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最終章 世界の終焉

松本義徳首相の国家非常事態宣言23

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・・警察庁国家公安委員会・・

 「川口長官!!松本総理が突然来庁されました。今下の待合室におられます。」

 部下からそう知らされた川口長官は慌てて対応の準備に追われていた。

「いきなり来るとは総理も思いっきった事をしてくれたものだ。」

 そう言うと総理が待つ部屋へと向かった。

 「総理、これはわざわざお越しになられてお手数おかけしました。こちらから出向くつもりだったのですが、いろいろ忙しかったものでお許しください。」

 そう話すとゆっくりとソファーに腰掛ける川口長官。

「来た理由はお分かりだと思うが、江戸時代と明治維新初期の頃に起こった狂人病のことについてなんだが、何かその事に関する記録が残っていないか、もう一度ゆっくり精査しながら探してほしいのだが。」

 そう話す松本総理に川口長官は言った。

「その事ですか。私の部下が総理の秘書官にお話ししたと思うのですが、その事に関しての記録等は警察庁には一切保管されてないのですよ。あの出来事は狂犬病の流行病だと個人的には認識しています。」
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