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猩々編5
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「何じゃ」
殺意を含んだ視線を高揚した気分を阻害した不埒者に目を向ける。
「雅を返せ」
玉兎の足首を掴み上体を少し起こした一刀が唸るように言った。
「まだ意識があったのか」
握ってきた一刀に対して愕きより呆れがきた。
先ほどまではしたなく射精するだけして文字通り精根尽き果てたものがいまや無敵となった自分を阻害するなどおかしな話だった。
「ほほほ、流石じゃのう。そんななりになってもまだ戦おうとするとは。しかし、無礼千万じゃ」
右手にもった檜扇で玉兎は一刀を軽く叩こうとした。
しかし、一刀は振り下ろされた檜扇を避けた。
「なっ」
既に力なく避けられないと考えていた玉兎は予想外の事態に驚いた。さらに予想外の事態は続き、振り下ろされた力を利用して一刀は玉兎の足を持ち上げ身体のバランスを崩し、転倒させることに成功した。
「きゃっ」
地面に尻餅をついて少女らしい悲鳴を上げた玉兎は、怒りに満ちて一刀を睨み付ける。
「おのれよくも妾を!」
檜扇を開いて、光弾を生み出して消そうとした。
しかし、一刀は類い希な精気の持ち主であり、その精気で今の自分がいることを思いだし攻撃を躊躇した。
その一瞬の間に一刀は駆け寄ると、玉兎の左足を持ち上げて組み伏せる。
「こ、このような姿にするとは」
右足は地面に伸びきり、左足はタイツで黒光りする柔らかい太ももを見せつけるように大きく上に持ち上がり、膝で曲がり淫乱なポーズととる。大きく開いた両脚の中心には秘所の丸い部分がハッキリ見える。上体も不安定なため、身体の右側面を地面につけて右腕でようやくバランスをとって身体の上体を起こしている。
迫り来る一刀を押しとどめているのは左腕一本だけであり、それでもようやく一刀の頭を抑えている状況だ。
それでも先ほど前の抜け殻のような身体からは想像出来ないほど一刀は力尽くで玉兎に迫る。
「雅を返せ!」
獣じみた声で叫ぶと左手をクロッチに伸ばし、強引にずらすとタイツを摘まんで破く。
未だに愛液の残りで輝く裂け目に再び堅くなった一物を一刀はねじ込んだ。
「な、何故、精気が残っておるのじゃ。すべて吸い尽くしたはず」
「雅を返せ!」
玉兎の言葉に一刀は叫ぶだけだった。
一刀の意識は無く、有るのは雅を取り返し守るという本能に刻んだ意志だけだ。
そのために必要な事をしようとしているだけだった。
「はううううっ」
割れ目に入り込んだ一刀の男根は、愛液まみれの膣内を突き進みあっという間に子宮内にまで達する。
玉兎は入り込む男根の動きで絶頂し悲鳴とも嬌声ともつかない声を発した後、身体が麻痺する。
しかし、一刀は絶頂には足りず腰を動かしてピストン運動を行い自ら刺激を強める。
乾いた音が響く度に玉兎は獣のような艶声を上げるが、一刀は止めない。
やがて男根の根本に再び精子が溜まり始める。
十分な量が溜まり、圧力が高まったとき、一刀はそれを子宮の中に放出した。
「あううううっ」
今までにない奇声をあげて玉兎は絶頂し、膣口から蜜と精子の混合物をだらしなく地面に垂れ流しながら失神した。
一方の一刀も、交わったまま気絶して倒れた。
「あ」
十数分後、ようやく一刀は目が醒めた。
「起きた? 寝坊助さん」
最初に入って来たのは耳から入って来た雅の声。怒りを含んだ鈴のような声は、まどろむ一刀の頭の中で響き渡り覚醒を促す。
次に知覚出来たのは目に入った巨大な白い布地。それが、雅の小袖、大きな乳房を覆うものだと分かったとき、後頭部の柔らかい感触が太ももだという事に気が付いた。
世に言う膝枕状態だった。
「大丈夫か雅!」
起き上がろうとして目の前の胸にぶつかり巨大な質量と弾力で跳ね返され、一刀は再び太ももに叩き返される。
「だ、大丈夫?」
再び元の位置に戻った一刀は、恥ずかしさの余り、細い声で尋ねる。
「誰かさんが私の中に精気を入れてくれたから再封印出来たみたい」
胸の谷間から雅が目をつぶり顔を紅く染めながら答える。次いで、当たった部分を摩るように両手で揉む。
その光景で下半身に再び血が集まるのを感じた一刀は、今度はキチンと起き上がり、前屈みになった。
「さあ、行きましょう」
「あ、ああ」
何も言わず雅は歩み始めようとした。
「ああ、それと」
「何?」
次の瞬間雅は一刀の側に寄り添い耳元で囁いた。
「私を助ける為に戦ってくれて、ありがとう」
