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梓美羽
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飛縁魔を倒した少女の端正な顔立ちに浮かぶ凛とした表情は、美しく力強かった。
そして神秘的で近づきがたい雰囲気があり、裕樹はお礼さえ、言えなかった。
そのとき、裕樹の視線に気がついた少女は、裕樹の方に振り向いた。
「大丈夫ですか?」
少女は飛縁魔への警戒を解いたのか、表情を和らげ、穏やかな笑みを浮かべて裕樹に話しかけてきた。
「……あ。ああ……」
話しかけられたのと、先ほどまでの凜々しい雰囲気が消えて、優しく温かい横隊をされた事に裕樹は戸惑った。
「あ、何処かお怪我を」
「い、いえ、大丈夫です」
裕樹が怪我をしている可能性に気がついて、不安な表情を見せた少女に裕樹は手を振って無事なことをアピールして、曇った少女の表情を明るくさせた。
「そうですか、良かった」
「ええ助かりました。ありがとうございます。ところで貴方は」
「私は退魔巫女の梓美羽です。人に危害を加える妖怪を退治するのが仕事です」
再程まで凜々しく戦っていた姿からは想像できないほど柔和な笑顔を美羽と名乗った少女はは向けてきた。
「あんなに強い妖怪を倒せるんですね」
「ええ、この札に呪を込めて放つと妖魔を撃退できます」
そう言って一枚取り出して見せてくれた。彼女が呪を込めると札は淡く光り出した。
それは幻想的で儚い光を放ち、彼女の容姿を儚く映し出した
「それでお体の方は? あの飛縁魔に何か……きゃあっ」
裕樹の身体に異常が無いかと身体を見渡した美羽は悲鳴を上げ両手で目を覆った。
「え、何か、あっ」
美羽の視線の先には飛縁魔に勃起させられた裕樹の逸物が天に向かって伸びていた。
しかも美少女に話しかけられたのが刺激となったのか、激しく脈動していた。
だが、うら若き少女に、それも初対面の相手に見せるようなものではない。
「す、済みません」
裕樹は慌てて隠そうとするがズボンを引きちぎられていて布がなくなっているため、仕方なく、上着で隠して話を続ける。
「ご、ごめんなさい。私そういうのに弱くて……」
恥ずかしいのか、美羽は両目を手で覆ったまま顔を赤らめて答える。
しかし、指の間に隙間が出来ており、眉を寄せて困っている彼女の表情が見えてしまう。
美少女にこんな表情をさせて仕舞ったことに裕樹は罪悪感を感じたが、同時に背徳的な達成感も感じてしまっていた。
しかし、ほっとするのもつかの間だった。
そして神秘的で近づきがたい雰囲気があり、裕樹はお礼さえ、言えなかった。
そのとき、裕樹の視線に気がついた少女は、裕樹の方に振り向いた。
「大丈夫ですか?」
少女は飛縁魔への警戒を解いたのか、表情を和らげ、穏やかな笑みを浮かべて裕樹に話しかけてきた。
「……あ。ああ……」
話しかけられたのと、先ほどまでの凜々しい雰囲気が消えて、優しく温かい横隊をされた事に裕樹は戸惑った。
「あ、何処かお怪我を」
「い、いえ、大丈夫です」
裕樹が怪我をしている可能性に気がついて、不安な表情を見せた少女に裕樹は手を振って無事なことをアピールして、曇った少女の表情を明るくさせた。
「そうですか、良かった」
「ええ助かりました。ありがとうございます。ところで貴方は」
「私は退魔巫女の梓美羽です。人に危害を加える妖怪を退治するのが仕事です」
再程まで凜々しく戦っていた姿からは想像できないほど柔和な笑顔を美羽と名乗った少女はは向けてきた。
「あんなに強い妖怪を倒せるんですね」
「ええ、この札に呪を込めて放つと妖魔を撃退できます」
そう言って一枚取り出して見せてくれた。彼女が呪を込めると札は淡く光り出した。
それは幻想的で儚い光を放ち、彼女の容姿を儚く映し出した
「それでお体の方は? あの飛縁魔に何か……きゃあっ」
裕樹の身体に異常が無いかと身体を見渡した美羽は悲鳴を上げ両手で目を覆った。
「え、何か、あっ」
美羽の視線の先には飛縁魔に勃起させられた裕樹の逸物が天に向かって伸びていた。
しかも美少女に話しかけられたのが刺激となったのか、激しく脈動していた。
だが、うら若き少女に、それも初対面の相手に見せるようなものではない。
「す、済みません」
裕樹は慌てて隠そうとするがズボンを引きちぎられていて布がなくなっているため、仕方なく、上着で隠して話を続ける。
「ご、ごめんなさい。私そういうのに弱くて……」
恥ずかしいのか、美羽は両目を手で覆ったまま顔を赤らめて答える。
しかし、指の間に隙間が出来ており、眉を寄せて困っている彼女の表情が見えてしまう。
美少女にこんな表情をさせて仕舞ったことに裕樹は罪悪感を感じたが、同時に背徳的な達成感も感じてしまっていた。
しかし、ほっとするのもつかの間だった。
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