫ぶが精気を使いすぎて振り払うことが出来ない。そのためミミズは身体に登り、ショルダーオフのレオタードの端から入り込む。

「ひ、ひい、よ、よすのじゃ」

 感じやすい胸元を這われ、胸の谷間に入り込み踊る。双丘の頂上に入り込み、乳首に絡みついて締め上げる。
 足下もブーツの中に入り込んで、柔らかい脹ら脛の中を泳いで細い足首を伝って、足裏を舐める。
 手にもファーが付いた袖口から入り込み腕の中を通り掌から指先へ這い寄り、絡みつく。
 ハイレグカットのラインからも入り込んで腹から臍へ行くのが黒タイツ越しに伝わり、玉兎の身体をくすぐる。

「だ、ダメじゃ、そこはダメじゃ」

 腰から尻肉の間を通り、クロッチを通じて裂け目を黒タイツ越しに舐め回し始める。
 ミミズ特有の体液が分泌されてそれが肌を余計にくすぐる。
 身体の各所を這われ舐められ、玉兎は身体が熱くなる。

「はあ、はあ、はあ」

 抵抗出来なくなったとき、レオタードの衣装に大きなミミズが吸い付いてくる。
 やたらと粘度のある体液を出すと、レオタードは溶けて消えた。

「せ、精気を食べておるのか」

 妖魔は精気を餌にしている。この衣装は玉兎が自分の精気で作り上げた物で、良質な精気だ。
 ミミズはそれを好んで食べてる。やがてレオタードの胸の部分が解けると、張りのある巨大な乳房が露わになる。
 肌の上は身体が熱くなり汗が出始めミミズの体液と交わり淫靡な模様を映す。そこをミミズが這って舐め取っている。
 性感帯を刺激されて興奮した乳首は天へ一直線に立ち上がっている。
 そこへ大きなミミズが二匹、先端を口のように変形させて接触する。

「や、やめよ!」

 何をするか悟った玉兎は大声で叫ぶがミミズは止まらない。そのまま玉兎の両の乳首を咥えると中で弄り始めた。

「あうううっっっ」

 乳首のコリを解すように舐め回している。それが興奮して敏感になった乳首が感じて快楽の信号を送る。
 更に乳房に絡みついたミミズが締め上げたり緩めたりして、乳房全体を、乳房の奥からもみ上げる。
 攻撃は胸だけでは無かった。
 秘所を覆うクロッチ部にもミミズが吸い付き解かして行く。やがてレオタードは解けタイツも破れ、ピンク色に膨れた恥肉が現れる。
 小さなミミズがクリトリスに絡みついて玉兎を絶頂へ導く。
 更に小さなミミズが膣の中に入り、Gスポットへ潜り込んで刺激する。
 そこへ、腕ほどもある巨大なミミズが近づいていく。

「や、止めるのじゃ! そ、そんな物は入らない!」

 玉兎は叫ぶがミミズは言う事を聞かず、恥肉の裂け目を割って行く。

「くっあっはっ、ぎゃあああっ」

 無理矢理膣口を広げられた痛みに玉兎は絶叫を上げる。膣が広がらず所々避けて血が滲むがそれでもミミズは膣の中に入ろうとする。必死に膣は押し返そうとするが、巨大なミミズの力の前には敵わない。
 ミミズはやがて子宮に達して中にとぐろを巻くように入る。そして子宮の中から、玉兎の内臓を叩くように暴れる。

「あ、ああ、ああああっ」

 中から破壊されるような痛みを感じ、その痛みに玉兎は苦しむ。

「な、何故じゃ。苦しいのに、気持ちよく感じてしまう」

 身体も異常事態を察知して対処しようとするがなすすべが無い。

「こ、このままでは、い、いってしまう」

 そのため、玉兎の精神を安定させるために快楽物質を流して、激痛を抑えようとする。

「や、止めよ。貴様の様な獣にイかされとうな。あ、あああっ」

 その結果、痛みは治まったが快楽物質が流れすぎて玉兎は絶頂してしまった。
 膣からは愛液と蜜が流れ始め、ミミズの体液と混ざって滝の様に流れて行く。
 その度にミミズは暴れるが暴れる度に快楽の信号が流れる様だ。
 それでも玉兎は快楽に溺れないように耐えていた。
 しかし乳房から脂肪以外の質量と感触が加わるようになるのを玉兎は感じた。

「ま、まさか」

 恐ろしい想像をしてしまったが、現実だった。
 女性ホルモンが大量に分泌されてしまった結果、乳腺が活発になり締められた刺激もあって乳を分泌し始めた。

「や、やめぬか! それは貴様らに飲ませる物では無い!」

 玉兎は止めようとしたが、大量に生成されたためやがて限界を迎えて乳首から飛び出した。
 乳房の大きさに相応しい、いやそれ以上の両の乳が溢れ出し、ミミズの中に注がれた。

「あううううっっ」

 敏感になった乳首からの射乳の刺激である種の解放感と快楽を与えた。
 乳特有の甘い香りが周りに漂い、そのフェロモンに出した玉兎自身が惑わされる。乳と共に精気も流れだし、玉兎の力は急速に衰えて行く。

「あ、あ、あえ……」

 不敵な笑みを浮かべていた顔は、最早その面影は無い。
 口は半開きになり、下はだらしなく垂れ下がり、口端からは涎が流れる。
 切れ長の宏美は大きくなり瞳孔は収縮し、上を向いて白目となる。
 何度も絶頂され快楽の波を何度も受けた玉兎の意識は蕩けようとしていた。
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