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飛縁魔
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「なっ」
突然手に押しつけられた柔らかいモノに裕樹は驚き戸惑った。
そして何に触れているのか気がついて裕樹は慌てる。
「な、何を」
サビ残の連日で忘れていた感触、それなのかどうか、裕樹は尋ねる。
「どうだい? あたしの胸は? なかなかのモノだろう。大きくはないが結構な代物だと思うんだが」
「そ、そうだけど」
堅すぎず柔らかすぎず、そして十分なボリュームもあり、揉んでいるだけで幸せな気分になれる。
そのため、死の恐怖、それも自分から血を吸って失血死させかねない相手にもかかわらず手が離せなかった。
「なぜ、こんなことを」
「興奮した人間の血は良い味がするんだよ。絶頂した人間は特に」
「なっ!」
吸い取る血を美味くするために飛縁魔は身体を触れさせていたのだ。
「うーん、良い香りになってきた」
嘘でないことは、体臭を嗅いだ飛縁魔の表情が蕩けたように変わっているところからも明らかだった。
「そ、そんな事で興奮するか! 我慢してやる」
興奮したらおいしくなり死ぬまで血を吸われるのは嫌なので裕樹は自分の興奮を抑えようとした。
「口ではそう言っても身体は、正確には手は正直なようだね」
「ううっ」
裕樹の意志に反して、裕樹の手は飛縁魔の胸を揉んだままだ。
連日、サビ残続きでソープにもデリヘルにも行けない社畜である裕樹。
接待でクラブやキャバクラに行くことはあるが仕事であり、得意先を差し置いて自分だけ寛ぐ事などできない。むしろ、相手を気持ちよくさせるために全身全霊をつぎ込まなくてはならない。
三つ星レストランのフルコースを前にお預けどころか、一口も食べずに相手に食べさせているようなもので、余計にストレスが溜まる。
だから、女日照りの社畜には人外とはいえ、豊満な胸など衝撃と言って良いほどの刺激であり逃れる事の出来ない麻薬だった。
せめて勃起しないように冷静さを保とうとする。
だが、飛縁魔は嘲笑うかのように次の行動に入った。
「さて、仕上げといこうか」
飛縁魔は胸に吸い付いた裕樹の手を離すと、手を下に動かし裕樹のズボンを引きちぎった。
「なっ」
下半身が露出させられ、裕樹の逸物が外気に触れた。
「平均より小さいが、まあまあのモノだね」
「五月蠅い!」
「でも、あたしならどんな品でも楽しませてあげられるよ」
といって裕樹の逸物を握りしめた。
「あうっ」
たおやかで柔らかい指が興奮して大きくなりつつある逸物に触れる。
ローションなど付けていないが、飛縁魔の指先は滑らかで気持ちよく裏筋をなで上げる。
カリも段差を通る時の力加減を上手く調整し、気持ちよい刺激を与えている。
「ううっ」
あっという間に裕樹の逸物は勃起し、先走り汁が出てくる。
「あらあら、早漏なの?」
「ぐうっ」
飛縁魔に言われて裕樹は射精の衝動を力尽くで押さえ込んだ。
「あら、以外と我慢強いのね」
射精の衝動を止めたことは握りしめた肉棒から飛縁魔も感じて知った。
「どれくらい持つかしら」
手のひらに受けた先走り汁を肉棒にこすりつけ潤滑をよくして扱き始める。
緩急自在に指の力を入れて滑らせる飛縁魔のテクニックは最高で、何度も射精の衝動が襲ってくる。
だが裕樹は耐え抜いた。
射精して絶頂したら血を吸われ、死んでしまうと思ったからだ。
「なかなかやるわね」
裕樹が我慢しているのを見て飛縁魔は驚いた。
「残念ね。絶頂した男の血を飲みたかったのに」
飛縁魔は溜息を吐いて残念がる。
「でもそうやって絶頂を我慢している男の血も良い物よ。一寸ストレスで苦みがあるけど」
「え!」
飛縁魔の言葉に裕樹は凍り付いた。
「興奮して血が熱くなった男の血……いただきます」
飛縁魔は口を大きく開き裕樹の首筋に噛みつこうとした。
「ひいいっ」
飛縁魔の口から生暖かいと息が掛かり裕樹は悲鳴を上げる。
だが、恐怖で身体が竦みそれ以上の事が出来ない。
牙の先端が皮膚に刺さった痛みで、ようやく命の危機を感じて叫んだ。
「だ、誰か助けてくれっっっっt!」
「止めなさい!」
裕樹の声に応えるように少女の声が響き渡った。
「ちっ、また来やがったか」
飛縁魔は舌打ちすると、声が響いてきた方向を見た。