その一言で一刀は時が止まったように動かなくなり、数十分そのまま立ち尽くした状態となった。
殺意を含んだ視線を高揚した気分を阻害した不埒者に目を向ける。
「雅を返せ」
玉兎の足首を掴み上体を少し起こした一刀が唸るように言った。
「まだ意識があったのか」
握ってきた一刀に対して愕きより呆れがきた。
先ほどまではしたなく射精するだけして文字通り精根尽き果てたものがいまや無敵となった自分を阻害するなどおかしな話だった。
「ほほほ、流石じゃのう。そんななりになってもまだ戦おうとするとは。しかし、無礼千万じゃ」
右手にもった檜扇で玉兎は一刀を軽く叩こうとした。
しかし、一刀は振り下ろされた檜扇を避けた。
「なっ」
既に力なく避けられないと考えていた玉兎は予想外の事態に驚いた。さらに予想外の事態は続き、振り下ろされた力を利用して一刀は玉兎の足を持ち上げ身体のバランスを崩し、転倒させることに成功した。
「きゃっ」
地面に尻餅をついて少女らしい悲鳴を上げた玉兎は、怒りに満ちて一刀を睨み付ける。
「おのれよくも妾を!」
檜扇を開いて、光弾を生み出して消そうとした。
しかし、一刀は類い希な精気の持ち主であり、その精気で今の自分がいることを思いだし攻撃を躊躇した。
その一瞬の間に一刀は駆け寄ると、玉兎の左足を持ち上げて組み伏せる。
「こ、このような姿にするとは」
右足は地面に伸びきり、左足はタイツで黒光りする柔らかい太ももを見せつけるように大きく上に持ち上がり、膝で曲がり淫乱なポーズととる。大きく開いた両脚の中心には秘所の丸い部分がハッキリ見える。上体も不安定なため、身体の右側面を地面につけて右腕でようやくバランスをとって身体の上体を起こしている。
迫り来る一刀を押しとどめているのは左腕一本だけであり、それでもようやく一刀の頭を抑えている状況だ。
それでも先ほど前の抜け殻のような身体からは想像出来ないほど一刀は力尽くで玉兎に迫る。
「雅を返せ!」
獣じみた声で叫ぶと左手をクロッチに伸ばし、強引にずらすとタイツを摘まんで破く。
未だに愛液の残りで輝く裂け目に再び堅くなった一物を一刀はねじ込んだ。
「な、何故、精気が残っておるのじゃ。すべて吸い尽くしたはず」
「雅を返せ!」
玉兎の言葉に一刀は叫ぶだけだった。
一刀の意識は無く、有るのは雅を取り返し守るという本能に刻んだ意志だけだ。
そのために必要な事をしようとしているだけだった。
「はううううっ」
割れ目に入り込んだ一刀の男根は、愛液まみれの膣内を突き進みあっという間に子宮内にまで達する。
玉兎は入り込む男根の動きで絶頂し悲鳴とも嬌声ともつかない声を発した後、身体が麻痺する。
しかし、一刀は絶頂には足りず腰を動かしてピストン運動を行い自ら刺激を強める。
乾いた音が響く度に玉兎は獣のような艶声を上げるが、一刀は止めない。
やがて男根の根本に再び精子が溜まり始める。
十分な量が溜まり、圧力が高まったとき、一刀はそれを子宮の中に放出した。
「あううううっ」
今までにない奇声をあげて玉兎は絶頂し、膣口から蜜と精子の混合物をだらしなく地面に垂れ流しながら失神した。
一方の一刀も、交わったまま気絶して倒れた。
「あ」
十数分後、ようやく一刀は目が醒めた。
「起きた? 寝坊助さん」
最初に入って来たのは耳から入って来た雅の声。怒りを含んだ鈴のような声は、まどろむ一刀の頭の中で響き渡り覚醒を促す。
次に知覚出来たのは目に入った巨大な白い布地。それが、雅の小袖、大きな乳房を覆うものだと分かったとき、後頭部の柔らかい感触が太ももだという事に気が付いた。
世に言う膝枕状態だった。
「大丈夫か雅!」
起き上がろうとして目の前の胸にぶつかり巨大な質量と弾力で跳ね返され、一刀は再び太ももに叩き返される。
「だ、大丈夫?」
再び元の位置に戻った一刀は、恥ずかしさの余り、細い声で尋ねる。
「誰かさんが私の中に精気を入れてくれたから再封印出来たみたい」
胸の谷間から雅が目をつぶり顔を紅く染めながら答える。次いで、当たった部分を摩るように両手で揉む。
その光景で下半身に再び血が集まるのを感じた一刀は、今度はキチンと起き上がり、前屈みになった。
「さあ、行きましょう」
「あ、ああ」
何も言わず雅は歩み始めようとした。
「ああ、それと」
「何?」
次の瞬間雅は一刀の側に寄り添い耳元で囁いた。
「私を助ける為に戦ってくれて、ありがとう」
その一言で一刀は時が止まったように動かなくなり、数十分そのまま立ち尽くした状態となった。
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