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最終章 世界の終焉
松本義徳首相の国家非常事態宣言34
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男が桐の箱から視線を戻すと、目の前にいた畏敬な存在の男は消えていた。そして体が自由になった。
「なんなんだったんだ・・今のは、幻覚だったのか」
男の額から脂汗が流れた。どうしてもその畏敬な存在が指した桐の箱が気になり、頭の中で開けてみたいという強い思いが、強迫観念的に湧いた。
「開けてみるか、開けないとだめなんだ。いや開けないと世界が崩壊する。」
ぶつぶつと叫びながら何かに取り憑かれたように男は桐の箱の封印をペンチで外した。
「この蓋を開けたら世界は幸せになるんだな?そうなんだろ??開けないとだめなんだよな。」
ぶつぶつと誰かに話しかけるような感じで男は笑いながら蓋を力いっぱい開けた。
「これで解放される。」
男は中に入ってあった人面皮でできたあの忌々しい徳川忠長公の生み出した呪縛を被り解き放ってしまった。
男はそのまま倒れ込む。人面皮はそのまま男の顔の上で朽ち果てた。
「なんなんだったんだ・・今のは、幻覚だったのか」
男の額から脂汗が流れた。どうしてもその畏敬な存在が指した桐の箱が気になり、頭の中で開けてみたいという強い思いが、強迫観念的に湧いた。
「開けてみるか、開けないとだめなんだ。いや開けないと世界が崩壊する。」
ぶつぶつと叫びながら何かに取り憑かれたように男は桐の箱の封印をペンチで外した。
「この蓋を開けたら世界は幸せになるんだな?そうなんだろ??開けないとだめなんだよな。」
ぶつぶつと誰かに話しかけるような感じで男は笑いながら蓋を力いっぱい開けた。
「これで解放される。」
男は中に入ってあった人面皮でできたあの忌々しい徳川忠長公の生み出した呪縛を被り解き放ってしまった。
男はそのまま倒れ込む。人面皮はそのまま男の顔の上で朽ち果てた。
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