・・その狂気は伝染する・・

華岡光

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第一章　狂気の根源

徳川忠長の秘密89

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　家光を睨みつけながら忠長は口を開いた。

　「未来永劫に徳川の世は続きますまい、兄者とその子孫代々、そして、この世の生きとし全ての生物は未来永劫苦しみ果てるであろう。この忠長滅しても、この忠長の呪いからは決して、決して、逃げられない！余こそ金色の誠の征夷大将軍である！！余の想い全てをあの箱に封じこめた。それが開かれし時は余の想いが解き放たれるであろうぞ。」

家光は忠長の言葉に背筋が凍りついた。

　「や、やはり狂ってしまったか・・忠長よ哀れよのぅ・・さらばじゃ弟よ。」

家光は忠長をそのまま高崎城へ移送させた。

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