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第二章 狂気に憑かれし者達との戦いが始まる
8代将軍吉宗の戦い121
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宗春は押し寄せる狂人の群れに突撃をし、退路を切り開く決意を皆に伝えた。
「後ろも前も左右も逃げ道はない!ならば!取る道はただ一つのみ!来た道へと進むのみだ!!そして、一人でも多く、救出した者も含めて一人でも多く、本陣へと帰るのだ!!皆の者いいか!怪我人や病人を運んでる者らの周辺を固めながら進むぞ!」
宗春の言葉にその場に残った者は従い、懸命に生きようと次々と増える狂人達の中央へ突撃をした。
狂人達に襲われ倒れゆく藩兵達、宗春も足を噛まれ、馬から引きずりおろされ、次々と狂人達に無惨に顔や体を噛まれては、ひきちぎられていく。まさに地獄絵図だった・・
川越藩救出隊の助右衛門はただその様子を見ていくだけだった。自分の身を守るだけが手一杯で、他の人を助ける余裕がなかった。ただ、ただ、ひたすら刀を振り、走り回るだけであった。そんな助右衛門の目に映る少年が。
そう、助右衛門がお救い小屋で助けて、身寄りもない少年の"たろ"だった。義兄弟になってあげたそのたろが泣きながら狂人の手をふりおどきながら逃げていた。
「たろ!!!!!おまえ、なんでここにいるんだよーーー!!!!!!
たろーー!!!!!」
助右衛門は最後の力を振り絞りたろを助けに走りだした。
「後ろも前も左右も逃げ道はない!ならば!取る道はただ一つのみ!来た道へと進むのみだ!!そして、一人でも多く、救出した者も含めて一人でも多く、本陣へと帰るのだ!!皆の者いいか!怪我人や病人を運んでる者らの周辺を固めながら進むぞ!」
宗春の言葉にその場に残った者は従い、懸命に生きようと次々と増える狂人達の中央へ突撃をした。
狂人達に襲われ倒れゆく藩兵達、宗春も足を噛まれ、馬から引きずりおろされ、次々と狂人達に無惨に顔や体を噛まれては、ひきちぎられていく。まさに地獄絵図だった・・
川越藩救出隊の助右衛門はただその様子を見ていくだけだった。自分の身を守るだけが手一杯で、他の人を助ける余裕がなかった。ただ、ただ、ひたすら刀を振り、走り回るだけであった。そんな助右衛門の目に映る少年が。
そう、助右衛門がお救い小屋で助けて、身寄りもない少年の"たろ"だった。義兄弟になってあげたそのたろが泣きながら狂人の手をふりおどきながら逃げていた。
「たろ!!!!!おまえ、なんでここにいるんだよーーー!!!!!!
たろーー!!!!!」
助右衛門は最後の力を振り絞りたろを助けに走りだした。
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