・・その狂気は伝染する・・

第二章 狂気に憑かれし者達との戦いが始まる

8代将軍吉宗の戦い45

　「よーし！抜刀隊、用意！突撃！！！」

 鉄砲隊の三段構えによる銃撃の後に、その後ろで待機していた幕府兵士達は刀を抜き、狂人達に向かい突撃を敢行した。

　数百の幕府征討軍兵士らは選抜された精鋭部隊ということもあり、次々に狂人達を斬り殺していく。腕を落とされても平然と向かってくる狂人もいる中、幕府征討軍兵士は懸命に戦っていた。

　関所付近に陣を構え戦況を見守り指揮を出している。家老酒井忠徳にその報告が次々と届く。

　「申しあげます！現在駿府城下町の西側以外は全て攻略しました。狂人で溢れかえってる町に生き残ってる者は皆無でござりまする！まもなく征討軍は駿府城に突入します！」

 酒井忠徳は西側の武家屋敷が密集してる場所と城には公儀隠密の川上芳平達が留まってる可能性があるので、その者達を探しながら他の狂人達は成敗するように指示を出した。

　「公儀隠密は狂人病に関する伝染のなんらかの情報を入手してるであろうからな。合流したのちここまで連れてこい！」