【Ｒ１８】委員長系清純退魔巫女ですが、本気を出すと何故かバニーガールに変身してしまう上、エッチをしないと変身解除できません

バニーガール

「なっ」

　飛縁魔は驚愕の声を上げた。
　そこに居たのは確かに美羽だったが、裸に剥かれた姿ではなかった。
　勿論、巫女の衣装でもなかった。
　身体に密着し彼女の細い身体をさらに引き出す黒いレオタードは胸の上がカットされて大胆に胸元が露わになっている。
　絞り上げて作り上げられた身体のラインは流麗で視線が自然となぞって行ってしまう。
　そして、腰のあたりに装着された白い尻尾が突き出てアクセントとなり、より美しい印象が強くなる。
　レオタードの生地は光沢のある材質なのかテカテカしており、月明かりの照り返しで輝いて見える。
　しかも両足の付け根はえげつない角度にカットされていて腰の位置まで足を露わにしている。
　お陰で彼女の長い足が更に長く見える。
　その足も黒いタイツに包まれ、足の細さを一層際立たせる。
　白足袋と草履の代わりにハイヒールを履いているせいもあって、背筋がより一層伸びていて大人びた印象を与える。
　フォーマルなところを強調するためか、手首にはカフス、首元には黒いリボン付のカラーが付いているが妖艶さを増しているだけだ。
　ただハイレグ部分に赤いリボンが両サイドに付いて揺れており、そこだけが可愛らしさを残していた。
　そして、一番の特徴が頭から突き出た二本の長いふさふさのウサ耳だった。
　まごうこと無きバニーガール姿に美羽は変身していた。

「ううっ」

　そして当の本人は顔を真っ赤に染め上げ、今にも泣き出しそうなほど目を本物のウサギのように真っ赤にして潤ませている。

「……なんなんだ」

　事態が飲み込めず飛縁魔は尋ねる。
　答えは期待していなかったが、根が真面目なのか、親の躾が良いのか、バニーガール姿になった美羽は、答えた。

「ほ、本気で力を出そうとすとこんな姿になって仕舞うんです」

　しかし恥ずかしいので途中から目を閉じて説明を続ける。

「普段は自分で抑えているんですけど、討伐の時に力を出しすぎると制御できなくなって、何故かこんな姿になって仕舞うんです」
「そんな馬鹿なことがあるかっ！」

　飛縁魔が指を突き刺して突っ込む。そして

「……」

　固まった。
　改めて美羽のバニーガール姿を見ると悪くない。
　白い肌を引き立たたせる黒い髪の美羽に黒バニー姿はよく似合っていた。
　元々容姿も良いが、バニースーツのお陰で綺麗なラインが出ているし、タイツに包まれヒールによって矯正された脚線美が更に美しい。

「……まあいい。その姿もそそる」

　思わず、飛縁魔も見とれて言葉が出なかった程だ。

「そのまま食ってやる」

　飛縁魔は再び、美羽に襲いかかった。