387 / 506
第二章 狂気に憑かれし者達との戦いが始まる
8代将軍吉宗の戦い107
しおりを挟む
川越藩の藩士助左衛門は"お救い小屋"と呼ばれる炊き出し場で、大根を切り、それを玄米が入った大きな鍋に入れ、それに入れる味噌を味噌樽から出す作業をしていた。その時、小さな可愛い顔をした子供が寄ってきた。
「うん?どうした!坊主!腹減ったか?まだ次の粥の仕込みをしてる所だから、もう少し待ってな。」
助左衛門は子供にそう言うと、鍋の中をかき回した。しかし、ふと、子供の顔を見ると涙を浮かべてた。
「どうしたんだ?そんなにお腹空いてるのかよ。じゃ、とりあえずこの味噌でも舐めてな。」
次の瞬間子供はなにかの糸がはち切れたように大声で泣いた。慌てて、子供を抱く助左衛門。
「どうしたんだ!泣いてたらわかんねーだろ。」
助左衛門は子供に優しく聞いた。
「お父っとうと、おっ母あが町で死んじゃったんだ。おれは1人ぼっちだ・・」
その瞬間に助左衛門は全てを悟った。
「うん?どうした!坊主!腹減ったか?まだ次の粥の仕込みをしてる所だから、もう少し待ってな。」
助左衛門は子供にそう言うと、鍋の中をかき回した。しかし、ふと、子供の顔を見ると涙を浮かべてた。
「どうしたんだ?そんなにお腹空いてるのかよ。じゃ、とりあえずこの味噌でも舐めてな。」
次の瞬間子供はなにかの糸がはち切れたように大声で泣いた。慌てて、子供を抱く助左衛門。
「どうしたんだ!泣いてたらわかんねーだろ。」
助左衛門は子供に優しく聞いた。
「お父っとうと、おっ母あが町で死んじゃったんだ。おれは1人ぼっちだ・・」
その瞬間に助左衛門は全てを悟った。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
オレンジ色の世界に閉じ込められたわたしの笑顔と恐怖
なかじまあゆこ
ホラー
恐怖の同窓会が始まります。
オレンジ色の提灯に灯る明かりが怖い! 泊まりの同窓会に行った亜沙美は……ここから抜け出すことが出来るのか!帰れるの?
東京都町田市に住んでいる二十五歳の亜沙美は最近嫌な夢を見る。 オレンジ色の提灯に明かりがぽつんと灯りオレンジ色の暖簾には『ご飯屋』と書かれた定食屋。 包丁を握るわたしの手から血がぽたりぽたりと流れ落ちる。この夢に何か隠れているのだろうか? 学生時代のわたしと現在のわたしが交差する。学生時代住んでいたあるのは自然だけの小さな町に同窓会で泊まりで行った亜沙美は……嫌な予感がした。 ツインテールの美奈が企画した同窓会はどこか異様な雰囲気が漂っていた。亜沙美に次々恐怖が迫る。 早く帰りたい。この異様な世界から脱出することは出来るのか。 最後まで読んで頂けるとわかって頂けるかもしれないです。 よろしくお願いします(^-^)/
日報受取人
智天斗
ホラー
私はある会社で働く社員。
これは、ある男の日報。それをここに書き写します。毎日18時に届く謎の日報。嘘か誠か、それすらも分からない。
ある男が体験した不思議で少し不気味な話の数々。
これを書いた本人とは会ったことはないですが、彼はきっと今もどこかで日報を書いている。
僕はこの仕事を続ける、その日報が届き続ける限り。
短い話となりますのでサクッと見れます。良ければ読んでください。
日報が届き次第、こちらに記載を予定しております。
日報の文面についてこちらで解釈し、添削を加えております。一部表現につきまして、○○などで表現する場合がございます。ご了承ください。
ほぼ毎日18時投稿予定
短編として、登場人物の体験談を掲載しておりますのでよければ見てください。
フィクションです。それを承知の上ご堪能ください。
サイキックソルジャー
蒼井肇
ミステリー
ある日、心臓病を患っていた涼は警視庁サイバーアイズのエージェントとなることで助かる見込みがある、サイキックディヴァージュ薬を投与される。しかし、それはもう一つの別人格が半永久的に埋め込まれるというものだった。
第三章突入。おまたせしました。新キャラ登場です。
婚約破棄?貴方程度がわたくしと結婚出来ると本気で思ったの?
三条桜子
恋愛
王都に久しぶりにやって来た。楽しみにしていた舞踏会で突如、婚約破棄を突きつけられた。腕に女性を抱いてる。ん?その子、誰?わたくしがいじめたですって?わたくしなら、そんな平民殺しちゃうわ。ふふふ。ねえ?本気で貴方程度がわたくしと結婚出来ると思っていたの?可笑しい! ◎短いお話。文字数も少なく読みやすいかと思います。全6話。
イラスト/ノーコピーライトガール
病み憑き
雪鳴月彦
ホラー
突然この世を去った秋本 真美。
その妹である夢美は、姉の自殺の原因を突き止めようと決意する。
しかし、彼女がたどり着いた真実はあまりにもえげつないいじめの存在。
最愛の姉を死に追いやったグループへ復讐を誓った夢美は、裏サイトで「病み移し」という名の儀式を知り――。
黒く浸透していく呪いは、全てを漆黒に染め上げる。
※この作品はフィクションです。登場する人物・地名・団体名等は全て架空のものとなっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる