事故物件

真相を求めて

　「実はこの家・・"事故物件"てやつなんです・・」

 その言葉を聞いた山本と友人は全身から血の気が引いていくような感覚に襲われた。

　「事故物件？事故物件て普通自殺とか事件とか事故とか起こった家の事だよな？？」

 山本がそう言うと、元不動産屋の男は静かに首を下げた。

　「はい、この家にはいろいろありまして・・良かったら私の家にこれから来ませんか？ゆっくり伝えておきたい事がありますし」

 山本らは男の車に乗り、男の家へと向かった。道中の車内はなんとも言えない重苦しい空気に包まれ、会話するところではなかった。