あの日、君は笑っていた

五年前、僕は彼女を殺した。


彼女はもういないのに、僕はまだのうのうと生きている。

悲しみと寂しさと罪悪感。突然それに耐えられなくなった。


彼女の夢を思い返しては記憶をあさる日々。


そんな折に僕は一人の女の子と出会う。

明るくて純粋で優しい麗奈ちゃん。

誰かと一緒に過ごす日々に幸福を感じたのは五年ぶりだった。

だけどある日気が付く。麗奈ちゃんは僕に嘘をついていた。

どうして嘘をついていたのか。何を知っていて何を隠していたのか。



僕だけが何も知らないままだった。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,166 位 / 192,166件 ライト文芸 7,624 位 / 7,624件

あなたにおすすめの小説

〈完結〉ごめんなさい、自分の居た場所のしていたことが判らなかった。

江戸川ばた散歩
ライト文芸
シングルマザーの親に捨てられ施設育ちだった真理子。 真っ直ぐに生きてきた彼女は、働く傍ら勉強してきた結果、同じ境遇の子供達の世話をすることとなる。 だがそこで出会った少年少女の行き場は彼女の想像できないものだった。 少年少女達は自分達のさせられていることを自覚していた。 また、どうにもならない姿になってしまった者もいた。 恐ろしさと無力さに取り憑かれた彼女は、職場を離れることとする。

カフェ『Books』開店です!~Rainy day~

雪原華覧
ライト文芸
本好きの集まるカフェ「Books」、こんな雨の日には雨の日常連の二人が来るんです。

空色Heaven

雪原華覧
ライト文芸
私のいない世界でも、大好きな家族には幸せになってほしい

初恋

ふしきの
ライト文芸
どこかのお題で、あったところに、こういうの書けるか!書けねえよとか思っていたのですが、ふと、今朝、まとまった思考の片隅に面白いものが出来そうなので、描いてみることにした。すごく軽いバカ話です。 5話で完結。 BL表記忘れていた。あと、凄く綺麗でキツイ、お姉さんが最近好きです。BLに理解あるなしに関係ない人ってカッチョいい。

木蓮の暗殺者

マイケルみつお
ライト文芸
同僚に裏切られ人生に絶望し、自らの締めくくりを決意していた男は死神と名乗る、とある奇妙な存在と出会う。 異質な見た目ながらもどこか愛嬌を感じる死神と触れる中で男の心境は次第に変わっていく。 プライドからか自分の心情を隠す男と、全てを見透かした上で悪辣な笑みを浮かべる死神との心温まるハートフルラブコメディです() アルファポリス初投稿です。機能の事など、間違った使い方とかしていましたらご教授頂けると幸いです。

委員長無双

uni
ライト文芸
**学園高等部1年3組委員長。一応女子。 小学校の頃に親が破産。金持ちボンボンな両親は全く使えず。その娘である主人公は、小学校から自分で学費と生活費を稼ぎ出さねばならなかった。その甲斐あって学校を続けられ今高校生。 更に、借金抱えた元富豪の令嬢と狙われないように、男みたいに容姿も仕草も言葉も変えた。 そんな、社会経験が異常な女子高校生委員長が、学園内外で口八丁手八丁頭脳八丁で無双する。 一話読み切りです。 休み時間にでも読んでもらって スカッとしてもらえたら幸いです!

一年後に君はいない

柴野日向
ライト文芸
「僕、来年死ぬんだ」  同じ高校に入学した少年、結城佑は言った。 「私、時間を戻せるんだ」  南浜高校の二年生である茜瑞希はそう返した。  誰とでもすぐに仲良くなり、人懐こい佑は特に瑞希を好いていた。彼に辟易しながらも、瑞希は同じサークルで活動し、時には共に心霊スポットを巡り、神様のいる川を並んで眺めた。  佑の運命と瑞希の能力。その二つの深い関わりを、二人はまだ知らない。

3日戻したその先で、私の知らない12月が来る

木立 花音
ライト文芸
 三日間だけ時間を巻き戻す不思議な能力「リワインド」を使うことのできる、女子高生の煮雪侑。  侑には、リワインドではどうすることもできない幼少期の苦い思い出があった。  告白できないまま離れ離れになった初恋の人、描きかけのスケッチブック、救えなかった子猫――。  そんな侑の前に、初恋の人によく似た転校生、長谷川拓実が現れる。明るい拓実に惹かれた侑は、過去の後悔を乗り越えてから、想いを伝えることにした。  告白を決意して迎えた十二月、友人のために行ったリワインドのせいで、取返しのつかない事態が起きてしまい――!?  「第5回ライト文芸大賞」大賞受賞作。 ※作品下部に、「みつなつの本棚様に作成して頂いた、作品紹介動画」と「青葉かなん様に作成して頂いた、作品PV」へのリンクがあります。ぜひご覧ください。