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廃トンネル30
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健太は震えるような寒さの中、そのまま先に進んだ。しばらく歩くと声がいつのまにか消え、一向に出口が見えないトンネルを歩いている自分に気付く。
「おかしい、絶対おかしい。そんな長いトンネルじゃないのに出口が見えないなんてやっぱりおかしい。」
ライトを出口のほうに照らしてみてもひたすら闇に包まれていた。そう思った瞬間健太は恐怖で足がすくんでしまった。その場から動けなくなった健太は唯一外に繋がってる可能性のある配信スマホの画面だけが唯一の心のよりどころであった。
「みんな観てるかな・・もう怖くて動けなくなってしまったみたい、そんなトンネルは長くないはずなのに、出口をこのライトで照らしてもそこはひたすら先に続く闇なんだよ。みんなも観たろ?どうすればいいんだよ。俺」
画面越しに話しかけながら健太は座りこんだ。
「おかしい、絶対おかしい。そんな長いトンネルじゃないのに出口が見えないなんてやっぱりおかしい。」
ライトを出口のほうに照らしてみてもひたすら闇に包まれていた。そう思った瞬間健太は恐怖で足がすくんでしまった。その場から動けなくなった健太は唯一外に繋がってる可能性のある配信スマホの画面だけが唯一の心のよりどころであった。
「みんな観てるかな・・もう怖くて動けなくなってしまったみたい、そんなトンネルは長くないはずなのに、出口をこのライトで照らしてもそこはひたすら先に続く闇なんだよ。みんなも観たろ?どうすればいいんだよ。俺」
画面越しに話しかけながら健太は座りこんだ。
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