裕樹も見ると、そこには巫女服を着た美少女が立っていた。
突然手に押しつけられた柔らかいモノに裕樹は驚き戸惑った。
そして何に触れているのか気がついて裕樹は慌てる。
「な、何を」
サビ残の連日で忘れていた感触、それなのかどうか、裕樹は尋ねる。
「どうだい? あたしの胸は? なかなかのモノだろう。大きくはないが結構な代物だと思うんだが」
「そ、そうだけど」
堅すぎず柔らかすぎず、そして十分なボリュームもあり、揉んでいるだけで幸せな気分になれる。
そのため、死の恐怖、それも自分から血を吸って失血死させかねない相手にもかかわらず手が離せなかった。
「なぜ、こんなことを」
「興奮した人間の血は良い味がするんだよ。絶頂した人間は特に」
「なっ!」
吸い取る血を美味くするために飛縁魔は身体を触れさせていたのだ。
「うーん、良い香りになってきた」
嘘でないことは、体臭を嗅いだ飛縁魔の表情が蕩けたように変わっているところからも明らかだった。
「そ、そんな事で興奮するか! 我慢してやる」
興奮したらおいしくなり死ぬまで血を吸われるのは嫌なので裕樹は自分の興奮を抑えようとした。
「口ではそう言っても身体は、正確には手は正直なようだね」
「ううっ」
裕樹の意志に反して、裕樹の手は飛縁魔の胸を揉んだままだ。
連日、サビ残続きでソープにもデリヘルにも行けない社畜である裕樹。
接待でクラブやキャバクラに行くことはあるが仕事であり、得意先を差し置いて自分だけ寛ぐ事などできない。むしろ、相手を気持ちよくさせるために全身全霊をつぎ込まなくてはならない。
三つ星レストランのフルコースを前にお預けどころか、一口も食べずに相手に食べさせているようなもので、余計にストレスが溜まる。
だから、女日照りの社畜には人外とはいえ、豊満な胸など衝撃と言って良いほどの刺激であり逃れる事の出来ない麻薬だった。
せめて勃起しないように冷静さを保とうとする。
だが、飛縁魔は嘲笑うかのように次の行動に入った。
「さて、仕上げといこうか」
飛縁魔は胸に吸い付いた裕樹の手を離すと、手を下に動かし裕樹のズボンを引きちぎった。
「なっ」
下半身が露出させられ、裕樹の逸物が外気に触れた。
「平均より小さいが、まあまあのモノだね」
「五月蠅い!」
「でも、あたしならどんな品でも楽しませてあげられるよ」
といって裕樹の逸物を握りしめた。
「あうっ」
たおやかで柔らかい指が興奮して大きくなりつつある逸物に触れる。
ローションなど付けていないが、飛縁魔の指先は滑らかで気持ちよく裏筋をなで上げる。
カリも段差を通る時の力加減を上手く調整し、気持ちよい刺激を与えている。
「ううっ」
あっという間に裕樹の逸物は勃起し、先走り汁が出てくる。
「あらあら、早漏なの?」
「ぐうっ」
飛縁魔に言われて裕樹は射精の衝動を力尽くで押さえ込んだ。
「あら、以外と我慢強いのね」
射精の衝動を止めたことは握りしめた肉棒から飛縁魔も感じて知った。
「どれくらい持つかしら」
手のひらに受けた先走り汁を肉棒にこすりつけ潤滑をよくして扱き始める。
緩急自在に指の力を入れて滑らせる飛縁魔のテクニックは最高で、何度も射精の衝動が襲ってくる。
だが裕樹は耐え抜いた。
射精して絶頂したら血を吸われ、死んでしまうと思ったからだ。
「なかなかやるわね」
裕樹が我慢しているのを見て飛縁魔は驚いた。
「残念ね。絶頂した男の血を飲みたかったのに」
飛縁魔は溜息を吐いて残念がる。
「でもそうやって絶頂を我慢している男の血も良い物よ。一寸ストレスで苦みがあるけど」
「え!」
飛縁魔の言葉に裕樹は凍り付いた。
「興奮して血が熱くなった男の血……いただきます」
飛縁魔は口を大きく開き裕樹の首筋に噛みつこうとした。
「ひいいっ」
飛縁魔の口から生暖かいと息が掛かり裕樹は悲鳴を上げる。
だが、恐怖で身体が竦みそれ以上の事が出来ない。
牙の先端が皮膚に刺さった痛みで、ようやく命の危機を感じて叫んだ。
「だ、誰か助けてくれっっっっt!」
「止めなさい!」
裕樹の声に応えるように少女の声が響き渡った。
「ちっ、また来やがったか」
飛縁魔は舌打ちすると、声が響いてきた方向を見た。
裕樹も見ると、そこには巫女服を着た美少女が立っていた。
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