お蔵ぼっこと雪ちゃん

華岡光

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雪ちゃんの決意

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 「さあ!出来たよ。これどんな形に見えるかな!!」

祐一は出来上がったハンバーグを皿に乗せると雪ちゃんに見せた。

 「うーん、変な形。お父さんこれハンバーグの形してないじゃん!!」

   「ごめんごめん!これ一応ハートの形にしたんだけど、普通に形が崩れたハンバーグだよね。でも食べてごらん!美味しいよ」

 雪ちゃんは祐一が作ったハンバーグの形が余りにもハートの形に見えなくおかしくて笑みを浮かべた。

 「美味しい!!」

 口の中に入れた瞬間に雪ちゃんから発せられた言葉は、"美味しい" の一言だった。

 「雪ちゃん笑ってくれたね!!久しぶりに雪ちゃんの笑顔が見れた。パパは嬉しいよ。それに美味しいだなんて雪ちゃんにパパの手料理で褒められたのも初めてだね。パパ本当に嬉しい」
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