少年館

その意思を受け継いで34

　「アメリカのコメディアンか！ナチスドイツのヒトラーを揶揄した映画も確か上映してたな。ジョフ！この映画観たいのか？」

     「うん！観たい！！」

     「じゃ、今度の日曜日に観に連れてってやる。俺も映画なんて久しぶりだからな。」

     「僕も映画てのを観るのは生まれて初めてだよ！！楽しみだな。アドン兄さんと一緒に行く初めてのデートでもあるもんね！！」

     「そうだな！！本格的に2人で町の中の施設で楽しむなんて初めてだったな。ジョフと出会えて本当に嬉しい。神様てのがもしいたのなら、俺は神に感謝する！！なぜならこんな素晴らしい人間と巡り逢えたのだから！！

　ジョフ！！お前は俺に初めて優しさや、守りたいと本気で思わせてくれた感情をくれた俺にとって最高の存在だありがとう・・これからも宜しくな。」

 そう言うとアドンはジョセフを抱きしめた。

　「僕のほうこそアドン兄さんに出会えて良かったよ！！お母さんがいなくなり、唯一の家族でもあるし、家族というか・・恋人というか・・わからないや。へへ！でも凄く好きなんだ。胸がドキドキするし。多分これが愛て感情なのかもしれない。」

   「愛か、そうかもな。ジョフ！！」