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返り討ち
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「よくもやってくれたわね」
先ほど美羽の攻撃でボロボロになった飛縁魔が立ち上がり、二人を睨み付けた。
「まだやる気ですか!」
立ち上がった飛縁魔に美羽は向き直り構える。
その瞬間、恥ずかしがって赤らめていた表情は消え失せ、先ほどの毅然とした凜々しい姿に戻っていた。
「倒れなさい」
美羽は再び呪符を投げて攻撃する。
「甘いね」
だが飛縁魔は飛んできた呪符を避けた。
「くっ」
しくじったことを悔いるも美羽は袖から新しい呪符を取り出して再び投げる。
「遅いよ!」
しかし、今度も飛縁魔は呪符を身体を捻らせて避ける。
「た、倒れろ!」
美羽は次々と呪符を投げるがいずれも避けられてしまう。
「ねえ、あんた」
呪符を避けながら飛縁魔は、獲物を見つけた肉食獣のような表情を浮かべて美羽に話しかけてきた。
「さっきは油断したけど、あんた本当は弱いんだね」
「そ、そんな事無い」
美羽が再び投げつけた呪符は今度は飛縁魔の正面を捉えた。
「ふんっ」
だが、飛縁魔は右手を振って呪符を払いのけた。
「力も弱くなっているね。スタミナ切れか!」
「う、五月蠅い」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にして叫び呪符を放つ美羽。
その姿は何かを堪え、自分の力を小出しにしているように見えた。
「ふんっ」
当然放たれる呪符の力は弱々しく、飛縁魔は造作も無く片手で払い除け、美羽に接近する。
「貰ったよ」
「きゃあっ」
飛縁魔は距離を詰めると飛びかかり美羽を地面に組み敷き捕らえる。そして美羽のくびれたウエストに跨がり馬乗りになって押さえつける。
「捕まえた」
美羽に馬乗りになった飛縁魔は獲物を見定めるような視線を上から浴びせる。
その視線にあがなうように美羽は睨み返し暴れて言う。
「くっ、離しなさい」
「ダメだね。私の邪魔をしてくれた礼をたっぷりしないと」
舌なめずりして飛縁魔は美羽を見下ろした。
「よく見ると綺麗だね」
舐め回すような視線で飛縁魔は美羽の身体を視姦する。
腰まである黒髪の艶めきの上に、浮かぶ白く輝くつややかな肌。
か細い腕、切りそろえられた前髪の下に見える顔は端正だであり、人形のようだ。
暴れて乱る巫女服の隙間からは流麗な身体がチラチラと見える。
「は、離しなさい! 見るな!」
負けん気でつり上がる眉、しかし身体を見られて羞恥心で真っ赤になる顔、そして恐怖で震える瞳。
相反する感情が顔に出てきていて飛縁魔の諧謔心をくすぐった。
そして、飛縁魔は手を離した。
開放するためではなかった。美羽の胸を掴むためだった。
「きゃああっ! 何するのよ!」
「ふむ、以外とボリュームがあるね」
飛縁魔は美羽の大きな胸を揉み上げながら言う。
「お子ちゃまじゃなさそうだね。なら大丈夫そうだ」
「な、何をするの」
「あたしは両刀なんだよ。貴方の身体で堪能させて貰う」
「た、堪能って、そんな事するわけ、ふぐっ」
反抗する美羽の口を飛縁魔の口が塞いだ。
先ほど美羽の攻撃でボロボロになった飛縁魔が立ち上がり、二人を睨み付けた。
「まだやる気ですか!」
立ち上がった飛縁魔に美羽は向き直り構える。
その瞬間、恥ずかしがって赤らめていた表情は消え失せ、先ほどの毅然とした凜々しい姿に戻っていた。
「倒れなさい」
美羽は再び呪符を投げて攻撃する。
「甘いね」
だが飛縁魔は飛んできた呪符を避けた。
「くっ」
しくじったことを悔いるも美羽は袖から新しい呪符を取り出して再び投げる。
「遅いよ!」
しかし、今度も飛縁魔は呪符を身体を捻らせて避ける。
「た、倒れろ!」
美羽は次々と呪符を投げるがいずれも避けられてしまう。
「ねえ、あんた」
呪符を避けながら飛縁魔は、獲物を見つけた肉食獣のような表情を浮かべて美羽に話しかけてきた。
「さっきは油断したけど、あんた本当は弱いんだね」
「そ、そんな事無い」
美羽が再び投げつけた呪符は今度は飛縁魔の正面を捉えた。
「ふんっ」
だが、飛縁魔は右手を振って呪符を払いのけた。
「力も弱くなっているね。スタミナ切れか!」
「う、五月蠅い」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にして叫び呪符を放つ美羽。
その姿は何かを堪え、自分の力を小出しにしているように見えた。
「ふんっ」
当然放たれる呪符の力は弱々しく、飛縁魔は造作も無く片手で払い除け、美羽に接近する。
「貰ったよ」
「きゃあっ」
飛縁魔は距離を詰めると飛びかかり美羽を地面に組み敷き捕らえる。そして美羽のくびれたウエストに跨がり馬乗りになって押さえつける。
「捕まえた」
美羽に馬乗りになった飛縁魔は獲物を見定めるような視線を上から浴びせる。
その視線にあがなうように美羽は睨み返し暴れて言う。
「くっ、離しなさい」
「ダメだね。私の邪魔をしてくれた礼をたっぷりしないと」
舌なめずりして飛縁魔は美羽を見下ろした。
「よく見ると綺麗だね」
舐め回すような視線で飛縁魔は美羽の身体を視姦する。
腰まである黒髪の艶めきの上に、浮かぶ白く輝くつややかな肌。
か細い腕、切りそろえられた前髪の下に見える顔は端正だであり、人形のようだ。
暴れて乱る巫女服の隙間からは流麗な身体がチラチラと見える。
「は、離しなさい! 見るな!」
負けん気でつり上がる眉、しかし身体を見られて羞恥心で真っ赤になる顔、そして恐怖で震える瞳。
相反する感情が顔に出てきていて飛縁魔の諧謔心をくすぐった。
そして、飛縁魔は手を離した。
開放するためではなかった。美羽の胸を掴むためだった。
「きゃああっ! 何するのよ!」
「ふむ、以外とボリュームがあるね」
飛縁魔は美羽の大きな胸を揉み上げながら言う。
「お子ちゃまじゃなさそうだね。なら大丈夫そうだ」
「な、何をするの」
「あたしは両刀なんだよ。貴方の身体で堪能させて貰う」
「た、堪能って、そんな事するわけ、ふぐっ」
反抗する美羽の口を飛縁魔の口が塞いだ。
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