・・その狂気は伝染する・・

最終章 世界の終焉

松本義徳首相の国家非常事態宣言126

　「わかった。君の話を聞こう。」

 サンダース中将はそう話すと東京、関西方面に向かった第二波の爆撃機の飛行中止命令を出した。

　「中将、感謝します。」

総理の命令により自衛官達はサンダース中将らに向けた銃口を下げ、そして、拘束していた米兵達も自由にした。

　「今からこの松本が言う話を聞いて下さい。」

 松本総理はこの世界中に蔓延してる人が狂い理性を無くすウィルスのそもそもの発生源の話からはじめ、そして、今その国立感染症研究所の飯塚研究員が感染の源に向い、感染に対する答えを見つけようとしている事も伝えた。

　「その感染に対する答えが見つかると、この世界中のウィルスは消えるのか？」

 サンダース中将は半信半疑で松本総理に尋ねた。